<問題>
CPから30km/hで走行せよ。
・○○CPより2km走行ごとに前速度をUP,DOWNせよ。
・○○CPより10分走行ごとに前速度をDOWN,UPせよ。
【以下順不同PC】
・交野市のバス停より 40km/hで走行せよ。
・50km/hの速度規制標識より 35km/hで走行せよ。
・WINの看板より 20km/hで走行せよ。
但し、速度は少数第2位を四捨五入、距離はm単位を四捨五入、秒未満切り捨てで計算せよ。
<解法>
以下図を見ながら読んで下さい。このPCでは一定距離及び時間での速度の増減が非常にやっかいです。以下順を追って、説明します。図は右から左に進行します。
こういったPCの場合、ナビは非常に忙しく、前を向いていられませんので、順不同PCの目標物を写してダッシュボードに張るなどして、目標物はドライバーに発見してもらうようにします。
1)CPからAVE30km/hでスタートすると2km走った地点で速度の増減PCの1回目(10%UP)がやてきます。同様にさらに2km走った地点で10%DOWNになります。前速度を増減ですから、33*0.9=29.7km/hとなることに注意します。
2)次が問題です、2つ目の2kmUP,DOWNで7’38”たっています。もうすぐ10分ですが、2kmPCも心配です。
10分PCと2kmPCの比較
10’00”−7’38”=2’22”ですから、現在のAVE29.7km/hを掛けて29.7*2’22”=1.17kmとなります。これと2kmを比較すると当然10分PCが先に出現することがわかります。この計算を2分以内に完了しなければなりません。前のPCから1.17km走った地点が10分PC(緑の四角で表示)です。
3)10分地点では、問題がDOWN,UPですから、DOWNから始まる点に注意して下さい。次に、先の2kmPCから1.17km来ている訳ですから、あと0.83km地点で次の2kmPCが出てきます。
4)さらに順不同PCの50km/h速度規制標識が出てきましたので、これを処理します。次の2kmPCまで0.5kmしかありませんので、忘れないように注意します。
(いろいろやっている内に、UPかDOWNかが分からなくなりますので、UPとDOWNに正の字を書いて行きます。)
<解説>
一定距離の場合にはSUBトリップ等があれば簡単です。ところがやっかいなのは上の例では10分PCとしましたが、これが3分のように短くなるともっと忙しくなります。特に3分の間でPCが出現するとパニックになることが多いと思います。
これは、残り時間を距離に変換することが難しい為だと思いますので、私のナビが作っていたプログラムを紹介します。(上の解法の赤字で書いた部分の補助手段と考えて下さい。)
3’00=X/A+Y/B
Y=B*(3’00”−X/A)
下の式を関数電卓にプログラムしておきます。3つの要素を入力すると残り距離を表示させる簡単なものなので、ラリー直前にでもプログラムできます。これで残り距離を瞬時に算出できるので、安心でしょう。3分のところは、毎回入力するのでは面倒なので、時間が変わったらプログラムの中で変更したほうがよいでしょう。但し、この場合3分の間に1つのPCを想定していますので、短い時間向きでしょう。
さて、質問といっては何なのですが、うちの練習会でしょっちゅうでてくるやっかい な問題の処理方法をいっしょに考えていただけませんか? たとえば、「2CP〜3CP間で3分ごとにAve.を10%up-downせよ」 というような問題です。 例 *2CP〜3CP間で3分ごとに前Ave.を10%up-downせよ (2cp 22.50km よりAve.36km/h で走行せよ) fig.19 23.35km Ave.42 fig.21 25.8xkm Ave.39 (25.85km) fig.22 27.30km Ave.30 fig.25 30.55km Ave.40 fig.26 31.2xkm Ave.34 (31.25km) fig.28 33.30km Ave.42 3cp 35.00km 正解表は、(ただし、距離10m未満、時間秒未満切り捨て) 区間距離 ave. 所要時間 2cp. 0.85 36 85秒 fig.19 1.11 42 95 PC(10%up) 1.39 46 108 fig.21 0.78 39 72 PC(10%down) 0.67 35 68 fig.22 1.50 30 180 PC(10%up) 1.65 33 180 PC(10%down) 0.10 29 12 fig.25 0.70 40 63 fig.26 1.00 34 105 PC(10%up) 1.05 37 102 fig.28 0.74 34 78 PC(10%down) 0.96 30 115 2cp〜3cp 1195秒 3cpふぅ、もっと簡単な例にすれば良かったとちょっと後悔しました。 こういう問題が申告CPで出る場合はまだいいのですが、通常CPで、止まって計算している 余裕のないときにはいったいどうしたらいいのでしょう?ちなみに、たいていは看板 のPCや 距離ごとのPCと組み合わされてでてきます。 いままではずっと、時間ごと以外のPC(コマ図PC等)はそのままコンピュータに入力 して、時間ごとの up-downの分は、別に計算してレスコンで調節していました(そしてたいてい’とん で’いました)。 話を聞く限りではまわりのNv.はみんなだいたい似たような方法で処理しているらし いのですが、 なにか「これは!!!」というような画期的な処理方法ってないものでしょうか? ちなみに最近考えた方法は、あらかじめ関数電卓に次のようなプログラムを組んでお いて:
1.前PCのスタート時間をいれる 2.次の時間ごとPCのスタート時間をいれる(前CPのスタート時間+3分*x) 3.前PCからのAve.をいれるコマ図PCがくる度に次の時間ごとPCまでの距離を計算し、次のコマ図PCより手前なら 、その距離で PC処理をしてしまおうというものです。これなら看板etcと組み合わされてもだいじ ょうぶ!という 気がしているんですが、まだ実際にためしたことはないんです(プログラムはつくり ました。 この例のfig.19〜fig21なら、2cpのスタート時間を0時00分00秒とすれば、 1.25(1分25秒です)で、前PCから次に出てくる時間ごとPCまでの距離を表示させる