<トッケーとトンボ>

ゆうべは頭上をトンボとカナブンが飛び交っていた。どちらもトッケーの格好の獲物である、どちらが大物か。

トンボである。

かなり勢いよく部屋の中を飛んでいたトンボ、そのうち、裸蛍光灯に集まる小さな虫を食べに来たのか、蛍光灯のあたりをバタバタ音を立てて飛んだり止まったりしている。

気付いたトッケーが始動。遠くの梁からそろりそろりと近づき、蛍光灯の取り付けてある梁にたどりついた。

トンボはバタバタッと羽ばたくとまたどこかに止まるというふうに落ち着かない。それをトッケーはじっと構えて狙う。

と、トンボはトッケーの尻尾の側に移動。かしこい!トッケー、身をよじって思案。

サッ!
あ、翅をつかまえた。そしてパクッ。

昆虫を見ると、トッケーが食べられるものかどうか考えてしまうクセがついた。困ったものだ。昆虫好きの人には申し訳ないけれど、うちのトッケーの可愛さが勝っている。といってトッケーを触ってみようかという勇気はないが。

6/23/'05

戻る  <その73