|
1 夕餉して老ひの二人の夜長かな
2 パソコンとがぶり四つに組む夜長
3 眠られぬ夜長をめぐる過去未来
4 秋の蚊の我にささやき頬叩く
5 七十路は秋の夜長も早寝かな
6 酒飲んで本屋に寄りて文化の日
7 草もみぢ池塘に白き雲の影
8 暫くの色輝かせ樹々終章
9 冬野菜妻と二人の農繁期
10 苦吟してまだ仕上がらぬ夜長かな
11 薄原微かな風を目に覚え
12 株一つ竜胆の咲く古都を行く
13 鵙猛る甍梢を欲しい侭
14 百歳を庭に誘う小春かな
15 脱ぎ捨てて素手一本の冬支度
16 月は西風に背を向け櫨紅葉
17 紅葉葉に逆陽の差すを透かし観る
18 ささやかにもみじ葉揺れて陽も揺れる
19 秋寒し手動ドアーの車輌くる
20 京町屋廚にかぶら削る音
21 ワイエスアール失言つづき秋深し
22 予期もせぬ運に恵まれ初紅葉
23 秋深し湖畔のカメラ日の出待つ
24 風花や豆にる部屋のガラス越し
25 白鷺の見え隠れして草紅葉
|
|
風
伸平
如水
鵜雪
南圃
如水
風
伸平
南圃
鵜雪
南圃
鵜雪
如水
風
伸平
鵜雪
南圃
伸平
如水
風
鵜雪
如水
伸平
風
南圃
|
|