<寝釈迦像>
タイで最も有名な寝釈迦像は、バンコクのワット・ポーと呼ばれるお寺のものでしょう。
細長いお堂の中に窮屈そうに横たわっている大きな寝釈迦は、いつも絶えることなくひしめく観光客の感嘆の声をお聞きになりながら、右手で頭を支えるように寝ていらっしゃいます。
タイの各地に、寝釈迦は見られます。少しだけ、撮った写真を載せてみます。
アユタヤのワット・ヤイチャヤモンコン
トランのプーカオトーン寺
チャンタブリのチャークヤイ寺
ノンブアラムプーの山の中で
どの寝釈迦も、同じ向きですね。
釈迦入滅の光景を描いた涅槃図では、「釈迦は頭を北に向け、右脇を下にして横たわっている」そうです。
ところが!
ラヨーンのパープラドゥ寺の寝釈迦だけは、左手を下にして、向きが逆なのです。
どうしてなのかわけはわかりませんが、いいお顔ですよね。
朝早かったのですが、もうお参りに来ている人達がいました。
手前に小さな象が置かれていますが、これは、願いをかけながら
男性は左の小指
女性は右の中指
を、上部の輪にかけ、持ち上げることが出来たら、その願いが叶うというものだと聞きました。