２０１４年０８月
（兼題：盆踊）
１ 籠る人誘ふ屋台や盆踊り
２ 被災地へ想ひを馳せて盆踊
３ 飛び入りて手足揃わぬ盆踊り
４ 早朝に誤り鳴くや蜩か
５ 盆踊りあの子と同じ輪に入り
６ 盆踊り輪に入りそびれおでん食う
７ 「耐えがたき」玉音未だの暑さかな
８ 鳥が食う無花果数個残しおく
９ 盆踊り懐かしの唄炭坑節
１０ 山霧に溶け込む読経の自若かな
１１ ハンミョウが道はこちらと先に行く
１２ 幾千万鶴折る人や広島忌
１３ 鳴きつくし地に廻う蝉の腹白し
１４ 浴衣着て親子ら集う盆踊
１５ 熱中症土砂流年々荒くなり
１６ 夏休み怠けた代償草の丈
１７ 本当の事を知らずに敗戦日
１８ 残暑中一息させる釣忍
１９ 夏の宿一茶の村を通りけり
２９ ハンミョウやいつの間にやら坂の上
２１ 盆休み込み合う村の精米所
２２ 盆明けや静けさ戻り我に返る
２３ 夏の山姥捨という地走りぬけ
２４ 声変わり祖母を見下ろす帰省の子
２５ 台風過ぐ素知らぬ顔のまろき月
２６ あらし後満月のこし夏の朝
２７ 農作業一区切り付き法師蝉
２８ 光る雲蝉と蛙の応援歌
２９ 真夏日や木蔭そよ風白い雲
３０ 娘らは裾まくり上げ盆踊る
３１ 敵米英知らぬ若者終戦忌 |
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風
如水
南圃
左打
剣矢
鵜雪
伸平
鵜雪
剣矢
伸平
南圃
如水
風
左打
伸平
南圃
如水
左打
剣矢
鵜雪
風
鵜雪
剣矢
風
如水
左打
南圃
伸平
剣矢
鵜雪
風 |
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（NHKの終戦番組の街頭調査でのこと、唖然呆然口が閉まらなかった)
３２ 虫の音や日の移ろひの早かりき
３３ 星空を孫と眺める夏休み
３４ 原爆を落とされむかえ終戦日
３５ 岩陰にやんま立ち寄る一人旅 |
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如水 選
３ 飛び入りて手足揃わぬ盆踊り 南圃 （年に一度では忘れてしまいますね）
５ 盆踊りあの子と同じ輪に入り 剣矢 （若き日の想い出、あの子はどうしているかな）
６ 盆踊り輪に入りそびれおでん食う 鵜雪 （お齢を召されても、まだシャイなのですね）
１４ 浴衣着て親子ら集う盆踊 左打 （この風習をいつまでも残したい）
２４ 声変わり祖母を見下ろす帰省の子 風 （お孫さんの成長に、驚いたり喜んだり）
伸平 選
８ 鳥が食う無花果数個残しおく 鵜雪
１６ 夏休み怠けた代償草の丈 南圃
２１ 盆休み込み合う村の精米所 風
２４ 声変わり祖母を見下ろす帰省の子 風
２５ 台風過ぐ素知らぬ顔のまろき月 如水
剣矢 選
１７ 本当の事を知らずに敗戦日 如水 （敗戦国であることをきちんと教えよう）
２２ 盆明けや静けさ戻り我に返る 鵜雪 （お盆、嬉しかった、楽しかった、あゝ疲れた）
２４ 声変わり祖母を見下ろす帰省の子 風 （体だけでなく心優しく育っておくれ）
３３ 星空を孫と眺める夏休み 南圃 （山紫水明の故郷を守ろう）
３４ 原爆を落とされむかえ終戦日 左打 （原爆・敗戦を忘れるな）
左打 選
５ 盆踊りあの子と同じ輪に入り 剣矢
１２ 幾千万鶴折る人や広島忌 如水
１９ 夏の宿一茶の村を通りけり 剣矢
２２ 盆明けや静けさ戻り我に返る 鵜雪
３０ 娘らは裾まくり上げ盆踊る 鵜雪
鵜雪 選
１ 籠る人誘ふ屋台や盆踊り 風
２４ 声変わり祖母を見下ろす帰省の子 風
３１ 敵米英知らぬ若者終戦忌 風
３２ 虫の音や日の移ろひの早かりき 如水
風 選
７ 「耐えがたき」玉音未だの暑さかな 伸平
（上五の鍵括弧、作者ならではの重い思いなのでしょう）
１２ 幾千万鶴折る人や広島忌 如水
（６９年間の変わらぬ願いを幾千万に感じました）
２５ 台風過ぐ素知らぬ顔のまろき月 如水
（「まろき月」は現代人の驕りへの警鐘なのでしょうか）
３２ 虫の音や日の移ろひの早かりき 如水
（昼の炎暑、夜の虫、まさに「うつろひ」ですね）
３５ 岩陰にやんま立ち寄る一人旅 伸平
(一寸翳のある漢（おとこ）の一人旅。「やんま」が良いですね）
南圃 選
１ 籠る人誘ふ屋台や盆踊り 風 （優しい気持ちの伝わる句ですね）
２ 被災地へ想ひを馳せて盆踊 如水
（西も東も被災地の無事安寧を祈りたいものです）
９ 盆踊り懐かしの唄炭坑節 剣矢 （確かに昔はこれでしたよね）
１０ 山霧に溶け込む読経の自若かな 伸平 （冷気を感じます）
１３ 鳴きつくし地に廻う蝉の腹白し 風 （よく観察されていると思います）
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名
今回は同点者３名といたします。
９点 風
剣矢（代、如水）
俳句をもっと上達したいのです、どうすればよいか どう勉強するのか、皆さん、教えてください。
・返信は「掲示板」または如水宛のメールにてお願いします。
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