２０１３年１１月
（兼題：初霜）
|
|
１ 初霜の便りに偲ぶ被災の地
２ 冬浅し湯豆腐恋いし一のとり
３ 紺碧に融け行く皇帝ダリアかな
４ 大根引き洗って乾す手凍えおり
５ 初霜の縁取る木の葉紅淡し
６ 木枯らしに暮れた調べや古河メロディ
７ 立冬やされど初霜未だみず
８ 初霜に園児の姿見え隠れ
９ 点描に色を競いて秋深し
１０ 小春日や老いの演じる良い夫婦
１１ 初霜や冬支度する八ヶ岳
１２ 白菊の伏せて歩道へ拡がれり
１３ 十一月町内美化に主人衆
１４ 喪のはがき届きて覚ゆ初冬かな
１５ コスモスが荒地いろどり人和む
１６ (検査入院一泊） 退院や手足伸ばして寝る布団
１７ 山茶花の紅色輝く冬の朝
１８ 鵙鳴きて島倉千代子送りけり
１９ 荒れ庭に白菊黄菊咲き乱れ
２０ ひよどりも目白もついばむ柿の実を
２１ 夫婦して五十路迎える鍋の湯気
２２ 丹精の菊に入庫を遮られ
２３ ストーブを焚いて朝刊開きおり
２４ ふかし芋食って子ども等おとなしく
２５ 冬薔薇棘大きくて花小さ
２６ 渡り鳥火傷しさうな日が沈む
２７ 柿日和今日老友と昼食会
２８ 文化の日やくざ名優称を受け
２９ 昨日柿今日は林檎を剥く手見る
３０ おはようと並ぶ子供等息白く
３１ 冬日和ゴルフ楽しむ古き友
３２ 冬近しふと庭見ればジョウビタキ
３３ 電気毛布極楽寝床羽根ブトン
３４ 柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村
３５ 彼の人は幸せだろうか返り花
|
|
如水
左打
鵜雪
南圃
風
伸平
剣矢
南圃
伸平
風
左打
鵜雪
剣矢
如水
鵜雪
風
左打
如水
剣矢
南圃
伸平
伸平
南圃
鵜雪
風
如水
剣矢
左打
伸平
南圃
左打
鵜雪
剣矢
如水
風
|
|
如水 選
１１ 初霜や冬支度する八ヶ岳 左打 （山小屋も初霜を見ると閉じる用意をするのであろう）
１５ コスモスが荒地いろどり人和む 鵜雪 （休耕田やゴミ捨場の手入れに感謝である）
２８ 文化の日やくざ名優称を受け 左打 （塞翁が馬 背中の刺青も受けたのかな？）
３０ おはようと並ぶ子供等息白く 南圃 （学童を見守るご苦労に敬服します）
３５ 彼の人は幸せだろうか返り花 風 （「返り花」が未練心にピッタリです）
伸平 選
１２ 白菊の伏せて歩道へ拡がれり 鵜雪
１３ 十一月町内美化に主人衆 剣矢
１５ コスモスが荒地いろどり人和む 鵜雪
２６ 渡り鳥火傷しさうな日が沈む 如水
３４ 柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村 如水
剣矢 選
１０ 小春日や老いの演じる良い夫婦 風 （二人生きてるだけで良い）
１１ 初霜や冬支度する八ヶ岳 左打 （八ヶ岳はもう冬山）
１４ 喪のはがき届きて覚ゆ初冬かな 如水 （喪のハガキふえてきた）
３２ 冬近しふと庭見ればジョウビタキ 鵜雪 （ゆっくり遊んでおゆき）
３４ 柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村 如水 （誰も柿を見向きもしない）
左打 選
１ 初霜の便りに偲ぶ被災の地 如水
５ 初霜の縁取る木の葉紅淡 風
１５ コスモスが荒地いろどり人和む 鵜雪
３０ おはようと並ぶ子供等息白く 南圃
３５ 彼の人は幸せだろうか返り花 風
鵜雪 選
１４ 喪のはがき届きて覚ゆ初冬かな 如水
１６ 退院や手足伸ばして寝る布団 風
３４ 柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村 如水
南圃 選
１０ 小春日や老いの演じる良い夫婦 風 （長閑な日溜まり、、）
１２ 白菊の伏せて歩道へ拡がれり 鵜雪 （小菊も日頃の手入れが肝心）
１４ 喪のはがき届きて覚ゆ初冬かな 如水 （今年も年賀状の季節かー 早いなー）
２９ 昨日柿今日は林檎を剥く手見る 伸平 （苦労をかけてます）
３４ 柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村 如水 （山鳥の群れて啄ばむ柿の実を）
風 選
１ 初霜の便りに偲ぶ被災の地 如水
（「忘れないで下さい」被災の方々の言葉が身に染みます）
９ 点描に色を競いて秋深し 伸平
（小学校の写生で書きました、花丸を期待したのですが「何ですか、この絵は」の一言でした。）
１８ 鵙鳴きて島倉千代子送りけり 如水
（確かに歌声も風貌も鵙を思わす画像でした。合掌）
２６ 渡り鳥火傷しさうな日が沈む 如水
（「火傷しそうな」、燃える夕日を肌で感じました。）
３３ 電気毛布極楽寝床羽根ブトン 剣矢
（夢に技芸天が舞へば言うことなし。寒さを逆手に洒落を楽しむパワーに一票です。）
・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名
１２点 如水
ご感想・ご意見をこちらまでお寄せください
