<南タイの果樹の里>

果物で染めたコットン製品をOTOP(一村一品運動)で出している村があるから
訪ねてみましょうと、友人から誘われて行って来ました。

トラン県の北東部にある大きな県ナコンシータマラートにある「キリウォン村」。

今が旬のドリアン、マンゴスチン、ランブータン、ロンコンなどの果樹の里は、

29年前に山津波という大災害を乗り越えて再生した村でした。


「濁流を越えて −南タイの果樹の里−」(燦々社)

これは数年前にいただいて所有していた本なのですが、
村から家に帰って来て、この本を手にし、原題を見ると、
「Kiriwong」ではありませんか!

裏表紙に書かれた文章は次の通りです。

 88年末、緑豊かな南部の果樹の里、キーリーウォン村は、降り続く豪雨と大音響とともに襲ってきた山津波によって、土砂の中に埋没してしまった。
 しかし、村は潰れなかった。村人たちが力を合わせて貯めた1000万バーツのコツコツ誠実貯金が見事に村を立ち直らせるきっかけとなったのである。

本書の中に書かれている内容から少しご紹介しましょう。
(私は、キリウォン村と表記します。)

果樹栽培で成り立っているキリウォンという村は、1987年当時すでに、
タイで最も大きな貯蓄組合のひとつを運営する自立した村だったそうです。
ところが、1988年11月、何日も続いた豪雨の後に発生した山津波は、
村の家々や果樹園を呑み込み押し流し、小川の流れを変えて大河に変貌させ、
村の中心の家々や市場や学校などを襲い、わずか一夜に362世帯が家を失ったそうです。
が、すでにしっかりとしたネットワークとそのリーダーを得ていた村は、やがて
茫然自失の腑抜け状態から立ち直って、平和な果樹の里として再生したそうです。


この静かな流れを見る限り、濁流の絵は想像もできません。

  


果物染めの作業所は、村の各所に点在していました。

ある店に入って見せていただいた染物風景


女性の着ている洋服上下が製品です!

絞り染めにした布を、村の家々で、いろいろな製品に縫い上げるそうです。

この他にも、ろうけつ染め仕上げにしているグループがありました。

その店に行ってみたら、閉まっています。
裏庭に入っていっても誰もいません。
ドリアンやマンゴスチンの食い散らかしが残っているだけ・・・

裏庭で、果樹の写真だけ撮らせていただきました(^^)v

ドリアン
 

マンゴスチン

ロンコン

うらやましい限りです。でも、ドリアンの木の下にだけは立ちたくありませんね。
熟すと落ちてくるそうですから\(◎o◎)/!

村のいたるところに・・さらに数知れぬ果樹が・・・

カヌン(ジャックフルーツ)

(編み籠で保護しているようですね)

ランブータン

キリウォン村、また訪れたいものです。


帰路の街道沿い(キリウォン村ではありません)にも、果物を売る屋台がたくさん出ていました。

今年は、果物の女王マンゴスチンが採れすぎだそうで、なんと卸値は、1kg3バーツですって!

この店では、1kg4バーツ

2kg買いました。

果物の王様ドリアンも、ここでは1kg6バーツ

小ぶりですが、2個で12バーツ(40円ぐらい)ですよ!

友人から聞きましたが、ドリアンを食べてお腹が熱くなったら(膨張した感じ)
マンゴスチンを食べて冷やしてやるといいんですって。

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