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1 色付くや早も張らるる鳥威し
2 ヒーローも田の畦に立ち鳥威し
3 朝蝉の声なく夏のゆくを知る
4 CDの百枚揺るゝ鳥威し
5 膝を立て叱るかのよう雲入道
6 夏物を多く残して店閉じる
7 朝方の冷気に体丸くなり
8 彼の人の吟声を聞く盆の月
9 孫帰京まとめてつける日記かな
10 山車に乗る日焼けの顔に深き皺
11 向日葵の海に漂う白い傘
12 知恵の輪のやうにつながる糸蜻蛉
13 台風も進路を迷うこの暑さ
14 湯浴みして夕餉の膳にすだちの香
15 四・五日で急転夜寒の朝来たる
16 手を振りつ月へ旅立つ魂ひとつ
17 敬老日今年は何もなかりけり
18 新米が出来たと持ち来る友の顔
19 木蔭でも日傘差しゆく婦人(ひと)のあり
20 鍋釜の光る廚やちちろ鳴く(ちちろ=コオロギ)
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風
南圃
伸平
如水
伸平
如水
南圃
風
南圃
如水
伸平
風
南圃
如水
伸平
風
如水
南圃
伸平
風
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