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２０１８年１１月
　
【清　記　一　覧】
（兼題：落葉）
　

















































　		 　１　つわぶきの花鮮やかに野も明かし
　２　いちょう並木子等駆け出せり黄金路
　３　天に実を一つ残して柿落葉
　４　風に舞う落葉にも似て雀の子　

　５　ふかふかの落葉に眠る蛙かな
　６　全山を茶色に変えて嵐去る　　
　７　小春日の池に染まるや魚かな
　８　柿落葉艶やかなるを持ち帰る

　９　落ち葉掃くあの老婆見て安堵せり
１０　白菜のずしりと重き実りかな
１１　落葉焚きアルミホイルの見え隠れ
１２　カサカサと落ち葉掃く音軽やかに

１３　紅葉が色咲はじめ井之頭　　
１４　秋祭り告ぐる浦安鈴の舞　
１５　広縁で落葉の舞や熱きお茶　　
１６　古本に鎮座の落葉と再会し　　

１７　立冬や京の老舗の漬物屋　
１８　石段の日向に昼寝の落葉かな
１９　神交会小春日により恵まれて
２０　諫言を聴きしか有りしかゴーン去る

２１　今年米蒸し上ぐ湯気や蔵通
２２　奉納の蛇踊荒ぶ里くんち　
２３　里山を野焼きの煙おおいけり　　
２４　露けしやレンズに移る夢の玉

２５　玄関の前だけせめて落葉掃き　
２６　香を追えば柊の花暗闇に　
２７　早生ミカン炬燵もなくて尚甘し
２８　追いかけてまた逃げてゆく枯落葉

２９　日を返す大根眩しき杉木立
３０　凍鶴や抑留語る人老いて　
３１　参道を落葉賑やかイチョウの葉
３２　年の瀬を知らせる訃報今日もあり

３３　老健の電子辞書ひく小春かな
３４　春花には負けじと彩る紅葉や
３５　満月に甘えすり寄る子猫かな
３６　天高く広重の富士そのままに　

３７　大根の美脚を競ふ道の駅　
３８　毎日が下着を探す１１月　　　
３９　名も知らぬ木々も紅葉東大寺
４０　都路の走者励まし枯葉舞う　　
　		 南圃
剣矢
如水
伸平

風
鵜雪
左打
芳拙

鵜雪
風
如水
南圃

左打
芳拙
剣矢
伸平

如水
伸平
左打
鵜雪

風
芳拙
剣矢
南圃

剣矢
如水
南圃
伸平

風
芳拙
左打
鵜雪

芳拙
左打
南圃
伸平

風
鵜雪
如水
剣矢
　
　
【選　句　内　訳】
芳拙　選
　１　つわぶきの花鮮やかに野も明かし
１０　白菜のずしりと重き実りかな
１２　カサカサと落ち葉掃く音軽やかに
１７　立冬や京の老舗の漬物屋　
４０　都路の走者励まし枯葉舞う　　		 南圃
風
南圃
如水
剣矢



　
　
左打　選
　４　風に舞う落葉にも似て雀の子　
　９　落ち葉掃くあの老婆見て安堵せり
１８　石段の日向に昼寝の落葉かな
２１　今年米蒸し上ぐ湯気や蔵通
３７　大根の美脚を競ふ道の駅　		 伸平
鵜雪
伸平
風
風



　
　
伸平　選
１２　カサカサと落ち葉掃く音軽やかに
１７　立冬や京の老舗の漬物屋　
２５　玄関の前だけせめて落葉掃き　
３０　凍鶴や抑留語る人老いて　
３３　老健の電子辞書ひく小春かな		 南圃
如水
剣矢
芳拙
芳拙



　
　
如水　選
　８　柿落葉艶やかなるを持ち帰る　　芳拙　　（更に美しい模様は自然の芸術です）
　９　落ち葉掃くあの老婆見て安堵せり　　鵜雪　　（奉仕活動から授かった一句ですね）
１０　白菜のずしりと重き実りかな　　風　　（丸くて大きな尻、正に収穫の秋です）
１２　カサカサと落ち葉掃く音軽やかに　　南圃　　（「カサカサ」と「軽やかに」がピッタリです）
２３　里山を野焼きの煙おおいけり　　剣矢　　（近郊では野焼が問題に、残したい風物詩）
　
鵜雪　選
　１　つわぶきの花鮮やかに野も明かし
　４　風に舞う落葉にも似て雀の子　
　８　柿落葉艶やかなるを持ち帰る
１６　古本に鎮座の落葉と再会し　　		 南圃
伸平
芳拙
伸平


　
　
南圃　選
　３　天に実を一つ残して柿落葉　　如水　　（来年のために最後の1個を残す残し柿の風習）
１４　秋祭り告ぐる浦安鈴の舞　　芳拙　　（小学校5，6年生の女の子が踊るのを楽しみにしている）
１５　広縁で落葉の舞や熱きお茶　　剣矢　　（秋の陽を浴びながら景色を楽しむ贅沢なひと時）
３６　天高く広重の富士そのままに　　伸平　　（蒼い空を背景に冠雪した富士山がくっきりと浮かぶ）
３７　大根の美脚を競ふ道の駅　　風　　（色白で肉付きの良いスッキリとした、、、）
　
剣矢　選
　３　天に実を一つ残して柿落葉　　如水　　（田舎の晩秋）
　４　風に舞う落葉にも似て雀の子　　伸平　　（みんなで落穂拾い）
　８　柿落葉艶やかなるを持ち帰る　　芳拙　　（赤、黄、緑の天然色）
２８　追いかけてまた逃げてゆく枯落葉　　伸平　　（落葉を捕まえるぞ）
３９　名も知らぬ木々も紅葉東大寺　　如水　　（毛布が欲しい大仏さん）
　
風　　選
　９　落ち葉掃くあの老婆見て安堵せり　　鵜雪　　(変わらぬ日常に安堵）　　　　　　　
１７　立冬や京の老舗の漬物屋　　如水　　（音を言わずに想像させる技）
２８　追いかけてまた逃げてゆく枯落葉　　伸平　　（落葉の描写に一票）
３０　凍鶴や抑留語る人老いて　　芳拙　　（帰国の時渡された重く冷い鉛のメダル、）
３３　老健の電子辞書ひく小春かな　　芳拙　　（留まらぬ老健に一票）
　
　
【高　得　点　句】
　
　　・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
　　・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
　　・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
　
該当なし
　
　
【高　得　点　者】
　
　　・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
　　・同点が２名の場合は２名とする
　　・同点が３名以上の場合は該当なしとする
　
８点　　伸平
８点　　芳拙
　
　
【談　　話　　室】
　
　
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