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20124月
 
【清 記 一 覧
(兼題:春の光)
 

































































 
 1 春光や海に影浮く厳島       
 2 通学路新入生の声楽し
   (我が家の前の道が小学校の通学路となっており、
   可愛い声が増えました)

 3 進学の孫の自転車銀色に  
 4 波静か春の光の磯模様
   (朝早くゴルフに出掛けたときの海の模様。一日の穏やかな
   スコアを願う。)

 5 熊野路を友と歩いて楽しけれ
 6 永き日や二駅先まで歩きけり
 7 春光や鯉跳ね上げる水しぶき
 8 山桜の花を透かして自衛艦  

 9 春嵐西から北へと掃き散らし 
10 春暑し行き交うみなの腕まくり
11 牛はこべいつの間にやらもとのまま
12 春日より桜満開花盛り  

13 土の香を楽しみ植え込む夏野菜
   (冬の間に土作りした畑に夏野菜の苗を植え込むときは夢が
   いっぱい。)
14 道歩むチンチョウゲの良き香り

15 ルルルルル水田に雨と蛙かな
16 うら おもて うら うら おもて 桜散る
17 リス飛んで最後の椿落ちにけり 
18 風光る両手を上げて一輪車

19 簪にして欲しそうに椿咲く   
20 牛如く太き花菜をむさぼりぬ     
21 黄畑に乱れ飛び交う白き蝶
   (菜の花畑にモンシロチョウが乱舞する。農業の手を休め気持
   ちが安らぐ。)

22 夜なべして場所取り集う花見かな
   (地元の井の頭公園の花見は東京でも評判お場所です)
23 ドライブや桜を追えばここかしこ
24 陽をうけて沈丁花の香りあり

25 遅々遅々と遅々と咲き出す桜かな
26 ほらっと開(あ)く児の掌にさくら貝   
27 久方の光目に入る春の日に
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 

29 沈黙を解きて里山笑いけり
30 野の草に艶然として桜草   
31 重たげに背中に光るランドセル
   (一年坊主。体より少し大きめのランドセルが微笑ましい。)

32 花見あと汚れた公園情けなや
   (しかし、情けなく花見客のマナーは目にあまります)
33 陽光を受けて飛び交う燕かな
34 妻逝きて一年茫然桜かな  

35 羽二重に似てたわわなり花姿 
36 暢気さは私の取り柄春うらゝ
37 春の光浴びて花びら花吹雪                38 初夏や声変わる子に喉仏      

39 ハイカーは足を休めてすみれ撮る
40 そよと吹く風静かなり柿若葉
   (新緑の間を吹き抜ける風には薄緑の色が付いている様な気が
   する。) 
 

左打



伸平
南圃




剣矢
如水
鵜雪

伸平
如水
鵜雪


南圃


左打

剣矢

鵜雪
如水

伸平

南圃



左打

剣矢


伸平


剣矢

如水
鵜雪
南圃


左打


剣矢

伸平
如水
左打


鵜雪
南圃


 
 
【選 句 内 訳】




























































 
如水 選
 1 春光や海に影浮く厳島       
 4 波静か春の光の磯模様
 6 永き日や二駅先まで歩きけり
22 夜なべして場所取り集う花見かな
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 

剣矢 選
 1 春光や海に影浮く厳島       
 9 春嵐西から北へと掃き散らし 
18 風光る両手を上げて一輪車
21 黄畑に乱れ飛び交う白き蝶
38 初夏や声変わる子に喉仏      

敏弘 選
 5 熊野路を友と歩いて楽しけれ
10 春暑し行き交うみなの腕まくり
15 ルルルルル水田に雨と蛙かな
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 
33 陽光を受けて飛び交う燕かな

伸平 選
 8 山桜の花を透かして自衛艦  
13 土の香を楽しみ植え込む夏野菜
17 リス飛んで最後の椿落ちにけり 
18 風光る両手を上げて一輪車
29 沈黙を解きて里山笑いけり

鵜雪 選
 1 春光や海に影浮く厳島       
 4 波静か春の光の磯模様
 6 永き日や二駅先まで歩きけり
26 ほらっと開(あ)く児の掌にさくら貝   

風 選
 4 波静か春の光の磯模様
18 風光る両手を上げて一輪車
21 黄畑に乱れ飛び交う白き蝶
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 
36 暢気さは私の取り柄春うらゝ

左打 選
 4 波静か春の光の磯模様
 9 春嵐西から北へと掃き散らし 
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 
30 野の草に艶然として桜草   
40 そよと吹く風静かなり柿若葉

豊 選
 1 春光や海に影浮く厳島       
 9 春嵐西から北へと掃き散らし 
14 道歩むチンチョウゲの良き香り
29 沈黙を解きて里山笑いけり
37 春の光浴びて花びら花吹雪  

南圃 選
10 春暑し行き交うみなの腕まくり
17 リス飛んで最後の椿落ちにけり 
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 
33 陽光を受けて飛び交う燕かな
39 ハイカーは足を休めてすみれ撮る


南圃
剣矢
左打
剣矢



伸平
如水
南圃




如水
剣矢
剣矢



鵜雪
南圃
鵜雪
如水
如水



南圃
剣矢



南圃
如水
南圃
剣矢
如水


南圃
伸平
剣矢
鵜雪
南圃



伸平
左打
如水
左打


如水
鵜雪
剣矢

鵜雪
 
 
【高 得 点 句】
 
    ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
    ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
    ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 


 
5点 28 帰り坂老いと荷物と花吹雪 
4点  1 春光や海に影浮く厳島       
4点  4 波静か春の光の磯模様
剣矢

南圃
 
 
【高 得 点 者】
 
    ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名
 
該当なし
 
 
【談  話  室】
選句の感想
 
敏弘
 春めいてきたからでしょうか 浮き浮きするような句が多いですね。以下 選句いたしました。
 
 5 熊野路を友と歩いて楽しけれ  豊
   暖かい春の日差しのもと 熊野古道を歩かれたのでしょう。一人で黙々と歩くより、
   道標や地蔵さん、石畳と あれやこれや 友と語りながら 歩くのはいいですね。
 
10 春暑し行き交うみなの腕まくり  如水
   この春は 4月に入っても寒かったのですが、急に 初夏のように 気温がぐんぐん上
   がる日がやってきました。上着を片手に 腕まくり。サラリーマン時代が懐かしいです。
 
15 ルルルルル水田に雨と蛙かな  剣矢
   由紀さおりさんの 夜明けのスキャット 「ルールルル・・・」 のように気持ちが浮き浮き
   してくる句です。響きがいいですね。もう水田に水をはって 田植えの準備が進んでいる
   のでしょう。雨の水音と 雨蛙、ひとつの風景です。
 
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪  剣矢
   この坂は これまで幾度上ってきたでしょうか。ふと 途中で立ち止まると
   桜の花吹雪が 向かえてくれました。「お帰りなさい」と。
 
33 陽光を受けて飛び交う燕かな  豊
   私も先週、桜の散ったあと、地面をかすめて 飛び交うツバメに 出会いました。
   街路のツツジも 咲き出して 季節は 一足飛びに 初夏になりました。
 
 4 波静か春の光の磯模様  南圃  「春の光」と「磯模様」、3Dの景色です。
18 風光る両手を上げて一輪車  如水  「風光る」に爺と孫の笑顔を想像しました。
21 黄畑に乱れ飛び交う白き蝶  南圃  「黄畑」 技あり一本でした。
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪  剣矢  なにやら達成感が伝わるのは何故でしょうか。
36 暢気さは私の取り柄春うらら  如水  「吾が人生にくいなし」でしょうか。
 
左打
 さすがに皆さん秀作ばかりですね(小生を除いて)
 
南圃
10 春暑し行き交うみなの腕まくり  如水  一気に夏日、体がついていかない
17 リス飛んで最後の椿落ちにけり  鵜雪  いよいよ若葉の季節
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪  剣矢  坂道はこたえるが桜が癒してくれる
33 陽光を受けて飛び交う燕かな  豊  最近はすっかり燕が少なくなったような気がする
39 ハイカーは足を休めてすみれ撮る  鵜雪  春の野里歩きカメラは手放せません
 
如水
 1 春光や海に影浮く厳島  風  春の光りと、鮮やかな朱色との競演が素晴らしい。
 4 波静か春の光の磯模様  南圃  「春の光」をそのまま詠まれたのに感心しました。
 6 永き日や二駅先まで歩きけり  剣矢  春到来の喜びが、よく表現されています。
22 夜なべして場所取り集う花見かな  左打  日本人の花見好きに幸あれ。
28 帰り坂老いと荷物と花吹雪  剣矢  家康の「人の一生は」を思い出しました。
 
 
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