ホームへ 投句 選句 結果発表 会員名簿 自選句 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
20126月
 
【清 記 一 覧
(兼題:ほととぎす)
 

























































 
 1 もう一度鳴くまで待とう時鳥   
 2 新じゃがやサラダに変わり帰り来る
 3 雨止みて水かさの増す半夏生
 4 子育てのできぬ親増ゆほととぎす

 5 解像度を水面に落として浅緑
 6 云ひたきこと山ほどありて時鳥
 7 梅雨時の隙間晴れに朝ゴルフ
 8 山歩き鳴いてみせよホトトギス    

 9 どくだみや臭い嫌えど可れん花
   (どくだみは薬用でその効果は言われているが、
   その臭気は好まれないが、可憐な花を咲かしている)
10 山径を語らひ行かばホトトギス

11 大空の高さを知るやホトトギス 
12 蛙啼く田植え懐かし蘇える(よみがえる)
13 文才もなく戯れに不如帰
14 仏の座溢れるように百合の花

15 こぬか雨水田色づく梅雨入りかな
16 白い花どれも卯の花花音痴  
17 畑やり汗かく日々に元気湧く    
18 紫陽花や近寄り見れば星数多

19 衣更え己が若さに感謝して
20 波風の激しさ増して梅雨狂い
21 紫陽花や濡れて光る雨の後
22 剪定のつい粗くなる茂りかな 

23 梅雨空に歯を削る音がりがりと 
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し
25 俺々と親を騙すやほととぎす 
26 紫陽花の花に埋もれ矢田寺に    

27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝
28 大合唱雨喜ぶか雨蛙     
29 女子高生胸を突き出す更衣 
30 衣更え居るも歩くも寝につくも

31 ホトトギスよく聞く名前姿みず
   (都会ではホトトギスは文学書等でよく目にするが、
   実際にその姿は見たことがない)
32 曇天に山から山へホトトギス  

33 紫陽花の七色の露虹の露
34 トンネルを出れば新緑別世界  
35 浮雲に頃合問うて衣更え 
36 老農の鷺ひきつれて代を掻く 

37 梅雨雨や残雪とかし八ヶ岳
   (梅雨の暖かい雨が八ヶ岳や南アルプスの北岳・甲斐駒等の山
   々の残雪を溶かし始め、夏山の姿に変わりつつある情景を詠う)
38 朝ごとに吾にあいさつ牛蛙 

39 万緑の列島台風駆け抜ける  
40 ほととぎす歌ってくれよ聴かせてよ  
 
剣矢
鵜雪
南圃


伸平
如水
左打


左打


如水

鵜雪

南圃
伸平


剣矢

如水

伸平
南圃
左打


鵜雪
剣矢



南圃
剣矢
如水
伸平

左打


鵜雪

南圃
剣矢
伸平


左打


如水

鵜雪

 
 
【選 句 内 訳】
如水 選
 4 子育てのできぬ親増ゆほととぎす  風  (抱卵と世相をかけての風刺)
16 白い花どれも卯の花花音痴  剣矢  (威張らない正直さに感服)
19 衣更え己が若さに感謝して  伸平  (さぞかし派手なシャツでは)
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し  剣矢  (さあ〜部屋が綺麗になるぞ!失礼)
27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝  南圃  (きょうも一日頑張るぞ!の意気)
 
伸平 選
22 剪定のつい粗くなる茂りかな  風  (かかる蜘蛛の巣輝く雫)  
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し  剣矢  (交わす言葉の軽さ明るさ)
26 紫陽花の花に埋もれ矢田寺に  豊  (色合い添えるかざす雨傘)
27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝  南圃  (畦の取り水霞み立つ山)
36 老農の鷺ひきつれて代を掻く   風  (遠くを走る第三セクター)
 
左打 選
14 仏の座溢れるように百合の花  伸平
18 紫陽花や近寄り見れば星数多  如水
27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝  南圃
35 浮雲に頃合問うて衣更え  伸平
38 朝ごとに吾にあいさつ牛蛙  如水
 
鵜雪 選
10 山径を語らひ行かばホトトギス  如水
19 衣更え己が若さに感謝して  伸平
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し  剣矢
29 女子高生胸を突き出す更衣  如水
36 老農の鷺ひきつれて代を掻く   風
 
風 選
 2 新じゃがやサラダに変わり帰り来る  鵜雪
   (ドアを閉めて他人の都会ではできない暮らしですね)
16 白い花どれも卯の花花音痴  剣矢
   (知っていながら知らない素振り。花音痴に一票です。)
19 衣更え己が若さに感謝して  伸平
   (回りを見てそっと背中を伸ばすことが増えました。うらやましい)
27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝  南圃
   (一雨にトキの声あぐ草の陣、いざ根こそぎに・・よくわかります。)
33 紫陽花の七色の露虹の露  南圃  (七十路を越えて、この歌心。感服しました)
 
豊 選
梅雨の合間で畑や、自転車で走り廻っています。5種選句しますが、いつも迷っています。
 
 4 子育てのできぬ親増ゆほととぎす  風
 9 どくだみや臭い嫌えど可れん花  左打
15 こぬか雨水田色づく梅雨入りかな  風
21 紫陽花や濡れて光る雨の後  左打
31 ホトトギスよく聞く名前姿みず  左打
 
剣矢 選
 6 云ひたきこと山ほどありて時鳥  如水  (言わぬが花です)
17 畑やり汗かく日々に元気湧く  豊  (体を動かせば心も動きます)
26 紫陽花の花に埋もれ矢田寺に  豊  (狭い谷間路、足許注意)
29 女子高生胸を突き出す更衣  如水  (青春のシンボル、乙女のまぶしさ)
35 浮雲に頃合問うて衣更え  伸平  (時季が問題、衣更え
 
南圃 選
10 山径を語らひ行かばホトトギス  如水                    
   (新緑の中、熟年夫婦がユックリと歩く姿が目に浮かびそうな一句。)
17 畑やり汗かく日々に元気湧く  豊
   (共感!! 谷口農園農園長。)
19 衣更え己が若さに感謝して  伸平
   (明るい色のシャツに着替えて気分も晴れやか。)
22 剪定のつい粗くなる茂りかな  風
   (分かる分かる。ここま放りっぱなしにしていた自分に嫌気が注す。)
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し  剣矢
   (若くて活発なヘルパーさんなのでしょうね。)
 
敏弘 選
 兼題の「ほととぎす」が イメージしにくいので 選ぶのが 難しかったです。
6月の空を 頭の中に描いて選びました。
 
 1 もう一度鳴くまで待とう時鳥  剣矢
   (殺してしまえと信長、鳴かせますよと秀吉、待ちますよと家康が云ったとか。
   私は そんな大物ではありませんから、ホトトギスさん、気が向いたら
   もう一声頼みます。のどかなシニアの気持ちがいいですね。
   家康と似ていますが、家康には 奥底の深いプレッシャーが潜んでいます。)
 
 4 子育てのできぬ親増ゆほととぎす  風
   (ホトトギスといえば まず浮かぶのは 正岡子規。その泣き声は ウグイスに似て
   いたかなと思うのですが。でも 恐ろしいのは この鳥の習性です。自分で子育てを
   しない托卵。子育てを放棄した、あるいは 児童を虐待する親の三面記事に接し 
   君らはホトトギスかと詠った切ない一句です。)
 
16 白い花どれも卯の花花音痴  剣矢
   (先日、万博公園で白い花に気づきました。花札を見ると「卯の花」です。
   すぐ頭に浮かんだのが 「夏は来ぬ」の歌です。「卯の花の匂う垣根に
   ほととぎす 早も来 鳴きて・・・・」。
   この句の作者は 花音痴と謙遜されていますが、卯の花から
   兼題のほととぎすを連想させるところは なかなかのものですね。)
 
21 紫陽花や濡れて光る雨の後  左打
   (アジサイといえば 梅雨。大きな花は 精気に満ち、濡れた花弁が
   雲間のお日様に輝やいて この季節、我々を楽しませてくれます。
   じめじめする梅雨時に アジサイは 意外と長く咲いています。
   その葉っぱともども その色合い豊かなアジサイを楽しみましょう。)
 
24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し  剣矢  
   (「こんにちは」と ヘルパーさんが やって来て、さっと 窓を開けました。
   初夏の風が さっと 家の中を通ります。ヘルパーさんの軽やかな動きが
   頼もしいです。)
 
 
【高 得 点 句】
 
    ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
    ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
    ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 


 
5点 24 先づ薫風入れてヘルパー動き出し
4点 19 衣更え己が若さに感謝して
4点 27 夏草も伸びて錆鎌砥ぐ朝
剣矢
伸平
南圃
 
 
【高 得 点 者】
 
    ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名
 
9点  剣矢
 
 
【談  話  室】
 
 
ホームへ 投句 選句 結果発表 会員名簿 自選句 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
ご感想・ご意見をこちらまでお寄せください