２０１４年０３月
（兼題：春）
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１ 堅き芽の樹皮に紅指す小春かな
２ 眼の先に白きに薫り沈丁花
３ 大雪の翳を残して桜咲く
４ 新調の晴れ着を濡らす春の雨
５ 綾部山年々きつい梅見かな
６ 朝霞墨絵の如し山薄く
７ 三陸鉄道（さんてつ）の全区復旧春来たる
８ 音立てて乳すう赤児木の芽吹く
９ 休田に蒲公英一つ春を問う
１０ 春時雨下駄の音する先斗町
１１ うぐいすの声幼くも風光る
１２ 実家より彼岸のおはぎ届きけり
１３ 旧き友くにへ帰ると訪ね来し
１４ 春の日に公園子らが軽やかに
１５ もう少し飾っておこうお雛さん
１６ 鯉睦む水面ざわめく春の川
１７ 春なずな一人前の畑となり
１８ サンシュウユ咲く庭に出る車椅子
１９ 桜木や蕾たくわえ春日和
２０ 笑う山招くかのよう千切れ雲
２１ 春の風洗濯物に見る家族
（軒先の赤い小さな洋服、可愛い女の子がいるんだろうな）
２２ かいぼりの再生池に鳥集う
２３ 球春や地元の街を明るうす
２４ 知らぬ間に春一面のいぬふぐり
２５ ひなあられおーいお茶と呼んでみる
２６ 紫陽花の芽吹く朝（あした）や春の陽や
２７ （江戸前復活） ジャンボ機の着陸見つつ浅利掘る
２８ 紅き葉は花より先に山桜
２９ おちこちに釘煮送りて春終はる
３０ 不合格の子に付き合ってハム・ヴァーグ
３１ 水を引き田を鋤く後に鷺の群
３２ 象さんを歌う園児や豆の花
３３ 光る雲光る池面や風寒し
３４ 満月や明るく照らし彼岸かな
３５ 子を残す戦いのため蝦蟇集う
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伸平
左打
鵜雪
如水
剣矢
南圃
風
風
伸平
如水
南圃
剣矢
鵜雪
左打
剣矢
如水
鵜雪
風
左打
伸平
南圃
左打
如水
鵜雪
剣矢
伸平
風
南圃
如水
剣矢
南圃
風
伸平
左打
鵜雪
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如水 選
２ 眼の先に白きに薫り沈丁花 左打 （花よりも先に香りに気づくこともあります）
５ 綾部山年々きつい梅見かな 剣矢 （頑張ってまた行きましょう）
６ 朝霞墨絵の如し山薄く 南圃 （同じ「薄く」にも濃淡を感じます）
８ 音立てて乳すう赤児木の芽吹く 風 （逞しい生命力 「芽吹く」がピッタリです）
１３ 旧き友くにへ帰ると訪ね来し 鵜雪 （寂しくなるが 再出発を祝す気概）
伸平 選
６ 朝霞墨絵の如し山薄く 南圃
１１ うぐいすの声幼くも風光る 南圃
１３ 旧き友くにへ帰ると訪ね来し 鵜雪
２５ ひなあられおーいお茶と呼んでみる 剣矢
２８ 紅き葉は花より先に山桜 南圃
左打 選
４ 新調の晴れ着を濡らす春の雨 如水
６ 朝霞墨絵の如し山薄く 南圃
１０ 春時雨下駄の音する先斗町 如水
１２ 実家より彼岸のおはぎ届きけり 剣矢
２８ 紅き葉は花より先に山桜 南圃
剣矢 選
２ 眼の先に白きに薫り沈丁花 左打
１３ 旧き友くにへ帰ると訪ね来し 鵜雪
２１ 春の風洗濯物に見る家族 南圃
２４ 知らぬ間に春一面のいぬふぐり 鵜雪
３４ 満月や明るく照らし彼岸かな 左打
鵜雪 選
１ 堅き芽の樹皮に紅指す小春かな 伸平
８ 音立てて乳すう赤児木の芽吹く 風
２５ ひなあられおーいお茶と呼んでみる 剣矢
２７ （江戸前復活） ジャンボ機の着陸見つつ浅利掘る 風
風 選
１３ 旧き友くにへ帰ると訪ね来し 鵜雪 （何時、何処へ遠い宿題ではなくなりました）
２５ ひなあられおーいお茶と呼んでみる 剣矢 （「呼んでみる」に心情）
２９ おちこちに釘煮送りて春終はる 如水
（釘煮、関西の春。汗水さんの薀蓄を思い出します）
３１ 水を引き田を鋤く後に鷺の群 南圃 （「ごちそうさん」鷺のお礼は聞こえたのでしょうか ）
３３ 光る雲光る池面や風寒し 伸平 （「風寒し」に早春の風情を感じました）
南圃 選
８ 音立てて乳すう赤児木の芽吹く 風 （赤児でホッとしました）
１２ 実家より彼岸のおはぎ届きけり 剣矢 （実家が近くなのでしょうね。うらやましい）
１６ 鯉睦む水面ざわめく春の川 如水 （春の音が聞こえそうです）
２４ 知らぬ間に春一面のいぬふぐり 鵜雪 （我が家の畑も同じ）
２９ おちこちに釘煮送りて春終はる 如水 （毎年宝塚在住の姉から春の味が届く）
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８点 南圃
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