２０１５年１２月
（兼題：年の瀬）
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１ 明けやらぬ空、洗面の小窓から
２ 年の瀬や夢の膨らむコンサート
３ 温暖化師走に山が燃えており
４ 年の瀬や何もせぬのに気忙しく
５ 花八手垣根に掛ける売家札
６ 年の瀬に早や来年の春思う
７ 暖冬や剪るをためらう薔薇の花
８ 蟹買えと北海道より電話かな
９ 暖冬で初氷求め望む北颪
１０ 落柿舎の柿残りゐて空真青
１１ 年の瀬や共同募金の声たかし
１２ 夕焼けの色一色の木立ちかな
１３ 山の子や潮遡る川見つむ
１４ お歳暮にお元気ですかの文を添え
１５ 旧友を３人（みたり）も失う年の暮
１６ 年の暮れ遅れ紅葉今見頃
１７ 忠臣蔵今年も残りあと少し
１８ ゆず湯入りかぼちゃ食らうて齢重ね
１９ 干し柿の十日目試食まだ渋く
２０ 寒木瓜やはや咲き初めて気ぜわしき
２１ 呉の街海軍さんの社会鍋
２２ 短か日や一日延ばしの庭仕事
２３ 祭壇は菊花溢れて笑顔あり
２４ 裸され桜の樹木に冬の芽が
２５ 但馬路やシルク温泉出石そば
２６ カレンダー新旧交代気も新た
２７ 住む街を歩いて憶ゆ小春の日
２８ お日さまの日々近くなる冬至かな
２９ 思い出も残らぬ七十路年暮るる
３０ アメフット知らぬがテレビ終りまで
３１ 冬至近く喪中の知らせに困惑す
３２ 散髪の椅子に伝わる臼の音
３３ 暖冬に季節感じず年の瀬を
３４ 十二月願ひの灯りをちこちに
３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ
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伸平
如水
剣矢
南圃
風
左打
鵜雪
剣矢
左打
如水
鵜雪
伸平
風
南圃
伸平
左打
剣矢
鵜雪
南圃
如水
風
鵜雪
伸平
左打
剣矢
南圃
風
如水
風
剣矢
鵜雪
伸平
左打
如水
南圃
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如水 選
１ 明けやらぬ空、洗面の小窓から 伸平 （無季、句読点、７５５の破調、これぞ新 風！現代の山頭火。早朝のお出かけの様子を感じます）
４ 年の瀬や何もせぬのに気忙しく 南圃 （全くの同感に一票です）
２２ 短か日や一日延ばしの庭仕事 鵜雪 （無理は禁物、安全運転に賛成です）
２７ 住む街を歩いて憶ゆ小春の日 風 （新しい古里に馴染もうとの前向きの姿勢）
３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ 南圃 （何事にも感謝が一番。初詣にも願いなし）
左打 選
１ 明けやらぬ空、洗面の小窓から 伸平
２１ 呉の街海軍さんの社会鍋 風
２７ 住む街を歩いて憶ゆ小春の日 風
２９ 思い出も残らぬ七十路年暮るる 風
３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ 南圃
剣矢 選
１８ ゆず湯入りかぼちゃ食らうて齢重ね 鵜雪 （体を温めて長生きしよう）
１９ 干し柿の十日目試食まだ渋く 南圃 （次の１ケは５日待ちだ）
２２ 短か日や一日延ばしの庭仕事 鵜雪 （風は冷たい、庭仕事は明日だ）
２９ 思い出も残らぬ七十路年暮るる 風 （平々凡々と生きた、倖せ）
３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ 南圃 （今年も終ったぞ、さあ来年も生きるぞ）
鵜雪 選
５ 花八手垣根に掛ける売家札 風
１３ 山の子や潮遡る川見つむ 風
１４ お歳暮にお元気ですかの文を添え 南圃
伸平 選
５ 花八手垣根に掛ける売家札 風
１４ お歳暮にお元気ですかの文を添え 南圃
１８ ゆず湯入りかぼちゃ食らうて齢重ね 鵜雪
２２ 短か日や一日延ばしの庭仕事 鵜雪
３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ 南圃
風 選
２ 年の瀬や夢の膨らむコンサート 如水 （日本人なら第九でしょう）
７ 暖冬や剪るをためらう薔薇の花 鵜雪 （愛好家ならではの一句））
１２ 夕焼けの色一色の木立ちかな 伸平 （十勝平野の雄大な夕焼を想像しました）
３２ 散髪の椅子に伝わる臼の音 伸平 （いまから思えば桃源郷でしょうか）
３４ 十二月願ひの灯りをちこちに 如水 （追悼と復興への誓い。各地に広がりました）
南圃 選
２ 年の瀬や夢の膨らむコンサート 如水 （第九でしょうか）
６ 年の瀬に早や来年の春思う 左打 （きっと良い年になる事でしょう）
１８ ゆず湯入りかぼちゃ食らうて齢重ね 鵜雪 （風邪を引かない事が健康の第一歩）
２０ 寒木瓜やはや咲き初めて気ぜわしき 如水 （季節が少しずれていますよね）
２７ 住む街を歩いて憶ゆ小春の日 風 （新しい街に早く慣れてください）
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
４点 ３５ 煤払い今年も感謝無事に過ぎ 南圃
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
・同点が２名の場合は２名とする
・同点が３名以上の場合は該当なしとする
９点 風
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