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2016年9月
 
【清 記 一 覧
(兼題:台風)
 
















































 
 1 シルバー展ひねり俳句の立ち談議
 2 テレビ点く西に東に地震(ない)野分
 3 秋雨を思索読書の糧となす  
 4 母想う零余子ご飯の香りかな

 5 台風の十六号とや荒れる海  
 6 台風の進路予想に子の電話
 7 台風や無辜の民にも天誅か 
 8 嵐後に月を眺める歩む朝 

 9 台風の進路気がかり婿の郷  
10 消印を見れば旧友秋遍路
11 列島の土砂運び去る雨嵐   
12 新米や先づは三つの塩むすび

13 シャッターの音心地よく鰯雲 
14 窓を開け取り込む風や鰯雲
15 台風がゆきあい空を乱しゆく
16 秋の野や膝を抱えて花愛でる 

17 いつ来たかいつまで居るか渡り鳥
18 彼岸花蝶の乱れて飛ぶ夕べ 
19 長生きが健康寿命と置き換わる
20 耳鳴りと蝉の声とが混合し 

21 台風の一夜に逝きし人のあり 
22 秋澄むや白磁に藍の花鳥文
23 秋晴れやスマホ見ている人ばかり
24 十五夜や日本の恥部を曇隠す

25 樫の根掘る蝉七代の子を付けて
26 庭隅の捨鉢に木槿咲きにけり 
27 秋暑しカープの街や天焦がす
28 台風の去りし朝の爽やかさ 

29 山閑美男蔓に朱の兆し 
30 雨後の庭月下美人の花が咲き
31 間違った選択の後の七十年  
32 台風が空家の庭をなぎ倒す  

33 白骨林総身研ぎたる秋の水
34 百日紅いつまで咲くや秋の道
35 長雨にシャベル取れずに作句かな
36 高校生どすどす走る運動会

37 嵐去るも尖閣四島核実験   
38 墓参りせよと言うかや彼岸花 
39 芋掘りの園児泥の手気にもせず
40 傘借りて返せぬうちの秋彼岸
伸平

鵜雪
南圃

剣矢
芳拙
如水
左打

剣矢
芳拙
伸平
如水

南圃

左打
鵜雪


南圃
鵜雪
左打

伸平
芳拙
剣矢
如水


剣矢
如水
南圃

芳拙
左打
伸平
鵜雪

芳拙
左打
鵜雪


伸平
剣矢
南圃
如水
 
 
【選 句 内 訳】
如水 選
 6 台風の進路予想に子の電話  芳拙  (優しいお子様、遠方ならなおのことですね)
 9 台風の進路気がかり婿の郷  剣矢  (先ずは身内ですね、16号には惑わされた)
10 消印を見れば旧友秋遍路  芳拙  (場所のみで分かるとは、心情も篤いのでしょうね)  
16 秋の野や膝を抱えて花愛でる  鵜雪  (野菊かな?、♪小さい秋見〜つけた〜)
22 秋澄むや白磁に藍の花鳥文   芳拙  (「白磁に藍」に新涼を感じます)   
 
左打 選
 4 母想う零余子ご飯の香りかな   南圃
10 消印を見れば旧友秋遍路    芳拙  
14 窓を開け取り込む風や鰯雲    風   
16 秋の野や膝を抱えて花愛でる   鵜雪 
38 墓参りせよと言うかや彼岸花   剣矢  
 
鵜雪 選
 6 台風の進路予想に子の電話   芳拙
12 新米や先づは三つの塩むすび  如水  
13 シャッターの音心地よく鰯雲   南圃  
21 台風の一夜に逝きし人のあり   伸平  
 
芳拙 選
 4 母想う零余子ご飯の香りかな   南圃
 9 台風の進路気がかり婿の郷   剣矢   
12 新米や先づは三つの塩むすび  如水  
18 彼岸花蝶の乱れて飛ぶ夕べ   南圃   
39 芋掘りの園児泥の手気にもせず  南圃
 
剣矢 選
 4 母想う零余子ご飯の香りかな  南圃  (子供の頃祭の夜は松茸ごはんだった)
12 新米や先づは三つの塩むすび  如水  (おこげおむすびも美味かった)
27 秋暑しカープの街や天焦がす  如水  (若手の成長と黒田効果)
34 百日紅いつまで咲くや秋の道  左打  (暑さを喜ぶ夏の花)
39 芋掘りの園児泥の手気にもせず  南圃  (見つけた芋、嬉しい泥だらけ)
 
伸平 選
13 シャッターの音心地よく鰯雲    南圃
17 いつ来たかいつまで居るか渡り鳥  風   
20 耳鳴りと蝉の声とが混合し     左打  
26 庭隅の捨鉢に木槿咲きにけり    剣矢  
38 墓参りせよと言うかや彼岸花    剣矢  
 
風  選
 4 母想う零余子ご飯の香りかな  南圃  (俳句ではよく見るが現物は食したことがない)
 6 台風の進路予想に子の電話  芳拙  (よい子を育てた良い家風に一票)
10 消印を見れば旧友秋遍路  芳拙  (「旧友秋遍路」秋ならではの一句)
13 シャッターの音心地よく鰯雲  南圃  (鰯雲が効いていますね))
23 秋晴れやスマホ見ている人ばかり  剣矢  (現代の秋景色、ありそうでない一句)
 
南圃 選
12 新米や先づは三つの塩むすび  如水  (米そのものの味を楽しむ、最高の味)
16 秋の野や膝を抱えて花愛でる  鵜雪  (小さい秋見―つけたー)
22 秋澄むや白磁に藍の花鳥文  芳拙  (目の保養も格別)
35 長雨にシャベル取れずに作句かな  鵜雪  (長雨にゴロゴロ昼寝の小生とは心掛けが違う)
38 墓参りせよと言うかや彼岸花  剣矢  (野里の風景、カシャッと1枚)
 
 
【高 得 点 句】
 
  ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
  ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
  ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 
  4点  4 母想う零余子ご飯の香りかな  南圃
  4点 12 新米や先づは三つの塩むすび  如水
 
 
【高 得 点 者】
 
  ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名とする
  ・同点が2名の場合は2名とする
  ・同点が3名以上の場合は該当なしとする
 
10点 南圃
 
 
【談  話  室】
 
 
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