２０１４年１２月
（兼題：年の瀬）
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１ 冬の川小魚集い何語る
２ 列島を丸ごと冷やす寒気団
３ 師に替わり馳せるバイクや四騎五騎
４ 満月に照らされ寒く年の瀬や
５ 持病薬指折り数ふ年の暮
６ 年の瀬や酒肴選びの愉しけれ
７ 年の瀬や新築三軒売れ残り
８ 年の瀬やお願いしますの声うつろ
９ 木枯らしやビニールカップの独り旅
１０ それぞれの樹々興行の秋舞台
１１ 年の瀬や妻の思いは孫ばかり
１２ 初雪の多すぎて皆大慌わて
１３ 道行けど行けども続くつわの花
１４ 寒波夜にうとうと聞くや深夜便
１５ 年の瀬に選挙カーの気ぜわしく
１６ 十二月八日を知らぬ世となりぬ
１７ あしたから春の近づく冬至かな
１８ 呼応して紅葉時雨に陽の光
１９ 荒天の明けて賜る小六月
２０ 年の瀬を賑わし騒ぐ総選挙
２１ 中国道地名鷹の巣山紅葉
２２ 冬の月冷たき影の通夜帰り
２３ 師にあらず走る候補の拡声器
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子
２５ 木枯らしや両手で包む熱きお茶
２６ 電気毛布喧嘩した妻寝て笑う
２７ 新築の庭に真白な霜柱
２８ 浮かぶ柚子幼にかへる湯船かな
２９ 年の瀬や募金の声と籤のこゑ
３０ 存（なが）らえてはや年の暮忙（せわ）しなや
３１ もったいない禁句となして煤払ふ
３２ 暮（くれ）十四日票を目指して陣太鼓
３３ 初孫に心奪われ年の瀬や
３４ 木枯らしが薔薇の肥やしと吹き溜める
３５ 行く年の無事に感謝し墓参り
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鵜雪
南圃
伸平
左打
風
如水
剣矢
鵜雪
如水
伸平
風
剣矢
南圃
左打
南圃
鵜雪
如水
伸平
風
左打
剣矢
南圃
伸平
左打
如水
剣矢
鵜雪
風
如水
剣矢
風
伸平
左打
鵜雪
南圃
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伸平 選
２ 列島を丸ごと冷やす寒気団 南圃
１１ 年の瀬や妻の思いは孫ばかり 風
１２ 初雪の多すぎて皆大慌わて 剣矢
１６ 十二月八日を知らぬ世となりぬ 鵜雪
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打
左打 選
９ 木枯らしやビニールカップの独り旅 如水
１８ 呼応して紅葉時雨に陽の光 伸平
２５ 木枯らしや両手で包む熱きお茶 如水
３０ 存（なが）らえてはや年の暮忙（せわ）しやな 剣矢
３４ 木枯らしが薔薇の肥やしと吹き溜める 鵜雪
如水 選
２ 列島を丸ごと冷やす寒気団 南圃 （異常気象が常態化しないか心配になる）
１１ 年の瀬や妻の思いは孫ばかり 風 （年に何回かの帰省 ひがまないで（笑））
１２ 初雪の多すぎて皆大慌わて 剣矢 （各地のご苦労に胸が痛みます）
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打 （気持ち分かります 小生は年中被っています）
２８ 浮かぶ柚子幼にかへる湯船かな 風 （大勢で入った湯船 懐かしいですね）
剣矢 選
６ 年の瀬や酒肴選びの愉しけれ 如水 （ゆっくりおせちを味わいましょう）
１６ 十二月八日を知らぬ世となりぬ 鵜雪 （きちんと歴史を伝えよう）
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打 （頭を温かくしましょう）
２８ 浮かぶ柚子幼にかへる湯船かな 風 （柚子に浸り体を温めましょう）
３５ 行く年の無事に感謝し墓参り 南圃 （存命を喜び日々楽しみましょう）
鵜雪 選
１９ 荒天の明けて賜る小六月 風
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打
２５ 木枯らしや両手で包む熱きお茶 如水
風 選
１６ 十二月八日を知らぬ世となりぬ 鵜雪
（風化をさせてはならないと思いつつ何もしていない。反省しきりです。）
１７ あしたから春の近づく冬至かな 如水
（来る年への期待。天皇陛下の挨拶にもありました。）
２２ 冬の月冷たき影の通夜帰り 南圃 （付け加えることのない一句でした。）
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打 （我が身に置き換えて実感の一票です。）
２９ 年の瀬や募金の声と籤のこゑ 如水
（助け合いは子供の声、籤には大人の欲が。まさに年末の世相ですね。）
南圃 選
５ 持病薬指折り数ふ年の暮 風 （毎年１種類づつ薬が増えて、、）
６ 年の瀬や酒肴選びの愉しけれ 如水 （飲める人は愉しいだろうな、、）
１７ あしたから春の近づく冬至かな 如水
（冬来たりなば 春遠からじ、、「蛍雪時代」に書いてありました。）
２４ 床屋行き薄き髪へと冬帽子 左打 （頭から風邪を引くそうです。ご用心。）
２５ 木枯らしや両手で包む熱きお茶 如水 （手は温まり 心も温まるその一杯）
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名
９点 如水
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