その2

やっぱりタイのバスは面白い。

エアコンバスでも普通バスでも、ほとんどのバスにはテレビがついていて、車掌さんの判断でつけてくれる。コンサートビデオあり、カラオケあり、お笑いあり、映画あり。

タイで人気ナンバーワンの男性歌手といえばバード、そのあと2位、3位、4位・・・がなくて10位ぐらいに次が来ると言われるほどの人気歌手だ。その人のスタジオライブ(だったかな)とインタビュー をバスの中で見たことがある。途中で降りたくなかった。普通バスでも人気歌手コンサートのDVDはよくかかる。この6月に来日コンサートをしたPalmyが登場した2年前、ノンカイ〜ウドン間の普通バスでそのPalmyの 最新コンサートビデオを1時間たっぷり流してくれた。

ロイエット〜バンコク間は途中休憩を挟んで8時間なので、いろいろかかる。映画かカラオケ1本とタロック(お笑い)1本という組み合わせが多い。カラオケといっても乗客が歌い出してしまうわけではない (が、そしたらそれも面白そうだな)。この路線の特徴はやはり、かかるカラオケがルークトゥン系になるということだろう。歌謡曲に東北地方色がたっぷりというのが、ルークトゥンというジャンルだ。 バンコク往復のバスの中で聞くとなかなか郷愁を誘われ、東北(イサーン)が一番!という気になる。

タロックは人気一座の地方公演を録画したDVDとか、スタジオ録画版とかいろいろだが、言葉がよくわからなくても一緒に笑えるドタバタ物である。 イサーン弁など出てきて少しわかったりするとさらに可笑しい。

そして、嬉しいのは映画。タイ人に人気の高い香港映画などアクション物が多いのだが、時として、観たかったのに観逃したタイ映画に当たることがある。最高だったのは、「フェーン・チャン」「オンバーク」 ・・・・ランランラン♪ ただ、悔しいのは、それもよくあることなのだが、ここっといういい場面でいきなり画面が固まり、非情な車掌さんにスイッチを切られてそれっきりになってしまうことだ。 一心に観ていた乗客の誰からも文句が出ないのがすごいと思う。マイペンライ、ま、いいじゃないの、仕方ない・・か。そんなわけで最後の場面見たさに、「フェーン・チャン」は自分で購入してしまったのだった。タイの20−30年前の町の風景を髣髴とさせるノスタルジックないい映画だった。そうそう、「オンバーク」はこの夏日本で公開されるのじゃないかしら。こちらはほとんどが闘ってる場面、かっこいい。ムエタイの技を見せ付けてくれる。何十台ものトゥクトゥク爆走も痛快 ですよ。

7/14/'04

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