<12番目の満月の夜>
今年もローイカトーンの日がやってきた。
正確には「ローイ・クラトーン」だが、発音はクラが「カ」に近くなる。
去年のは<その50>に記したが、今年もまたたくさん写真を撮ったので上げてみたい。
夕方6時前にブン・パランチャイに行くとまだ最終準備段階。
大きなカトーンを特別の鉄製の流し台から |
電気コードが陸にある発電機と繋がって |
一地方都市のロイカトーンであるから盛大ではないけれど
今年は11チャンネルの東北版でも予告放映して宣伝に努めていた、果たして・・・
池のほうはまだ出揃っていないようなので、公園のパレード終着地点へと見物に行く
絵巻から抜け出したような物語場面が次々と現れるパレード
女性たちの踊りも優美だ
と言っても、スコータイやチェンマイの有名なお祭り場面に比べたらとっても小規模だが。
そうそう、パレードの前には王様とお后様の大きな肖像画に捧げ物をして祈るが
そのときに「王様をたたえる歌」の曲がかかると、全員起立である。
ぎっしりの見物客の前のほうに出て来て |
パレードが始まるとその間中ずっと踊っていた 見物客もどんどん前に出て来てすわったり、 出たり入ったりもひっきりなしだ。カメラ構えた 最前列の人の撮影の邪魔になろうと、あまり 気にしない。幼児が前に出てはしゃごうと ちょっとは注意しても、それっきり。あーあ、と 思って見ている内に、パレードよりこちらの方が 楽しくなってくるから不思議。かわいかった〜 |
パレードは1時間半ほど続き、終わると舞台で出し物やミス・ロイカトーン・コンテストがあるが
私たちは池にカトーンを見に行く。
ところが、突然対岸のどこか林の向こうがぼうっと明るくなり、やがてもうもうの煙がこちらへ。
すわっ火事か!
と思ったら、どうやらそれは仕掛け花火のようだった。残念!こちらからは見えない。
そのかわり、上空にパンパン!と音がして大きな花火が次々に上がった。
岸辺で手作りの、または買ったロイカトーンのろうそくに火を灯して流す人たち
流す前に真剣に水の精霊に祈りを捧げる人たちの姿は、やはりとてもいいものだ。
カメラを向けるのがはばかれる雰囲気。
池だけれど、あちらに流れていくように、水に手を入れて流す人たち。
一方、ワルガキどもは、棒や工夫した投げ紐のようなもので流されたカトーンを取ろうとする。
中に仕込まれた貨幣が狙いなのだ。雰囲気こわれるだろーーこの!
見なかったことにして、池の周りを廻る。
大きなカトーンも出揃った
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火を灯した大きな袋が空に昇っていく
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11/17/'05