<ここはロイエット>

ずらーーーっと並んでいるのはタクシー。

客待ちタクシーがこのように並んでいても別に不思議な写真ではない

ここはロイエット、バンコクではない。

そう、一目でタクシーとわかるこの派手な色のタクシー、
タイではバンコクでしか営業していない。
地方で「タクシー」と言えば、トゥクトゥクを意味する。

では、なぜロイエットにこんなにたくさんタクシーがいるかというと・・

バンコクのタクシー運転手さんにはイサーンの出身者、なかでもロイエット出身という人が多いらしい。バンコクでタクシーに乗ったら必ず、貼ってある運転手証を見ることにしている。一番下の方に出身県名が書いてあるからだ。見えないときは訊いてみる。ロイエットである確率はかなり高く、私がロイエットで日本語を教えていると言うと、いっとき盛り上がるのである。いつか、長距離バスターミナル(モーチット・マイ)まで乗ったとき、どこへ行くのかと訊かれたので、ロイエットに住んでいてそこに戻るのだと言うと、自分はバンコクに住んでいるが、親はロイエットにいるという運転手さんだった。

そういうロイエット出身運転手さんたちが、2月9日の中国正月前の週末、休暇で、あるいは1月1日よりずっとすいてしまう都会にいるより故郷へ戻ろう、というわけかどうか・・とにかくこの時期、里帰りをしているらしいのだ。

でも、故郷で乗せるのは客ではなく家族・親戚である。
ずらーーーっと並んでいるのは、客待ちしているのではなく
プロパンガスやさんに入る順番を待っているのであった。

タクシーと言えば燃料はプロパンガス。
この店は、普段は家庭で使うプロパンガスボンベにガスを充填する小売りをしたり、業者相手に商売をしている店なのだが、昨日今日ばかりは大盛況!常に10台以上のタクシーが並んでいる。


店の中(タイ文字は「ガス」の意味のゲース)

2/6/'05

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