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20123月
 
【清 記 一 覧
(兼題:雛祭)
 















































 
 1 子供らの傘も重たき菜種梅雨(今年の菜種梅雨は長かった)
 2 朝焼けやその日を占う春の朝   
 3 招かれて男児もじもじ雛まつり(男はボクひとり)
 4 風強く冷たく頬に突き刺さり 

 5 温水器の毎朝の猫顔なじみ  
 6 鶯や声きこえたり藪の中       
 7 難波路に春告げくるや触れ太鼓
 8 二月堂お水取り終春来たる 

 9 百歳を超ゆる馬酔木や咲き競ふ(盆栽展にて)       
10 早春に大都市走るマラソンや(東京マラソンの日に詠みました) 11 あのころはたのしかったとケース雛
   (昭和42年。6畳、3畳、台所のアパートに親子4人の暮しだった)

12 雛祭り祖母曾祖母の世をつなぎ    
   (時代は変わっても女の子の気持ちは変わらない)
13 早一年がれきのままの北の国 
14 春彼岸実家(さと)の牡丹餅届きけり  

15 春の霜つゆにもならず消えにけり
16 水温む池の水草青みずき    
17 若人の顔晴れやかに卒業歌(明るく元気が一番)
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く

19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
20 梅園の見るも楽しく花盛り  
21 春場所や鬢付け匂ふ谷町線(正確には鬢付け油) 
22 盆梅を眺めて魅せられほしくなる

23 ランドセルの子らにも何故か遅い春
24 独居(ひとりゐ)やくぎ煮二パックもらいけり
25 鳥帰る前見て進むものばかり
26 大寒波梅花咲かず雛祭り(今年は大変に寒く、花の遅い春です)

27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
28 遠目にも色の変わりて草萌える(いよいよ春本番)
29 被災地に早く欲しいな春の日を   
30 刈り上げて頭も光る風光る      

31 田を渡る彼岸の香り開拓碑(当地は昭和22年復員者のための
   開拓地。夫婦2人掘っ立小屋での開墾だった。)
32 木蓮と辛夷と桜の三春かな(我が家の春、桃源郷の気分)
33 春が来た花粉症もやってきた

34 式終へて袴姿で宙に舞ふ  
35 啓蟄の様(さま)の思案や南風 
 
南圃
左打
如水


伸平
剣矢



如水
左打



南圃

伸平
剣矢


左打
南圃
伸平

剣矢

如水


伸平
剣矢
如水
左打


南圃
左打
剣矢



南圃


如水
伸平
 
 
【選 句 内 訳】



























































 
如水 選
 4 風強く冷たく頬に突き刺さり 
11 あのころはたのしかったとケース雛
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
28 遠目にも色の変わりて草萌える

伸平 選
11 あのころはたのしかったとケース雛
12 雛祭り祖母曾祖母の世をつなぎ    
15 春の霜つゆにもならず消えにけり
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
21 春場所や鬢付け匂ふ谷町線

鵜雪 選
11 あのころはたのしかったとケース雛
12 雛祭り祖母曾祖母の世をつなぎ    
31 田を渡る彼岸の香り開拓碑

風 選
 1 子供らの傘も重たき菜種梅雨
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
24 独居(ひとりゐ)やくぎ煮二パックもらいけり
25 鳥帰る前見て進むものばかり

剣矢 選
 4 風強く冷たく頬に突き刺さり 
13 早一年がれきのままの北の国 
17 若人の顔晴れやかに卒業歌
21 春場所や鬢付け匂ふ谷町線
33 春が来た花粉症もやってきた

豊 選
 6 鶯や声きこえたり藪の中       
 7 難波路に春告げくるや触れ太鼓
 9 百歳を超ゆる馬酔木や咲き競ふ
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く
26 大寒波梅花咲かず雛祭り

敏弘 選
 9 百歳を超ゆる馬酔木や咲き競ふ
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く
24 独居(ひとりゐ)やくぎ煮二パックもらいけり
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
33 春が来た花粉症もやってきた

左打 選
14 春彼岸実家(さと)の牡丹餅届きけり  
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
28 遠目にも色の変わりて草萌える
32 木蓮と辛夷と桜の三春かな

南圃 選
 3 招かれて男児もじもじ雛まつり
11 あのころはたのしかったとケース雛
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
31 田を渡る彼岸の香り開拓碑



剣矢

南圃



南圃

剣矢
如水



南圃



南圃
伸平
剣矢
剣矢
如水



伸平
南圃
如水



剣矢

如水
伸平
左打


如水
伸平
剣矢




剣矢
剣矢

南圃
南圃


如水

伸平

 
 
【高 得 点 句】
 
    ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
    ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
    ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 



 
4点 11 あのころはたのしかったとケース雛
4点 18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く
4点 19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり   
4点 27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶

伸平
剣矢
 
 
【高 得 点 者】
 
    ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名
 
12点  風
 
 
【談  話  室】
選句の感想
 
  1 子供らの傘も重たき菜種梅雨  南圃 菜種梅雨と傘の重みの組み合せに脱帽です
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く  伸平  津波ケ原に荒涼とした景色を見ました
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり  剣矢  手伝いたがる爺に一票
24 独居(ひとりゐ)やくぎ煮二パックもらいけり  剣矢  まだまだもてると・・
25 鳥帰る前見て進むものばかり  如水  見事な観察眼に感服
 
剣矢
 4 風強く冷たく頬に突き刺さり  豊  冷たい風は突き刺さるようです
13 早一年がれきのままの北の国  伸平  広範囲の大規模でしたから、片づきません
17 若人の顔晴れやかに卒業歌  南圃  一つづつ関を乗り越えよ 若い力よ
21 春場所や鬢付け匂ふ谷町線  如水  昔から大阪は相撲が人気があった
33 春が来た花粉症もやってきた  豊  花粉も黄砂も人の世には嵐はつきもの
 
敏弘
 春を詠ういい句が多いですね。その中から 5句 選びました。
 
 9 百歳を超ゆる馬酔木や咲き競ふ  如水
   馬が食べると酔うので「馬酔木(あせび)」という名がつけられました。
   スズランに似た小さな白やピンクの花が、房になって垂れ下がっています。
   百歳を超えても 咲きほこる可愛さに かくありたやと 見ほれたのでしょうか。
 
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く  伸平
   あの3月11日の津波、あらためてテレビで見て身が震えました。今も 延々と続く津波の
   傷跡とガレキの山。まさに 津波ヶ原です。一日も早い復興を願います。
 
24 独居(ひとりゐ)やくぎ煮二パックもらいけり  剣矢
   関東のみなさんには、馴染みが薄いかもしれません。大阪湾や瀬戸内海の近郊では、
   「くぎ煮」とくれば春の訪れです。解禁となった「いかなご」を さっそく煮て、例年通りにと
   届けていただきました。ありがとう。温かいごはんで 思い出とともに いただきましょう。
 
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶  風
   春霞みの空に 鳶がゆうゆうと回っています。大地の温もりを 「ほっこりと」、その情景
   を ピタリといいえています。
 
33 春が来た花粉症もやってきた  豊
   「春が来た、春がきた、どこに来た・・・・」と 春の訪れに思いをはせるところですが、
   最近は、マスクの多さに 春を感じます。シンプルな句です。
 
南圃
 3 招かれて男児もじもじ雛まつり  如水  男の子はシャキッとせんとあかんばい!!
11 あのころはたのしかったとケース雛  風
   習志野市東習志野の3DKの第1神東荘を思い出す
18 陸奥(みちのく)の津波ケ原に春遠く  伸平  瓦礫処理に多くの自治体の協力を願う
 
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶  風
   五月晴れの青空に悠然と舞う鳶の姿。日南でも良く目にする光景
31 田を渡る彼岸の香り開拓碑  風  長閑な田園風景にも歴史あり
 
如水
 4 風強く冷たく頬に突き刺さり  豊   大袈裟な表現に実感があります
11 あのころはたのしかったとケース雛  風   我が家では今でも当時のケース雛です
19 八十路じじ手伝いたがる雛かざり  剣矢  どんどんと出しゃ張りましょう
27 湯気あがる畑ほっこりと春の鳶  風   将に春来るの感じがよく出ています
28 遠目にも色の変わりて草萌える  南圃  春が日々近づいてくるのがよく分かります
 
 
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