２０１４年０７月
（兼題：風鈴）
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１ 大振りの紫陽花覗く縁の部屋
２ 風鈴の短冊古し音は涼し
（去年から吊るしっ放し、、ゴメンナサイ）
３ 海風や魂（たま）風鈴に帰りつく
４ 見上げれば天に近しと凌霄花
５ 風鈴の音に誘はれてまどろみぬ
６ 風鈴の音さびしやわれひとり
７ 夏帽子少し若げな友の顔
８ 場違いの蛙にも花の水を遣り
９ 額の花秩父の宿で地図探る
１０ 梅雨明けぬ豪雨呼び込み庭乱れ
１１ 金魚飼ふ前に余命を心配す
１２ ところてん啜るやむせる齢かな
１３ 孫帰省ジジババの顔シャキットし （まだまだ元気だぞ！）
１４ 綿棒で蕊にたっぷり花粉かな
１５ 大夕立何年ぶりの濡れねずみ
１６ 朝顔や洗顔したのか一つ咲き
１７ 公園の闇をにぎわす夏休み
１８ 風鈴が湿った空気を払いけり
１９ 極暑中サングラスしてまでプレーする
２０ 梅雨明けて熱中症に気を配り
２１ 冨士見えず雨模様なりねむの花
２２ 久闊や出してみやうか「かもめ〜る」
２３ サルビアの赤ささやけり梅雨の明け
２４ ひとり者トマトといりこ交差せり
２５ 遠花火光の後の音微か
２６ 梅雨明けを待たずに柔き蝉の声
２７ お前までサイズダウンか冷奴
２８ 梅雨明けて朝爽やかに武蔵野や
２９ 風鈴は幼き昭和の風を呼び
３０ ステテコやピンポン鳴りてドギマギす
３１ 草を引く地中の髭根まさぐりつ
３２ 大雨のニュース聴きつつ雨望む
３３ 妻吊し風鈴残る軒端かな
３４ 屋台にて一杯やるか冷奴
３５ 葉桜の陰濃くなりて蛍舞い
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伸平
南圃
風
鵜雪
如水
左打
剣矢
伸平
剣矢
左打
如水
風
南圃
鵜雪
如水
伸平
風
鵜雪
左打
南圃
剣矢
如水
鵜雪
剣矢
南圃
伸平
風
左打
伸平
如水
風
鵜雪
剣矢
左打
南圃
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如水 選
１２ ところてん啜るやむせる齢かな 風 （誤嚥下にご注意ください）
２３ サルビアの赤ささやけり梅雨の明け 鵜雪 （サルビアの赤が一際鮮やかになった）
２７ お前までサイズダウンか冷奴 風 （実質的に値上げですね）
３３ 妻吊し風鈴残る軒端かな 剣矢 （写真の笑顔がいつも風鈴を眺めている）
３４ 屋台にて一杯やるか冷奴 左打 （まずは冷奴、汗が引いてゆく）
伸平 選
１５ 大夕立何年ぶりの濡れねずみ 如水
１７ 公園の闇をにぎわす夏休み 風
２１ 冨士見えず雨模様なりねむの花 剣矢
３０ ステテコやピンポン鳴りてドギマギす 如水
３１ 草を引く地中の髭根まさぐりつ 風
左打 選
３ 海風や魂（たま）風鈴に帰りつく 風
１３ 孫帰省ジジババの顔シャキットし 南圃
１６ 朝顔や洗顔したのか一つ咲き 伸平
２６ 梅雨明けを待たずに柔き蝉の声 伸平
２９ 風鈴は幼き昭和の風を呼び 伸平
剣矢 選
２ 風鈴の短冊古し音は涼し 南圃 （短冊は変色しているがかすかな音）
５ 風鈴の音に誘はれてまどろみぬ 如水 （かすかな風に、ついうとうと）
１５ 大夕立何年ぶりの濡れねずみ 如水 （今年の夕立はバケツをひっくり返したよう）
２５ 遠花火光の後の音微か 南圃 （遠くて光、かすかな音、どの辺りだろうか）
３０ ステテコやピンポン鳴りてドギマギす 如水
（誰やこのまゝ出るわけにもいかぬし、困った）
鵜雪 選
３ 海風や魂（たま）風鈴に帰りつく 風
１２ ところてん啜るやむせる齢かな 風
２９ 風鈴は幼き昭和の風を呼び 伸平
風 選
１１ 金魚飼ふ前に余命を心配す 如水 （余命、わからないので救われるのだが・・）
２４ ひとり者トマトといりこ交差せり 剣矢 （夏野菜とタンパク、投槍のようでしたたか）
２８ 梅雨明けて朝爽やかに武蔵野や 左打
（「武蔵野の朝爽やかや梅雨明けぬ」と読み頂きました）
２９ 風鈴は幼き昭和の風を呼び 伸平
（団地とエアコンが昭和の趣をまた一つ消し去りました）
3３ 妻吊し風鈴残る軒端かな 剣矢 （風鈴ならではの一句。頂きました）
南圃 選
５ 風鈴の音に誘はれてまどろみぬ 如水
７ 夏帽子少し若げな友の顔 剣矢
２６ 梅雨明けを待たずに柔き蝉の声 伸平
（真夏のジリジリでなく「柔き蝉の声」が良いですね。）
２９ 風鈴は幼き昭和の風を呼び 伸平 （風鈴は平成ではなく、やはり昭和でしょう）
３３ 妻吊し風鈴残る軒端かな 剣矢
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名
今回は同点者３名といたします。
７点 風
７点 伸平
７点 如水
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