ダイブログ 2012
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今年もトカラ列島ツアーの季節がやってきました。
梅雨の時期、「かつて経験したことのない…」という大雨に見舞われた九州地方。 そして、このツアーのスタート数日前には台風が近くを通過し影響が残ることが心配されます。 ここ数年のトカラツアーは台風の本格シーズンの少し前、そして梅雨明け直後のベタ凪の海を狙ってこの時期に計画するのですが、相手は自然、そう簡単にはゆきませんね。 今回の予定は 串木野〜口永良部島〜中之島〜平島〜口之島〜串木野 5日間の行程。 ところが、初日の19日は台風通過の影響が残り、南からのうねりが大きい状態。南下するにはキビシイ状況です。 でも風はどんどん弱くなっているので1日待てばトカラ列島へ向けてすたーとできそうとのこと。ガマンガマン。 |
久多島 予定通りに出港できずに初日の宿は鹿児島は串木野の宿に急遽入ります。 それまでは近場で足慣らしを兼ねてのダイビング。 鹿児島の離島ではなく沿岸では指折りの魚影の濃さを誇る「久多島」で潜りました。 まだ天気は今ひとつですが、野間岬で南からのうねりをブロックされるこのあたりは海も静かです。 |
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湯瀬! トカラに向かって南下するコースの途中にある「湯瀬」。 最近は当たり前のように足慣らしがてら湯瀬で潜りますが、知っている人には贅沢な話ですよね(笑) まだトカラ海域ではない「湯瀬」ですが、絶海に浮かぶ孤岩は「あの下がどうなっているのか見てみたい」ってダイバー魂をいっぱい刺激してくれる場所です。 情報が十分似あって、見られる光景や生物がスターのように有名でそれを目的に潜るだけがダイビングの楽しみじゃないと感じるダイバーも少なくないはず。 よくわからないからこそ見てみたくなる。。 もっとも、こういう場所に潜るには普段のダイビングに比べれば手間もヒマもかかりますし、有名な生物や雑誌で見る光景が見たければそういう場所は海外など他にたくさんありますよね。 |
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口永良部島
湯瀬の後は、今日の宿泊地である口永良部島まで走ります。 2ダイブ目は口永良部島の屋久島側にある「城ケ鼻」で潜りました。 口永良部の城ケ鼻でエントリーすると、透明度がすごく悪い… 透明度は10mあるかどうか。 湯瀬では青みのあった水がすっかり緑っぽい色。 この時期、屋久島でも透明度が悪くガイドさんも苦労したそうです。 それでもエントリー直後、ニザダイの群れに続いてカスミアジの大群なんて光景が。 沖側にはイソマグロの編隊も通ったり。 ところが途中から魚を見なくなります。 潮の流れがほぼ止まったからかな?なんて考えますが、だれかのレギが不調なのかヒューヒュー音がします。 いや、それとも、、 エキジット後、船のスタッフによるとすぐ近くでイルカの大群がいたそうです。 ありゃりゃ。 それで魚がいなくなったのね(-_-;) それならイルカ自身が水中で姿を見せてくれればよかったのに! |
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1日遅れで トカラへ!
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臥蛇島へ トカラのシンボルともいえる臥蛇島の木場の立神岩。 その雄大な姿は圧倒的な迫力です。 ここまで来れてここに潜れるダイバーはそう多くはないはず。 夏のトカラ列島は船が走りやすい凪に恵まれる確立が高くなります。 生物あふれる5〜6月に来たいのは山々ですが、海が荒れて来られなかったり、来ることができても島影でしか潜れないのでは意味もなし。 外洋ダイビングはほんの一時期のチャンスしかないのです。 吸い込まれそうな藍色の海を走る船からトカラの島々や海をいつまでも見ていることがトカラチャレンジに憑かれたダイバーたちには最高の時間なのです。 その分、水温は高く、魚たちは深くに移動して圧倒的な魚群はそれほど見られるわけではありません。 それでも、群れで元気に泳いでいるのはギンガメアジ達。 とりわけ、ここでは毎年「ギンガメパラダイス」を満喫できるのです! |
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木場立神岩に上陸!
いつもは釣りの瀬渡し船として活動する船長さんが立神岩に数人を乗せてくれましたぁ! ダイビングで来てこんなの初めてですよ(笑) 釣り人が見たら「おいおい」って感じですよ、きっと! |
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小臥蛇でダイビング
臥蛇島で潜った後はすぐ近くの小臥蛇でダイビングをしました。 ここで、まずは「雄神瀬」へ 黒潮本流の真っ只中にある隠れ根です。 そんな場所が優しいはずがありません… トカラに来た以上、いつかはここに潜ってみたいと言う人が多い場所です。(と言ってもトカラを知る人は限られますが) 海図でダイバーが潜れそうな場所を探すとき、秘境好きのダイバーはここに目が止まらないわけ無いって場所です。 根頭の水深は浅く、独立した隠れ根。 しかも黒潮本流のど真ん中。 しかし、海図上でも急流マークが記されてるのが、それだけで緊張感を感じさせます。 だからこそ、「とにかく飛び込んで見てみたい」とそんなダイバーたちは思うのです。 でも、とても人を寄せ付けない激流状態のことが多いので希望してもかなわないことが珍しくありません。 ここでは魚を見るための普通のダイビングというより、トライと言う言葉がピッタリのダイビングとなります。 私たちもここ数年、毎回トライしますが「返り討ち状態」が多いかな。。 一回仕切りなおしの後、再度のエントリー、根に全員しがみつきますが、両手でつかまるだけで精一杯。 さすがにトカラに来るツワモノダイバーの皆さん、残らず岩にとりつきます。 呼吸のように強弱の波を繰り返しますが、前進もままならないくらいにブッ飛ぶ潮流。 黒潮のパワーを全身に感じます。 さすがに魚たちも潮の当たるほうにはいずに潮陰に群れます。 ほとんど何もできずに揃って手を離して浮上へ(^_^;) ダウンカレント、アップカレントも警戒して皆さんよくまとまっています。おかげでそれほどやられずに通過します。 こんなチャレンジがいいのか良くないのかよくわかりませんが、後で語り草になるほどの激流を味わえるのは黒潮本流のトカラならではであることは間違いありません。 |
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小臥蛇でダイビング2
小臥蛇でもう1ダイブ、沖の瀬で潜ります。 ゴロタの斜面からドロップオフへと変化する場所。 水温がもう少し低ければ、イソマグロの大群(後半、深い方に見えましたが)、湧き上がるロウニンアジ、壁のようなテングハギモドキの群れが見られる場所ですが、この高い水温では難しいようですね。 それでも、きれいに入り組んだドロップオフと今年は多くなかったけどウメイロモドキの群れやナポレオンなどが楽しませてくれました。 ドロップオフの先端から次のドロップオフに飛ぶときや、壁に当たった潮流が下に向かう中岩壁を手も使ってよじ登ったり。変化いっぱいのポイントでここのファンが多い 多いと言ってもやっぱり限られてますが(^_^;) のもわかります。。 |
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最後はまったり
トカラ最後のダイビングはマッタリと潜れる場所で潜りました。 と言ってもまだ朝早くて太陽は東の低い位置でしたが(^_^;) 白い砂地とサンゴ根がとっても明るい印象を感じさせてくれます。 |
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◎行程 串木野〜口永良部島〜中ノ島〜口之島〜串木野 台風の影響で1日遅れたことにより、平島は行けず。 こうした予定変更もトカラツアー名物ですね… ◎潜った場所 7月19日: 久多島 7月20日: 湯瀬 、口永良部 城ケ鼻 7月21日: ニヨン 丸瀬 、 口之島 平瀬 、中之島 草瀬 7月22日: 臥蛇島 木場立神 、雄神瀬 、小臥蛇 沖の瀬 7月23日: 口之島 赤瀬 |