<その60> カラオケ


ここは比較的静かな一画で、高齢の大家さんも7時には重い敷地門を閉めてしまい(ロックではないから、それより遅い人は手で開ければよい)、就寝も早い。県庁所在地の街中に居ながら、トッケーが鳴き、犬が遠吠えし、夜明け前から鶏がエッエエッエーーと時を告げる田舎でもある。

それが・・・

10日ほど前から異変。

裏の家がカラオケ一式を買ったらしく、午前3時4時まで音が響く。さすがに平日はボリュームを下げていたが、明け方ふと目が覚めると音楽が鳴っている。

さて、昨夜はだれかの誕生パーティだった様子。12時過ぎまで大音量。賑やかに酔っ払ってらっしゃる。ご近所さんだしね、特別なパーティなら・・・と思ってみるが、寝付けない。選曲は悪くない。でも、はっきり言って歌が下手なのだ。チョー下手。歌いなおしたり、うまくいかず途中で次の曲にいったりする。

ちゃんと歌えーーー
うまく歌えーーー

うぅぅーー。両耳に指で栓。それでも聞こえる。

幸い、夜中を過ぎた頃、ボリュームが下がった。ありがたい!とその隙に寝入ったらしい。あとは朝までぐっすり。

「近所の大音量」に関して、タイ人は日本人ほど「いきり立たない」ように思える。カラオケにしても野外コンサートにしてもこれでもかの大音量。「一晩中うるさかったわねーーーははは」と笑って、眉間にしわを作らない。

こどもたちの難聴を危惧した王様が誕生日スピーチで、ディスコなどの大音量を諌める発言をなさって以来、公共の場での大音量は91デシベル以下と政府が決めたようである。もちろん、庶民の新たな楽しみとなったカラオケはそんな大音量ではないけれど、どーなんだろーか。。。この静かな一画のほかの住人達の本音を聞いてみたいなぁ・・・

1/23/'05

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