<クロちゃん受難>

犬たちの春、昼も夜も活発化している犬たち。近所で繰り広げられる犬たちのドラマ・・・

クロちゃんは飼い主不定・住所不定の熟女犬である。うちの裏の家の飼い犬2匹は若いメス(黒い犬と白い犬)だが顔・スタイルとも難あり。日頃、吠え掛かっても平然とすたすた歩いてうちのほうにやってくるクロちゃんには、忌々しい思いを抱いているようだ。

ある昼、クロちゃんが、颯爽とした凛々しいこげ茶の若者を従えてこちらにやってきた。と、通りかかった裏の家から、黒い若い娘が尻尾を振って若者に媚を売る。若者、まんざらでなく、クロちゃんを放っておいてあちらの方に消えてしまった。残されたクロちゃん、ちょっと寂しげ・・・。

そして昨日のこと。実はクロちゃんには決まった旦那犬がいて毎年クロちゃんを訪ねてくる。旦那様をもてなしている最中に、裏の家の若い黒い娘は、日頃の敵対心を剥き出しに、このときとばかりクロちゃんに攻めかかったのだ。旦那 犬、もう歳でかばってやれない(ふがいないことこの上なし!)、哀れクロちゃんは耳の先をちぎられてしまった。

右の耳は以前からちょっとだけ齧られた後があったが、今回は左の耳で、かなり激しく齧られたらしい。大きく噛み切られて出血がひどい。うちに見せに来て、痛くて頭を振ると血が飛び散る。

うぅぅっうぅーーーー!と唸るのは私。裏の若黒め!いつかきっと!

あーー、でも、犬の喧嘩に人間が出るものではない。

わかってはいるけれど、哀れなクロちゃん。

でもだいじょうぶ!
 

  

今朝はちゃんとご飯を食べに来た。


それにしても、前回お伝えしたかわいい仔犬がどこかにもらわれていって以来、元気なく

今回はこれだから、なんだか同情を禁じえない。
 

11/6/'05

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