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２０１８年０４月
　
【清　記　一　覧】
（兼題：春の月）
　

















































　		 　１　花水木見上げる空に浮かぶ月
　２　桜草の一房花あり草の中　　　
　３　春うらら残雪富士の晴れ姿
　４　三味の音の漏るゝお茶屋や春の月

　５　花散りし緑輝く樹木かな
　６　呼び出し音向かふナースに春の月
　７　春月や湯をめぐりゆく下駄の音
　８　風もなしおぼろおぼろの春の月

　９　花散りし寺の境内春の月
１０　夢かとも吉野の山の花千里　
１１　糸柳女船頭の木遣り歌　　
１２　今昔の花を語るや富士の山

１３　ほろ酔ひて窓を開くれば春の月
１４　花海棠真白き衿のナース来て
１５　総会を終えてようやく草むしる　　
１６　昨日まだ枯木なれしが照る銀杏

１７　花冷えや血圧計を朝に夕　　
１８　花びらの浮かぶ茶碗の野点かな
１９　仰いでも足元見ても春満つる
２０　夏野菜支柱の数ほど夢多し　

２１　初蝶ややっとよろよろ飛びにけり
２２　醜聞を鵜の目鷹の目週刊誌　　
２３　調和より個性求める入社式
２４　入学に親子喜び通学路　

２５　狭き溝覗けば小蟹固まりぬ　
２６　春の月にさよならをいい雨戸閉じ
２７　時折の風に誘われ花の舞　
２８　蕗の薹春の香りもほろ苦く　　

２９　うれしきか初孫進む入園に
３０　艶やかな牡丹に貰ふ精気かな　
３１　花追へば常より延びる散歩かな
３２　山躑躅樹齢八百丈二丈　　

３３　花並木名残の花を蘖に　　　
３４　飛魚来島はくさやの風の中
３５　咲きに咲け今を昔の桜花　
３６　春うらゝ前のおばさん大欠伸　　

３７　よもぎ摘み団子の色の鮮やかさ
３８　花水木大手延ばして咲き光り
３９　早花咲慌てる皆の井之頭
４０　タンポポが居場所を得たる空家あり
　		 剣矢
鵜雪
伸平
如水

左打
芳拙
風
南圃

左打
南圃
風
伸平

如水
芳拙
鵜雪
剣矢

芳拙
如水
伸平
南圃

剣矢
鵜雪
風
左打

剣矢
鵜雪
伸平
南圃

左打
如水
芳拙
風

芳拙
風
伸平
如水

南圃
剣矢
左打
鵜雪
　
　
【選　句　内　訳】
　
如水　選
　７　春月や湯をめぐりゆく下駄の音　　風　　（「しゅんげつ」にて句の格調が高まりました）
１０　夢かとも吉野の山の花千里　　南圃　　（奥千本などは控え目、千里の誇張に感服）
２７　時折の風に誘われ花の舞　　伸平　　（花吹雪ではなく「花の舞」が優雅です）
３１　花追へば常より延びる散歩かな　　芳拙　　（桜並木ではなく、桜の多い町でしょう）
４０　タンポポが居場所を得たる空家あり　　鵜雪　　（「侘び」を感じるタンポポの句に一票）
　
左打　選
　４　三味の音の漏るゝお茶屋や春の月
１３　ほろ酔ひて窓を開くれば春の月
１９　仰いでも足元見ても春満つる
２７　時折の風に誘われ花の舞　
３７　よもぎ摘み団子の色の鮮やかさ		 如水
如水
伸平
伸平
南圃
　
伸平　選
２３　調和より個性求める入社式
２９　うれしきか初孫進む入園に
３１　花追へば常より延びる散歩かな
３６　春うらゝ前のおばさん大欠伸　　
４０　タンポポが居場所を得たる空家あり		 風
左打
芳拙
如水
鵜雪
　
芳拙　選
　７　春月や湯をめぐりゆく下駄の音
１０　夢かとも吉野の山の花千里　
２７　時折の風に誘われ花の舞　
２８　蕗の薹春の香りもほろ苦く　　
３８　花水木大手延ばして咲き光り		 風
南圃
伸平
南圃
剣矢
　
剣矢　選
　３　春うらら残雪富士の晴れ姿　　伸平　　（富士山の美しさ）
２３　調和より個性求める入社式　　風　　（人夫々に優れた才能がある）
２４　入学に親子喜び通学路　　左打　　（友達１００人出来るかな）
３１　花追へば常より延びる散歩かな　　芳拙　　（花に酔い散歩が長くなる）
３７　よもぎ摘み団子の色の鮮やかさ　　南圃　　（よもぎの緑と桜色の団子）
　
鵜雪　選
１７　花冷えや血圧計を朝に夕　　
２０　夏野菜支柱の数ほど夢多し　
３１　花追へば常より延びる散歩かな		 芳拙
南圃
芳拙

　
　
風　　選
　４　三味の音の漏るゝお茶屋や春の月　　如水　　（レトロには春の月）
１７　花冷えや血圧計を朝に夕　　芳拙　　（百を目指しての心得）
２０　夏野菜支柱の数ほど夢多し　　南圃　　（夢と元気に一票）　　
２２　醜聞を鵜の目鷹の目週刊誌　　鵜雪　　（文春、現代、ＮＨＫ立派です）
３１　花追へば常より延びる散歩かな　　芳拙　　（吉野山では行方不明になる人もいるとか）
　
南圃　選
　３　春うらら残雪富士の晴れ姿　　伸平　　（僅かに残る雪、春の終わりも近い）
　７　春月や湯をめぐりゆく下駄の音　　風　　（暖かくなり素足でも寒くない）
　９　花散りし寺の境内春の月　　左打　　（静寂という音が聞こえる）
１３　ほろ酔ひて窓を開くれば春の月　　如水　　（ほろ酔いもしばらく続く）
１９　仰いでも足元見ても春満つる　　伸平　　（百花繚乱、目に青葉、、、）
　
　
【高　得　点　句】
　
　　・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
　　・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
　　・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
　
　　５点　３１　花追へば常より延びる散歩かな　　芳拙
　
　
【高　得　点　者】
　
　　・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
　　・同点が２名の場合は２名とする
　　・同点が３名以上の場合は該当なしとする
　
該当なし
　
　
【談　　話　　室】
　
　
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