太陽の動き
太陽が朝、東のほうからのぼって夕方西のほうにしずむことは大昔の人も知っていました。
1日の間に太陽が規則正しく動くので、「日時計」として利用されたりもします。太陽はどんな動きをするのか、つかみましょう。
地球の自転
「星の運動(日周運動)」では、地球の自転が原因の見かけの運動であったように、太陽が1日に東のほうから西のほうへ動き、また次の朝には東のほうに現れるのは、地球の自転が原因の見かけの動きです。
地球は地軸を中心として、1日1回西から東へ自転する
↓だから…
太陽は天球に貼りついたまま、東から西へ1日1周するように見える地球が自転していると観測者にとって、太陽はどのように動いていくように見えるか、地球に乗ったつもりで考えてみましょう。
自転の向きに合わせて見ていきましょう。
太陽はとても大きく遠いので、太陽からの光はすべて地球の幅に対し、平行にやってくると考えてよいです。
例として、秋分の日に日本(北半球)にいる観測者を北極側から見ていきます。(公転面を真上から見ています。)順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
日本(北半球)の人にとって、太陽は東のほうから南を通り、西のほうにしずむように見えることがイメージできましたか?
南中
南を通る天体は、真南にきたとき、いちばん高度が高くなります。
南中…天体が真南にくること
南中高度…真南にきたときの天体の高度
太陽の観測では、この南中高度が非常に重要です。南中高度で太陽の通り道が決まります。
太陽の日周運動
太陽は朝、東のほうからのぼって
夕方、西のほうへしずんでいくような
見かけの動きをしますね。
太陽が見える間は昼、
太陽が見えなくなると夜になります。地球上の観測者にとって太陽は地平線の
下をぐるっと回って、朝また東のほうへ
もどってくるように感じられます。
日本(北半球)では
太陽は東のほうから南を通り、
西のほうへ1日1周するように見える。これを太陽の日周運動という。
東経135°の地点の
秋分または春分の日の太陽※日本(北半球)で太陽が南を通る理由
日本から太陽を見るとき、
いちばん太陽に近づいたとき(正午)は
北極を背にして太陽を見ます。
北が後ろなので、南を向いていることになります。
top > 天文 > 太陽の動き > 太陽の日周運動