1 湾内をハマシギ舞うや冬の海 2 夕凪や船一艘の冬の海 3 荒れ海や北前船の番屋跡 4 海鳥の千々に吹かれて冬の海 5 厳格な父の叱咤や冬の海 6 冬の海鉛色した波しぶき 7 ふうわりと山茶花我が家にも咲きにけり 8 五輪へと励むサーファー冬の海 9 年の瀬に今日は朝から窓掃除 10 白い海湯の宿目指し急ぎけり 11 電飾の聖樹清かに点りけり 12 鍋食べる湯気の向こうに皆笑顔 13 今日明日とまだ手につかぬ大掃除 14 天地の安寧祈る明けの春 15 濤砕く巌は強し冬の海 16 蜘蛛の糸に枯葉1枚ぶら下がり 17 白菜を四つ切にして盆に干す 18 清流に流れて旅する紅葉かな 19 すつぽんの鍋で宥むる人事かな 20 一枚を残す暦に吊る暦 21 台風に思わぬ恵み冬の薔薇 22 銀杏落葉落ちるまでは眺めおり 23 北風や餃子ボイルし暖をとる 24 子は五十孫は二十の柚子湯かな 25 今年また友に感謝や忘年会 26 行く年を心に迫る亡き友を 27 千両の赤い実ついばむ小鳥かな 28 賀状書き思わぬ疲れか朝寝坊 29 落葉して銀杏は高く天を指し 30 アメ横に人の渦巻く年の暮 31 ふぐさしや荒磯紋の大皿に 32 赤い羽根足早に行く人の群れ 33 年の瀬や福引き当たる大吟醸 34 手酌せる己の姿年歩 35 一葉をも残さずに待つ年替わり 36 河豚ざくと食むや平成押し詰まる 37 餌を見るや歩み一変冬の鳩 38 焼き芋を買ってきたよと妻の声 39 菊を挿し先祖の墓に手を合わす 40 終い湯に手足を延ばし今日のこと |
左打 鵜雪 剣矢 芳拙 如水 南圃 伸平 風 南圃 剣矢 芳拙 左打 鵜雪 風 如水 伸平 南圃 伸平 芳拙 如水 鵜雪 剣矢 左打 風 如水 左打 南圃 伸平 剣矢 風 芳拙 鵜雪 如水 左打 伸平 芳拙 風 鵜雪 南圃 剣矢 |
8 五輪へと励むサーファー冬の海 16 蜘蛛の糸に枯葉1枚ぶら下がり 18 清流に流れて旅する紅葉かな 29 落葉して銀杏は高く天を指し 38 焼き芋を買ってきたよと妻の声 |
風 伸平 伸平 剣矢 鵜雪 |
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3 荒れ海や北前船の番屋跡 15 濤砕く巌は強し冬の海 20 一枚を残す暦に吊る暦 29 落葉して銀杏は高く天を指し 40 終い湯に手足を延ばし今日のこと |
剣矢 如水 如水 剣矢 剣矢 |
5 厳格な父の叱咤や冬の海 13 今日明日とまだ手につかぬ大掃除 15 濤砕く巌は強し冬の海 20 一枚を残す暦に吊る暦 37 餌を見るや歩み一変冬の鳩 |
如水 鵜雪 如水 如水 風 |
5 厳格な父の叱咤や冬の海 24 子は五十孫は二十の柚子湯かな 28 賀状書き思わぬ疲れか朝寝坊 |
如水 風 伸平 |