２０１４年０２月
（兼題：春近し）
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１ 春近し玻璃越しの日に力あり
２ 大雪の解け行くさまや春近し
３ 春近しタイガーマスクの贈り物
４ 雪ふりて春を忘れし立春や
５ 堅き芽の梢に遊ぶ寒の風
６ 絵手紙の添え書きうふふ春近し
７ 県美展選外のはがき春遠し
（例年応募の県美展、今年は入選を逸す。難しいものだ。）
８ 向き合ひて何を語るや水仙花
９ 雪かきが示す地域の力かな
１０ かいぼりで宿を失くされ渡り鳥
１１ 朝の陽は梢を透かし春未だ
１２ 阿蘇五山眼下に舞うや春の鳶
１３ 農機具をこまめに手入れ春近し
（もうすぐ忙しくなる。）
１４ 静穏は孤独に勝る春炬燵
１５ 河豚ちりや友に任せし灰汁掬ひ
１６ 甘き香を仏間に広げ沈丁花
（部屋全体に匂いが広がる。）
１７ 参道に投句箱あり春の雨
１８ 雪解（ゆきどけ）の軒端にかける玉簾
１９ 春近し椿を見つめ春を恋う
２０ 眠る山赤みを指して二月尽
２１ 木枯しを背にして遊ぶ池の鴨
２２ 雪掻きの腰痛いまだ二月尽
２３ 降る雪に隠れているかやたがらす
２４ 春吹雪かいぼり池を白く染め
２５ 死に支度先にのばせり春の雪
２６ 新人は春のキャンプに夢を乗せ
（キャンプを覗いてみると新人の動きは初々しい。）
２７ 春を待つ草の芽雪と陽のあいだ
２８ 朝飯の遅くなりたるソチ五輪
２９ 雪折れて白い椿も紅も
３０ 春寒し繰越損を申告す
３１ 花辛夷番の目白の散歩道
（ほぼ同じような時間に飛んでくる。食事の時間なのかもしれない。）
３２ 春よ来い早く来い今梅一輪
３３ かいぼりで再生なるか井之頭
３４ 水潜る鴨の冷たさ思いやる
３５ 福は内後ろの妻の掌に
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如水
鵜雪
風
左打
伸平
剣矢
南圃
如水
鵜雪
左打
伸平
風
南圃
剣矢
如水
南圃
剣矢
風
左打
鵜雪
伸平
風
伸平
左打
剣矢
南圃
鵜雪
如水
鵜雪
如水
南圃
剣矢
左打
伸平
風
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如水 選
２ 大雪の解け行くさまや春近し 鵜雪 （民宿で軒下の氷柱の雫を見た時の感慨）
６ 絵手紙の添え書きうふふ春近し 剣矢 （旅の案内か 春が待ち遠しい）
９ 雪かきが示す地域の力かな 鵜雪 （人類は太古より共同生活が基本の筈）
１３ 農機具をこまめに手入れ春近し 南圃 （将に生活実感 羨ましい限りです）
２４ 春吹雪かいぼり池を白く染め 左打 （泥の池底がさぞや綺麗になったことでしょう）
左打 選
２ 大雪の解け行くさまや春近し 鵜雪
８ 向き合ひて何を語るや水仙花 如水
１３ 農機具をこまめに手入れ春近し 南圃
１７ 参道に投句箱あり春の雨 剣矢
２７ 春を待つ草の芽雪と陽のあいだ 鵜雪
鵜雪 選
１ 春近し玻璃越しの日に力あり 如水
３ 春近しタイガーマスクの贈り物 風
１２ 阿蘇五山眼下に舞うや春の鳶 風
１４ 静穏は孤独に勝る春炬燵 剣矢
３５ 福は内後ろの妻の掌に 風
剣矢 選
１２ 阿蘇五山眼下に舞うや春の鳶 風
１５ 河豚ちりや友に任せし灰汁掬ひ 如水
２１ 木枯しを背にして遊ぶ池の鴨 伸平
２２ 雪掻きの腰痛いまだ二月尽 風
３１ 花辛夷番の目白の散歩道 南圃
南圃 選
１ 春近し玻璃越しの日に力あり 如水 （木製枠の優しい窓を連想。）
２ 大雪の解け行くさまや春近し 鵜雪 （大雪の後の日差しが力強かったのでしょうね。）
６ 絵手紙の添え書きうふふ春近し 剣矢
（縁側で読む友人からの楽しい絵手紙。ついうふふ。）
２０ 眠る山赤みを指して二月尽 鵜雪 （春近し。）
２７ 春を待つ草の芽雪と陽のあいだ 鵜雪 （岩陰の可憐な雪割草を想像。）
風 選
１ 春近し玻璃越しの日に力あり 如水 (「力あり」実感です）
６ 絵手紙の添え書きうふふ春近し 剣矢 （「うふふ」と「春近し」の合わせ技１本でした）
８ 向き合ひて何を語るや水仙花 如水 （童話のような詩心）
９ 雪かきが示す地域の力かな 鵜雪
（当地では地域の力に余る雪量、乗用車は３日ほど走行不能でした）
１３ 農機具をこまめに手入れ春近し 南圃 （篤農の心意気や良し、ですね）
該当なし
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名
８点 鵜雪
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