<市場化した駅たち>

バンコク

 

チャオプラヤー川を渡ったトンブリー地区にあるウォンウェインヤイ駅からは
とてもローカルな列車が出ている。全線1時間の短い路線である。

下の写真、細い路地の向こうが駅のホームだなんて・・

ウォンウェインヤイ駅のホームはこんなふうである

右側に店があるが、この奥ずーーっと向こうまで店が並ぶ。
椅子とテーブルを並べて食堂になってる部分もある。

5年前はこんなふう。今も変わらないが。


列車が入ってきていないとすっきり見えるが
ホームにはずらーーっと店が並ぶ。

お粥やのおばさん
 

ホームの先にもずらーーっと市が立っている。


ここから1時間乗った終点はマハーチャイ駅。


マハーチャイから渡し舟で渡った向こうの駅から
さらに1時間乗ったところが

メークロン駅。   ここはすごい!!!

線路際にぎっしりと並んだ店店店
それも、線路ギリギリに品物が・・・
本当ははみ出している。
支えの付いたビニールやキャンバス地の屋根を
列車の通るぎりぎりのところで持ってよけ、
列車が通り過ぎてホームに入るなり
その屋根を元に張り戻す。
それがまるでドミノ倒し

←上のグレーの部分は畳まれて横で支えている屋根部分。

この店の品物を、私は窓から下にカメラを向けて撮った。

右下の白い部分は、列車の車体。

列車がホームに入った後、

ドミノ倒しのように元に戻された屋根の下、

何事もなかったかのように、線路市場の営業が再開。

あっぱれ!

本当にこのメークロン駅は面白かった。

何もそこまでぎりぎり線路にこだわらなくったっていいじゃないかと言いたくなる。
線路をはさんで左右は奥行きの広い市場になっている。
線路部分が丁度よい歩行通路になるので、両側の店は、それを境界線と心得て
ぎりぎりまで品物を並べるのに違いない。

線路には車輪で対応。
よく見ると、どの台にも車輪がついていて
列車が来たらすぐに引っ込めるようになっていた。

ここを列車が通るのは、日に上下各4本。
その度に、屋根のバタバタ、品物の引っ込みは繰り返されるのだろう。

10/30/'05

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