<海の鬼女>
以前にも紹介したビーチのぎょっとするような像ですが・・
これは、タイの19世紀の詩人スントンプーの有名なお話(韻文)「プラ・アパイマニー」の登場人物です。
左の岩の上で笛を吹いて聞くものを魅惑しているのが主人公アパイマニー王子
右にいる大女が、海の鬼女ナーン・ピスア・ヤック(ピスア・サムット)
鬼女は王子をさらって海底洞窟に閉じ込めてしまいます。
物語らしくいろいろなエピソードがあった後、人魚の老夫婦によって助けられた王子は、人魚の娘と仲良くなります。
その後いろいろあって、別のお姫様と結婚します(!)が、その姫の「もと許婚」と戦うことになったり、物語はディープにこんがらがるようですが、原文は美しい韻文だそうで、タイの小学校4年生の国語教科書にも載っているそうです。
子どもたちに人気なのは、王子と人魚との間に生まれた男の子、スッサコーン。
スッサコーンは龍の頭を持った馬に乗って活躍します。
今回は、作者スントンプーの故郷のラヨーン県の海岸と、記念公園に行ってきました。
最初の写真(プラチュアップキリカン県の海岸の)よりもっと怖そうな面構え(あ、女性だった、面立ちというべきね)
ずらっと置かれている笛を吹く美男子像はもちろん、アパイマニー王子
そこからさらに走っていくと道路に案内標識が・・
そして着きました
ラヨーン県クレーン郡クラム村のスントンプー記念公園
スントンプーは詩の才能ゆえに庇護を受けるが、次の王には投獄され
牢獄で恩赦を請いながら、この物語を書いたそうです。
(ちなみに、アパイはタイ語で「赦し」の意)
アパイマニー王子
鬼女ナーン・ピスア・ヤック
人魚
そして、龍馬に乗ったスッサコーン
人気の男の子スッサコーンですが、近くで見ると
牙のような歯を持つ大人顔の子でした^^;
以前に購入して、とびとびにしか読んでいませんが・・
スントンプー作「プラ・アパイマニー」
2010年1月3日