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2017年02月
 
【清 記 一 覧
(兼題:雪・氷)
 











































 
 1 薄ら氷をこわごわと踏む都会の子
 2 雪・氷子供らはしゃぐ通学路 
 3 水墨の五彩豊かや雪景色 
 4 小春日や小さき鳥の声静か 

 5 乾鮭の貌(かお)も厳(いか)つき軒端かな 
 6 初場所や満身堪(こら)えて綱を取り
 7 住む人はきれいですまぬ雪五尺 
 8 合格子ただひたすらに漫画読む     

 9 友の逝く妹御の文は雪の朝   
10 寒開けてなほ襲ひきし大寒波
11 豆まきに己の歳を顧みる  
12 目覚めれば氷はってる孫の声  

13 南国の子供に雪の宅配便 
14 春きざす庭師花芽をまた見つく
15 立春や和菓子の色のピンクめく
16 涸れ沢に戻る水音や座禅草      

17 寒中の刹那のゆるみ日脚伸ぶ 
18 篠山路 雪路 行けないところまで
19 異国の名掠るる魚具や春の浜
20 あられ降る仏の座にも二つ三つ

21 駅前で晩酌するや蜆汁   
22 島の春流木人に似て届く  
23 今日も掃く風吹く路の落ち椿
24 春光を浴び土を待つ植木鉢 

25 天上のごみ捨てなるか雪の様  
26 屋根の雪おとし震える古家かな     
27 梅咲けど樹木の色は寒かな 
28 初雪や玄関前に靴の跡    

29 枯れ葉中緑に目覚めふきのとう
30 内海の汀あをさの光摘む  
31 豆を撒き一人で拾う福は内 
32 山越えるごとに違った雪景色  

33 山茶花は溜息一つまた一つ   
34 春一番腕をまくりてペダル漕ぐ
35 ひと雨に打たれ目覚むる冬芽(ふゆめ)かな
 
如水
左打
芳拙
南圃


伸平
剣矢


伸平
如水
左打
剣矢

南圃
芳拙
如水


伸平
剣矢
芳拙
南圃

左打
芳拙
南圃
如水

伸平

左打
剣矢

左打
芳拙
南圃
剣矢

伸平
如水

 
 
【選 句 内 訳】
如水 選
 3 水墨の五彩豊かや雪景色  芳拙  (墨で色が表現できる 名人芸に脱帽です)
 5 乾鮭の貌(かお)も厳(いか)つき軒端かな  風  (受け口の顎から歯が覗く お〜怖)
17 寒中の刹那のゆるみ日脚伸ぶ  伸平  (気温差をよく感じます 三寒四温やがて春)
19 異国の名掠るる魚具や春の浜  芳拙  (ハングルか漢字か 遭難者は出なかったか)
30 内海の汀あをさの光摘む  芳拙  (「光摘む」の措辞が新鮮 これぞ新風句会)
 
選評:今月は佳句が多く、選句は迷いに迷った挙句に「エイヤッ!」と採った。例えば、「16 涸れ沢に戻る水音や座禅草」も採りたかったが、「水音」を「みずおと」と読んで?。「みずね」なら一番に頂いた。本当はどう読むのだろうか。己の浅学のために秀句を見逃しているのではと案じている。
 
芳拙 選
16 涸れ沢に戻る水音や座禅草   風
17 寒中の刹那のゆるみ日脚伸ぶ  伸平 
23 今日も掃く風吹く路の落ち椿   南圃  
32 山越えるごとに違った雪景色   剣矢  
35 ひと雨に打たれ目覚むる冬芽(ふゆめ)かな  風    
 
左打 選
 3 水墨の五彩豊かや雪景色    芳拙  
 6 初場所や満身堪(こら)えて綱を取り  伸平   
13 南国の子供に雪の宅配便     南圃  
23 今日も掃く風吹く路の落ち椿    南圃  
32 山越えるごとに違った雪景色    剣矢   
 
伸平 選
 7 住む人はきれいですまぬ雪五尺  剣矢
12 目覚めれば氷はってる孫の声    剣矢  
26 屋根の雪おとし震える古家かな   風   
30 内海の汀あをさの光摘む      芳拙 
35 ひと雨に打たれ目覚むる冬芽(ふゆめ)かな  風   
 
鵜雪 選
 7 住む人はきれいですまぬ雪五尺  剣矢
19 異国の名掠るる魚具や春の浜  芳拙   
22 島の春流木人に似て届く  芳拙  
26 屋根の雪おとし震える古家かな  風   
34 春一番腕をまくりてペダル漕ぐ  如水 
 
剣矢 選
 2 雪・氷子供らはしゃぐ通学路  左打  (雪も氷も遊び道具)
 8 合格子ただひたすらに漫画読む  風  (漫画読まなかった時間を取り戻すのだ)
23 今日も掃く風吹く路の落ち椿  南圃  (風はなくても折り重なって落ちた椿の花)
26 屋根の雪おとし震える古家かな  風  (雪は重い、除けて、家を守ろう)  
31 豆を撒き一人で拾う福は内  南圃  (一人でせっせと邪を拂い福を呼ぼう)
 
風  選
 3 水墨の五彩豊かや雪景色  芳拙  (水墨に五彩、その審美眼に一票です)
15 立春や和菓子の色のピンクめく  如水 (立春と和菓子の着眼に一票です)
29 枯れ葉中緑に目覚めふきのとう  左打  (見事な写生に一票です)
30 内海の汀あをさの光摘む  芳拙  (あをさの光に一票です) 
31 豆を撒き一人で拾う福は内  南圃  (下五に味わいありです)
 
南圃 選
 7 住む人はきれいですまぬ雪五尺  剣矢  (雪深い所あまり住みたくないですね)
15 立春や和菓子の色のピンクめく  如水  (美味しさもまず視覚から)
30 内海の汀あをさの光摘む 芳拙  (シャッターを押したい風景)
34 春一番腕をまくりてペダル漕ぐ  如水  (健康第一)
35 ひと雨に打たれ目覚むる冬芽(ふゆめ)かな  風  (もうすぐ春です)
 
 
【高 得 点 句】
 
  ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
  ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
  ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 
   4点 30 内海の汀あをさの光摘む  芳拙
 
 
【高 得 点 者】
 
  ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名とする
  ・同点が2名の場合は2名とする
 
10点  芳拙
 
 
【談  話  室】
 
 
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