<働き者たち>
「アリとキリギリス」の話とくれば、おっ、日本人とタイ人だなと連想するのは、タイをよくご存知のあなた。
今日はその話ではなく、本物のアリが主人公。
タイのアリは大きい赤アリから極々ちっちゃなのまでいろんなのがいる。刺されると痛痒いので、こちらに住むようになってからアリは苦手になったが、とにかく数が多くて太刀打ちできない。食器棚などの脚には、特別な専用袴をはかせて水を入れてアリ除けにするのがこちらのやり方だ。
アリというと甘いもの、と思われがちだが、タイの、少なくともうちのアリは肉食で、肉や油、カレーでも何でもおかず系のものに寄ってくる。(赤アリは外の地面や木にいるが、もっと細かいアリが台所にやって来る。)
ある時、カレーを作り置きし、鍋をコンロの上にそのままに2−3時間、さあご飯だ、よそおうと蓋を開けると、蓋のぐるりにアリが大勢いた。それ以来、作り置くときは水を張ったトレーに鍋を置くようにしている。
調味料を置いているトレーにも水を張って、アリ除けとしている。
さて、この肉食アリたち・・・虫の死骸にも目がない。虫どころか、チンチョクという小さなヤモリまで骨にしてしまうほどだ。まあ、それを目撃したのは一度きりだが、虫はよく運んでいる。
ハエがかなりのスピードで床を走っている
と思ったら
アリたちが担いで運んでいくところだった
本当にとても速い!
写真を撮ろうとカメラを持って来る間に1mぐらい進んでいる。
シャッターを切ろうと焦点を当てるが、先を読んで切らないとずれてしまう。
おおげさでなく本当に速い。
ハエが死んでる(又は瀕死状態にある)ことをどうやって嗅ぎつけるのか
アリ同士でどうやって連絡を取り合うのか
とにかく、伝達・連携・共同作業の素晴らしいこと!
暑いタイなのにこの働きぶり!
暑いタイでこんなに素晴らしく働くのはアリだけだ!と言い切れる
キリギリスなのは人間達・・・
2/19/'06