２０１６年３月
（兼題：朝霞）
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１ 沈丁花道行くわれに春を告げ
２ 朝霞突き出でて立つ竹田城
３ 冷たさも寒さも消えて山霞（やまがすみ）
４ 綱取りと高鳴る春の寄席太鼓
５ 陽を浴びて開花宣言気もはやり
６ 朝霞黄砂花粉をおりまぜて
７ トンネルを過ぎればほのか沈丁花
８ 年度末今年は収穫いかほどか
９ 松明の火も消へ失せて修二会果つ
１９ あるだけの蕾掲げる白木蓮
１１ 幼子の絵本の如き春来たり
１２ 朝霞花大根の中に消ゆ
１３ 彼岸会や持ち寄る品は妣の味
１４ 畦道も通学路となり朝霞
１５ 寒いような温かいようなと挨拶し
１６ 桜咲くときを待てと梅開き
１７ 巣立鳥合格したと頭上より
１８ 菜の花と桜の花のコラボかな
１９ 黄色とはこれあざやかなミモザかな
２０ 擁壁を被せるように雪柳
２１ 合格と聞かずに分かる「お母さん」
２２ 気つけば春を迎える梅の木か
２３ 春まじか寒気暖気のせめぎ合い
２４ 啓蟄やうかがっている穴まわり
２５ そよそよと山櫻も散る朝かな
２６ 醤油しみ踊るサザエの刺身かな
２７ 花びらを数えて辛夷の講釈す
２８ 春五度親子は別居除染地区
２９ 桜餅土産だという友来たり
３０ 桜よぶ催花雨になるか朝霞や
３１ 先見えずどこまで続く今日もテロ
３２ 試験終え街に囀る女高生
３３ ぶっきりの飾り飴にも春心地
３４ かくれんぼ鶯が呼ぶはよ起きな
３５ 白魚の腹に一物なかりけり
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左打
如水
伸平
風
南圃
剣矢
鵜雪
左打
如水
剣矢
伸平
鵜雪
風
南圃
伸平
左打
風
南圃
剣矢
鵜雪
如水
左打
伸平
剣矢
南圃
如水
鵜雪
風
南圃
左打
鵜雪
風
伸平
剣矢
如水
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如水 選
１ 沈丁花道行くわれに春を告げ 左打 （香りに気づかれたのでしょうね）
１３ 彼岸会や持ち寄る品は妣の味 風 （大勢で食べると、さらに美味くなる）
２３ 春まじか寒気暖気のせめぎ合い 伸平 （三寒四温が詩になりました）
２８ 春五度親子は別居除染地区 風 （何時になれば本当の春がくるのだろうか）
３２ 試験終え街に囀る女高生 風 （あとは合格を待つのみ、自信があるのだろ）
左打 選
１１ 幼子の絵本の如き春来たり 伸平
１３ 彼岸会や持ち寄る品は妣の味 風
１８ 菜の花と桜の花のコラボかな 南圃
１９ 黄色とはこれあざやかなミモザかな 剣矢
３４ かくれんぼ鶯が呼ぶはよ起きな 剣矢
剣矢 選
３ 冷たさも寒さも消えて山霞（やまがすみ） 伸平 （山笑う春）
１４ 畦道も通学路となり朝霞 南圃 （畦道は近道）
２８ 春五度親子は別居除染地区 風 （夫々災害に負けるな）
２９ 桜餅土産だという友来たり 南圃 （嬉しい友の訪れ）
３２ 試験終え街に囀る女高生 風 （短い、明るい青春の時）
鵜雪 選
４ 綱取りと高鳴る春の寄席太鼓 風
５ 陽を浴びて開花宣言気もはやり 南圃
１１ 幼子の絵本の如き春来たり 伸平
１９ 黄色とはこれあざやかなミモザかな 剣矢
風 選
１ 沈丁花道行くわれに春を告げ 左打 (花よりも香りで春を告げるのが沈丁花ですね）
９ 松明の火も消へ失せて修二会果つ 如水 （闇と言わずに闇を演出してお見事）
２５ そよそよと山櫻も散る朝かな 南圃 （人は春を惜しみ蝉は出番を木の下で））
３３ ぶっきりの飾り飴にも春心地 伸平 （調子の良い飴切を思いました）
３５ 白魚の腹に一物なかりけり 如水 （「なかりけり」に納得させられました）
南圃 選
２ 朝霞突き出でて立つ竹田城 如水 （突き出でて、、見事な石垣ですよね）
４ 綱取りと高鳴る春の寄席太鼓 風 （大関陣の活躍見事）
１１ 幼子の絵本の如き春来たり 伸平 （柔らかそうな春でしょうね）
１９ 黄色とはこれあざやかなミモザかな 剣矢 （見事な黄色、菜の花畑かミモザの花か）
２３ 春まじか寒気暖気のせめぎ合い 伸平 （健康管理に要注意！）
伸平 選
２ 朝霞突き出でて立つ竹田城 如水
７ トンネルを過ぎればほのか沈丁花 鵜雪
１２ 朝霞花大根の中に消ゆ 鵜雪
２０ 擁壁を被せるように雪柳 鵜雪
２４ 啓蟄やうかがっている穴まわり 剣矢
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
該当なし
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
・同点が２名の場合は２名とする
・同点が３名以上の場合は該当なしとする
８点 風
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