２０１６年２月
（兼題：猫の恋）
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１ 肉食の熟女相手か猫の恋
２ 恋猫の泣き声しきり雨上がる
３ 立春を迎えしだが寒し
４ 草食の男子を嗤ふ恋の猫
５ 人も世もはばからず鳴く猫の恋
６ 八十路入り人生寒中山登り
７ 恋合戦新参の猫声に負く
８ 予報では日本海側雪達磨
９ 寒風に蝋梅健気に空仰ぐ
１０ 春一番鮮やかピンク梅の花
１１ 世の中はキリあってこそピン光る
１２ 春浅し信濃の歌碑に早春賦
１３ 春嵐ホームステイの女子高生
１４ 岬馬野焼の煙嗅ぐ如く
１５ 剪定を終へて明るき狭庭かな
１６ どこそこに春の香りや万歩計
１７ 春潮の街押しひろげ川上る
１８ いぬふぐり一花十花と咲きはじむ
１９ 大寒や隙間だらけの梢かな
２０ 暦では雨水なれど良き天気
２１ 春光や諭吉登りし有馬富士
２２ 小椿は春一番に目覚めけり
２３ 探梅や犬の散歩に追い越され
２４ うるさいと陋屋の主猫の恋
２５ 日脚伸ぶ夕餉に残る空の青
２６ 豊作を願い手にする春の鍬
２７ 陰る部屋入り込む日差し木の芽吹く
２８ 猫の恋我が家の犬は脅えたり
２９ 春菊を洗う女房早や雨水
３０ 寒空に雲一つなく春の星
３１ 三寒のあと四温ありミモザ咲く
３２ サングラス・マスクの人に会釈され
３３ 白梅も散りて今宵の雨温し
３４ 「小日向」とゆうパン屋あり春温し
３５ 保育士に手を振り母へ金鳳花
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鵜雪
剣矢
左打
如水
南圃
伸平
風
剣矢
伸平
左打
鵜雪
如水
風
南圃
如水
南圃
風
鵜雪
伸平
左打
剣矢
伸平
剣矢
鵜雪
如水
南圃
風
左打
伸平
左打
鵜雪
剣矢
南圃
如水
風
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如水 選
２ 恋猫の泣き声しきり雨上がる 剣矢 （流石の恋猫も雨には、その気も萎えるのか）
１７ 春潮の街押しひろげ川上る 風 （新たな都会暮らしならではの視点に感服です）
１８ いぬふぐり一花十花と咲きはじむ 鵜雪 （日増しに強くなる日差しと春の足音）
２３ 探梅や犬の散歩に追い越され 剣矢 （ゆっくりと風情を楽しんでください）
３３ 白梅も散りて今宵の雨温し 南圃 （今年の春の早さが、しみじみと感じられます）
左打 選
１ 肉食の熟女相手か猫の恋 鵜雪
１２ 春浅し信濃の歌碑に早春賦 如水
１８ いぬふぐり一花十花と咲きはじむ 鵜雪
２９ 春菊を洗う女房早や雨水 伸平
３３ 白梅も散りて今宵の雨温し 南圃
鵜雪 選
４ 草食の男子を嗤ふ恋の猫 如水
５ 人も世もはばからず鳴く猫の恋 南圃
１６ どこそこに春の香りや万歩計 南圃
１７ 春潮の街押しひろげ川上る 風
３２ サングラス・マスクの人に会釈され 剣矢
伸平 選
５ 人も世もはばからず鳴く猫の恋 南圃
１２ 春浅し信濃の歌碑に早春賦 如水
２３ 探梅や犬の散歩に追い越され 剣矢
２７ 陰る部屋入り込む日差し木の芽吹く 風
２８ 猫の恋我が家の犬は脅えたり 左打
剣矢 選
６ 八十路入り人生寒中山登り 伸平 （いつまでも めざせ 頂上）
１５ 剪定を終へて明るき狭庭かな 如水 （光さしかむわが庭）
１８ いぬふぐり一花十花と咲きはじむ 鵜雪 （かわいそうな名前）
３１ 三寒のあと四温ありミモザ咲く 鵜雪 （寒暖くりかえし春）
３４ 「小日向」とゆうパン屋あり春温し 如水 （「小」がついて穏やか）
風 選
５ 人も世もはばからず鳴く猫の恋 南圃 （老いらくの恋もまたしかりと）
１１ 世の中はキリあってこそピン光る 鵜雪 （キリの先にも鋭い刃）
１８ いぬふぐり一花十花と咲きはじむ 鵜雪 (中七がお見事）
２６ 豊作を願い手にする春の鍬 南圃 （篤農の心ここにあり）
２８ 猫の恋我が家の犬は脅えたり 左打 （面白い着眼点に一票）
南圃 選
８ 予報では日本海側雪達磨 剣矢 （まだ暫くは雪達磨も残るでしょう）
１２ 春浅し信濃の歌碑に早春賦 如水 （信濃の風はまだまだ寒そう）
１３ 春嵐ホームステイの女子高生 風 （春嵐と女子高生の賑やかさとどちらが凄い？）
３４ 「小日向」とゆうパン屋あり春温し 如水 （温かい店主の笑顔が目に浮かびそう）
３５ 保育士に手を振り母へ金鳳花 風 （優しい気持ちが感じられます）
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
・同点が２名の場合は２名とする
・同点が３名以上の場合は該当なしとする
該当なし
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