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1 遊ぶこと多き師走を詫びにけり
2 咳の子のうがい上手になりにけり
3 大銀杏を冬の嵐が消し去りぬ
4 口てい疫師走の街は賑わいて
5 残る葉はわずかな日々の名札なり
6 今日やっといい風向きに焚き火かな
7 雲間より湧き出る如く風花す
8 落ちた葉も落ちる葉もなく冬来たり
9 あの暑さその反動かこの寒さ
10 突然の冬に箪笥のおちこちを
11 虎落笛遺影見上ぐる漁師妻
12 見上げれば寒風温し新たな芽
13 餅つきの声につられて子等集う
14 旅支度三度四度と戸締りす
15 暮早し洗濯物の固きこと
16 国中が暑と尖閣で暮れにけり
17 京時雨和傘の音もはんなりと
18 隣人は第九ゴルフの師走かな
19 ヒヨドリのけたたましさに時期(とき)を知る
20 寒波きぬ足入るゝ湯の熱つかりき
21 年の瀬や独り住まいの戸を叩く
22 日を数え老わきまえず春を待つ
23 十年の無職に師走忘れをり
24 もうすぐと炬燵のスイッチ入れて待つ
25 冬空に皆既月食夢残り
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如水
風
鵜雪
南圃
伸平
鵜雪
風
伸平
南圃
如水
風
伸平
南圃
鵜雪
如水
伸平
風
鵜雪
南圃
如水
鵜雪
伸平
風
如水
南圃
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