ばーん・ぼらーん便り

<その3> 異常気象

タイのこの辺り、イサーン地方では1年は3季に分けられる。雨季明けの12月から2月は乾季で、雨はめったに降らず乾燥して気温も低い。実際に冬のような気候になるのが年末年始頃1−2週間ほどか。今年はその「冬」もそれほど厳しくなく、ジャケットや厚手の上着を着てお洒落をする時期が短かった。1月末には「夏」になり、古着屋でもジャケット類の値が日に日に下がっていった。

と、思ったら、2月に入って雨が降る日が続いた。それでも、3日頃までは蒸し暑かった。友人も扇風機をかけっぱなしで寝たわ、と言っていたくらいだ。ところが、2月3日の夜中から雨が降り出し、日中も空はどんより曇り空。気温も上がらず、しまいこんだ冬の上着、タイツ、ズボン、果てはウールのセーターまで引っ張り出して着込む始末。それらを着たまま寝ないと、タオルケットしかない夜は寒くてたまらない。(15℃ぐらいかな。)翌日もその翌日も、しとしと雨かどんより曇り空。どうやら、中国から強い寒気団が降りてきて、コンケン・ロイエット・マハサラカム以南バンコク辺りまで、雨と低温にたたられているらしい。

街をぶんぶんかっ飛ばすバイクの音も間遠になり、近所の人たちも土日というのに姿が見えない。家にこもっているか、大手スーパーのロータスに暖を取りに行っているのだ。(なぜかロータスは暖房が効いているようなのだ、暖かい。)皆、だぼだぼの厚手の上着やセーターを着ている。が、足元は素足にサンダル・・・・たまに、ソックスを履いてサンダル、という人もいる。タイスキの店は満員状態。寒いから温かいものがいいのよね。うちでも、スープを作ったり、インスタントラーメンをすすったりしていた。

今日は9日。朝目が覚めるとスズメがチュンチュン鳴いている。明るい!
日が差している。風は冷たいが、日が差せば気温は上がる。いよいよ寒気団も去るのかな。
午後少し気温の上がったところで水浴びをしておいて夜に備えよう。

タイの乾季に、木々の緑が露で濡れてきらきらする珍しい景色が見られた数日であった。

2/9/'04

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