<その52> 愛すべきクリスマス会

今日学校では午後の授業は無し、講堂でクリスマス会だった。

タイ国中の学校ほとんどで、クリスマス会は外国語科担当の行事。

講堂に入ってすぐのところにはパネル、
それぞれ担当のクラスにより素晴らしく綺麗に可愛く仕上がっている。

たとえば、イエスの誕生話
クリスマスの由来
なぜか、ハロウィーンの説明
バレンタインデーのパネルも・・・
(わけわからん)
英語の形容詞・副詞の説明パネル(唯一の正統派語学パネル)
いずれにしても、どれも、キラキラ美しく飾り付けられて
天晴れ!なのだ。

こういうパネルのコーナーを校長が王様のように
家来の我々を連れてご覧になる。
すると、生徒達は、花やキャンディーなどで歓迎
こういうのは、日本ではとんと見られぬ光景。

さて、舞台では・・・

英語のスピーチあり、歌あり、劇あり、クイズあり、なのだが・・

ここでも「初め厳粛、あとは野となれ山となれ〜」で
真面目なスピーチのあとの歌や劇は「元」英語であれば、
タイ語で演じても可という不思議なことになっていた。

けれど「シンデレラ」ってフランスの童話じゃなかったかな・・

内容はどう大目に見てあげても
日本なら小学校でもやらないんじゃないかぁ
という学芸会的舞台なのだ。。。

聴衆たちは一時たりとお喋りをやめないし
先生たちは2時間もすればほとんどいなくなってるし(^^ゞ
生徒も結構途中で抜けてる。

でもでも!タイの本領発揮は

たとえば

いきなり、ペアのサンタさんたちが現れて
生徒達聴衆にお菓子などを投げ与えてみたり
どんな稚拙な舞台でも、花や風船を贈りに行くファンがいたり。


どにかく、行事を楽しんじゃう。
中身内容はどうでもいい。
(あ、これは言い過ぎ。生徒達は一生懸命!)

お喋りしてばかりいるのに、舞台はちゃんと目の端でみてるのね〜

おかまちゃんの踊りにはピーピー声援、
かっこいい上級生にはキャァキャァ言って
・・・
イギリス人と中国人の若い先生たち
ちょっと度肝を抜かれて、呆れて・・
でも、楽しんでる生徒を見てニコニコ
一緒に楽しんだ。

各学年の出し物には
ひとつひとつ終わる度にプレゼントが与えられる。

最後には(途中は退席していた)校長の締めの挨拶。
みんな相当疲れてきているが一応拝聴という感じ。

ちなみに、3時間半の行事の中で先生が生徒にマイクで注意したのは
この最後の校長の挨拶の前に、
もう終わったと思った生徒達が出口に向かったときだけ。
「まだ出て行ってはダメです。」

お喋りダメ、お菓子ダメ、立ち歩きダメ
なんてことは絶対言わないのだ。

12時半ごろ開始、4時終了。

講堂のあちこちで記念撮影して
ごみ(会場中お菓子の袋や食べかすのごみだらけ)を片付け
散会。

愛すべきタイの学校でのクリスマス会
2度目の体験だった。

ただし、似たような学校での2回だけの体験。
他のすべてのタイの学校に当てはまるとは限りません。あしからず。

12/21/'04

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