タイトル |
著者 |
レーベル名 |
定価(刷年月),個人的評価 |
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『サイティーン 2』 |
C・J・チェリイ |
ハヤカワ文庫SF |
本体:680円(93/3)、★★★☆☆ |
全4巻のうちの2冊目、ヒューゴー賞受賞作。遺伝子工学技術の発達した惑星サイティーンで、その技術を伸ばし才能と権力を手中にした女性科学者アリ。彼女をクローンによって再生しようとする計画を描く。少女が大人たちを出し抜くであろう事が予感されて、"1" よりずっと面白くなった。
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『サイティーン 3』 |
C・J・チェリイ |
ハヤカワ文庫SF |
本体:680円(93/4)、★★★☆☆ |
この巻だけではないのだが、言い争いが多くその内容が理解できない。言い負かしたら勝ちで政治が進んでいくのは滑稽だ。
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『日本殺人事件』 |
山口雅也 |
角川文庫 |
本体:552円(H10/5)、★★★☆☆ |
「日本を正しく理解していない外国人が書いた、日本を舞台にしたミステリー」という設定。それが半分くらいしか達成されていないように感じた。外人が書いている感じがしないので、「日本かぶれの変な外人が日本に来た話」になっている。ミステリー的には楽しめたが、違うなあと思ってしまったから好きではない。
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『サイティーン 4』 |
C・J・チェリイ |
ハヤカワ文庫SF |
本体:602円(93/5)、★★★☆☆ |
クローンを教育して重要人物を複製するという話とそれにプラスされたアイデアは良かったのだが、話しが進まなすぎた。何はともあれ終わった、長かった。
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『ステッセルのピアノ』 |
五木寛之 |
文春文庫 |
本体:485円(96/10)、★★★☆☆ |
日露戦争後、ステッセル将軍から贈られたとされるピアノを追っていくエッセイ風のルポ。日本中に同じような話が色々伝わっているらしい。新説が語られる訳でもないし、すごく興味を引かれたわけでもないけど、当時の事とか、ステッセル将軍や乃木将軍について知る事が出来た。
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『レリック 上・下』 |
ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド |
扶桑社ミステリー |
本体:各552円(97/5)、★★★★☆ |
改築が繰り返され迷宮となった博物館の地下を舞台に、人の脳の視床下部を食う怪物との死闘が描かれる。映画化原作だけあって、脇役の設定などツボをきちんと押えていて楽しめる。博物館という設定が雰囲気を盛り上げている。ラストは好きではない、ないほうが良い話だったと思う。
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『バスが来ない』 |
清水義範 |
徳間文庫 |
本体:495円(97/5)、★★★☆☆ |
バスを待っていやな目にあった事を幾つも思い出しながら、バスを待つ男。ようやくバスが来たが…。表題作ほか、全10話のユーモア短編集。"マイルド・ライト・スペシャル" は、いつものタバコがホテルになく、どこか近くにあるだろうとホテルを出たがない。なら隣の駅ならと後に引けなくなっていく話。タバコは吸わないけど気分は分かる。"祭りの夜" は、祭りの夜の、酒が入ってあやしげになった会話を描いた、奇妙な味の作品。裏に抱腹絶倒の傑作集と書いてあるけど、割と渋めの短編集だ。
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