<サケオの寺>
サケオ県は、その県名を聞いても、おおかたの人はピンと来ないと思います。
国境の町アランヤプラテートのある県と聞いて
ああ、カンボジアと接するタイ東部の県だとわかる旅人の方が多いでしょう。
2005年秋のカンボジア陸路の旅で私も通ったところ なのに、列車に乗りバンコクから5時間かかって着いたアランヤプラテート駅の記憶さえなく、テントやトタン屋根の連なる賑やかな国境市場で、フランスパンサンドとコーヒーという昼食をとったことしか覚えていない のです。
今回は、そのサケオ県で、たぶんあまり紹介されていないだろうと思うお寺に連れて行ってもらえました。
イサーンから東部へ南下してきた時のこと、
サケオ県の街道沿いで、猿に手招きされました。
あ、手は招いてなどいませんね、右手にコウモリ、左手にはバナナ、
小猿がしがみついている様子がかわいい。
コウモリですって?
そう、その名も「チャコン山洞窟寺院」
洞窟といえば、コウモリです。
昼間なので就寝中でしたが。。。
門からの参道は林になっていて、猿が大勢います。
こん・に・ち・は!
さて、洞窟寺院となっている山は、こんな絶壁です。
ここへ行ったときはまだ午前中でしたから、体力がありました。
登ってみました。
猿は、何か興味を引かれるものがあると、襲ってきますから、気をつけながら・・
ここの猿はおとなしかったです(^^ゞ
登りきったところに、仏足石が祀られていました
さらに、上へ・・・
急な階段で、かなり怖かったのですが、登ってみました。
おーーー、いい眺めです!
頂上にも、猿の夫婦が・・
余裕の表情に見えるかもしれませんが、早く降りたい気分で強張っています、私。
ようやく下までおりてきたら、絶壁の崖のさらに左の方の洞窟に、お坊さんがいらっしゃいました。
無事下りてこられましたから、感謝でタムブンします。
ところで、このように、自然の洞穴を活用したお堂はタイのあちらこちらで見られます。
ここに置いてあるもの、細かく見ると結構おもしろいんですよ。
大きな黄色い蝋燭、手前の賽銭箱やおみくじ箱、黄色いバケツに日用品の詰まった(上げ底)タムブン(喜捨)セット、掛け時計は普通としても、テレビや扇風機までありますね〜
猫や犬がごろごろしているのも、お寺の常です。