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20125月
 
【清 記 一 覧
(兼題:旅)
 























































 
 1 妻と行く旅の準備のメモを取り (準備万端、、、)      
 2 春愁や池面突き上ぐ葉先かな
 3 豌豆に水たっぷりと旅に発つ   
 4 桜散りツツジ花咲き色愛でる

 5 薔薇咲けば藪から庭へ変わりおり
 6 サングラス普段は着れぬ旅衣装
 7 5月雨世界日本も大あらし   
 8 げんげ田で大の字に寝て雲を見る

 9 あの種もこの種も蒔き五月晴れ (豊作を想像する瞬間)
10 新緑や葉が照らされて五月晴れ
11 涼しげな氷の器旅の宿     
12 泣く如し姿かすむや春の山 

13 卯の花が頭を垂れて庭の隅  
14 鶯をひきつれ上る緑径    
15 葛城の躑躅(つつじ)山の素晴らしさ
16 勝手口鳴き続け居る子猫かな

17 休耕田老か政治か草萌ゆる 
18 旅行かば世界遺産の熊野路へ 
19 雨静かあっという間の柿若葉 (自然の変化の早いこと、、)
20 万人の見上げる空に金環食  

21 男坂青葉の中の磨崖仏(まがいぶつ)
22 深緑に色彩鮮やかな花まじり
23 保津峡のトロッコ列車に初夏の風 
24 浅くとも去年の明日の緑かな 

25 ハナミヅキ桜返しの外来種
   (ワシントン桜の返礼として米国より送られた花とのこと)
26 新緑の境内に熱き太極拳   
27 旅心さそう歌声水芭蕉
28 煙る傘に見知り顔なりバスを待つ

29 薫風や草引きせんか腰伸ばし 
30 鹿生まるその可愛いこと可愛いこと
31 列島を金環食で大騒ぎ    
32 柔らかく野蒜出そろい母偲ぶ
   (年に一度は季節の山菜を食したい)

33 卯の花や待つホトトギスまだ鳴かず
34 八ヶ岳青葉繁れる旅の人
   (八ヶ岳に旅をし、冬の枯葉の野山が春から初夏への渡しの
   状況を知る)

35 通天閣まだ上らぬにスカイツリー
36 若葉風木漏れ日の環(わ)を揺らしおり
37 古き町京都歩きまた楽し    
38 新緑やベビーカートに犬を乗せ

39 蒲公英の綿毛飛ばして子等走る             
   (風に乗って飛んでゆく綿毛、来年はどかかで又新しい命が、)
40 昭和の日父の背中は大きかり
 
南圃
伸平
如水
左打

鵜雪


剣矢

南圃
左打
如水
伸平

鵜雪
剣矢



剣矢

南圃
鵜雪


左打
如水
伸平

左打

鵜雪

伸平

剣矢
如水

南圃


鵜雪
左打



剣矢
如水

伸平

南圃


 
 
【選 句 内 訳】
南圃 選                          
 3 豌豆に水たっぷりと旅に発つ 如水 (旅に出かける前は植物のことが気になる。)
 6 サングラス普段は着れぬ旅衣装 風 (普段と違い思い切った変装(?)も
   楽しそう。)
17 休耕田老か政治か草萌ゆる 剣矢 (老いも政治も、問題の根はふかい。)
29 薫風や草引きせんか腰伸ばし 剣矢 (腰伸ばしに共感。)
36 若葉風木漏れ日の環(わ)を揺らしおり 如水 (涼しげで気も安らぐ)
 
如水 選                          
 5 薔薇咲けば藪から庭へ変わりおり 鵜雪 (待望のバラに嬉しい気持ち)
 6 サングラス普段は着れぬ旅衣装 風 (愈々出発。非日常の気分が昂ぶる)
 8 げんげ田で大の字に寝て雲を見る 剣矢 (疎開の頃に体験。伯父に叱られた)
 9 あの種もこの種も蒔き五月晴れ 南圃 (収穫の喜びを想像しながら。豊作を祈る)
27 旅心さそう歌声水芭蕉 風 (メロディーが聞こえてくる。一度行ってみたい)
                                 
鵜雪 選                          
3 豌豆に水たっぷりと旅に発つ 如水
9 あの種もこの種も蒔き五月晴れ 南圃
28 煙る傘に見知り顔なりバスを待つ 伸平
29 薫風や草引きせんか腰伸ばし 剣矢
                                 
剣矢 選                          
 1 妻と行く旅の準備のメモを取り 南圃 (喜ぶ妻、準備も楽しい)
 6 サングラス普段は着れぬ旅衣装 風 (別の自分を演出しよう)
18 旅行かば世界遺産の熊野路へ 豊 (山又山、あの苦しさが思い出になる)
31 列島を金環食で大騒ぎ 豊 (知ってたから驚かないが、太陽がリングになるとは)
37 古き町京都歩きまた楽し 豊 (爆撃されず残ってよかった)
                                 
伸平 選                          
13 卯の花が頭を垂れて庭の隅 鵜雪 (春の鈍足夏へ駆け足)          
27 旅心さそう歌声水芭蕉 風 (今にし残る青春の日々)             
29 薫風や草引きせんか腰伸ばし 剣矢 (根を残さずにの教え偲びて)       
35 通天閣まだ上らぬにスカイツリー 剣矢 (金環食は外さずに行く)        
39 蒲公英の綿毛飛ばして子等走る 南圃 (蓮華畑を知るや知らずや)       
                                 
左打 選
毎回 皆さんの秀作に選句に悩まされます。
今回は小生はつぎの5句を選句させていただきました。
                          
13 卯の花が頭を垂れて庭の隅 鵜雪
19 雨静かあっという間の柿若葉 南圃
26 新緑の境内に熱き太極拳 鵜雪
32 柔らかく野蒜出そろい母偲ぶ 南圃
38 新緑やベビーカートに犬を乗せ 伸平
  
豊 選
 5 薔薇咲けば藪から庭へ変わりおり 鵜雪            
20 万人の見上げる空に金環食 鵜雪            
25 ハナミヅキ桜返しの外来種 左打            
27 旅心さそう歌声水芭蕉 風            
36 若葉風木漏れ日の環(わ)を揺らしおり 如水            
 
敏弘 選
春から新緑、初夏へと この季節は 世の中がぱっと開けて 見えるのでしょうか、
心が軽くなる句が多いですね。選句、むつかしいですが 下記の5つを選びました。
 
 4 桜散りツツジ花咲き色愛でる 左打
   (桜が散って1ヶ月。赤やピンクのツツジが あふれんばかりに花をつけ初夏を
   告げています。心が上向きます。)
 
 8 げんげ田で大の字に寝て雲を見る 剣矢
   (田植えの前の「れんげ畑」、最近 少なくなりました。れんげを摘んで 花輪を
   作った子供のころを思い出します。ごろりと 寝転んで 大きく背伸び。
   流れていく雲のなかに こいのぼりが 泳いでいたと思いますが。
 
11 涼しげな氷の器旅の宿 如水
   (旅館に泊る楽しみは、温泉と 夕食の料理。湯上りの食膳に 刺身が入って
   いるのでしょうか、氷の器がひとつ。箸をつけて ビールをグイと一口、いいですね。
   氷の器は 家庭では まず出てきませんから、旅先ならではの 一句です。
 
25 ハナミヅキ桜返しの外来種 左打            
   (私の住む豊中では、春から初夏の街路樹は 桜、ハナミズキ、ツツジへと
   移っていきます。ハナミズキの花は、平たく宙に浮いているようで 軽げです。
   私は この花が好きですがワシントンがルーツとは 知りませんでした。
 
35 通天閣まだ上らぬにスカイツリー 剣矢
   (先週、テレビでは 猫も杓子もスカイツリーと 大騒ぎでした。大阪の通天閣も
   5月20日の週に、ビリケンさんが 金色に輝く三代目に 変わったのですが、
   その日の夕刊に 写真が載ったきりです。通天閣のある新世界の「くしカツ」も
   おいしいですから、関西人は まず 通天閣に昇りましょう。待ち時間は
   ありませんよ。話題性をピタリと とらえた句です。
  
風 選
 8 げんげ田で大の字に寝て雲を見る 剣矢
   (週刊新潮は明日はつばいで〜す。というコマーシャルがありました。)
14 鶯をひきつれ上る緑径 剣矢 (ひきつれ上る。まさに天下人の気分)
23 保津峡のトロッコ列車に初夏の風 如水 (保津峡が効きました。いかにも涼しい)
 
32 柔らかく野蒜出そろい母偲ぶ 南圃
   (野蒜=酢味噌=母の味。やわらかい=やさしい。見事な連想ゲームです)
36 若葉風木漏れ日の環(わ)を揺らしおり 如水
   (天体ショーと若葉ゆらぐの臨場感。お見事でした)
  
 
【高 得 点 句】
 
    ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
    ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
    ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 
該当なし
 
 
【高 得 点 者】
 
    ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名
 
10点  剣矢
 
 
【談  話  室】
 
 
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