媚態の陰謀
秀正の巨根に何度も肉の喜びを味わった淀君は落ち着いた朝を迎えていた。秀正も女との間具合は久方ぶりだったらしく精を吐き出しても吐き出しても淀君に挑んできた。
この男の心は自分からもう離れる事はないと確信した淀君はある秘策を考えていた。
淀君は隣で高鼾を掻いている秀正の肩を揺すった。
「お、朝でござるか」
目を覚ました秀正は妖艶な微笑を浮かべる淀君を見付けて思わず顔を綻ばす。
「昨夜は楽しかった。満足できました」
秀正が唇を求めてくると淀君もそれに応じてにっこりと微笑んだ。
「もう一度、豊臣家に戻らぬか?」
「俺もそれを考えていました。しかし、伯母の桔梗が許してはくれぬでしょう」
秀正は困惑の表情を浮かべた。
「そうか、ならば豊臣家の間者になれ」
「間者?」
「そうだ。徳川に何か動きがあるときは知らせてくれれば良い。江戸にも豊臣の乱派はおる。その者に知らせてくれれば良い」
「しかし、それでは俺は淀様に会えぬではないか」
秀正は拗ねたような素振りを見せた。
「大坂に来た時はいつでも会いにくれば良い。身体は離れていても心は一つじゃ」
淀君に目覚めてない巨根を握られ揺さぶられると秀正は心も擽られているような錯覚に陥った。
「女が抱きたくなったら乱派に言えば良い。言う事を良く聞く女を世話してやる。そのおなごをわらわと思って抱け」
秀正にとってそれは願っても無い事であった。江戸に行っても秀正の相手をまともにしてくれる女は見付からなかったのだ。
「良いな。豊臣家の間者となるのだぞ」
「判った。この秀正、豊臣家のために尽くしまする」
「しかし、良いか、この事は桔梗にも家康様にも悟られてはならぬ。皆の前では私を庇いだてすることなく、好きなように弄んで欲しい」
揺すりつづけていた秀正の巨根はいつのまにか充分な大きさと固さに発情していた。
淀君は大胆にも布団を剥ぐと秀正の上に乗り、その巨根を口に含んだ。煽られた秀正も眼前に晒されている無防備な双臀を両手で掴まえ、その潤み始めた花園に顔を埋めた。
淀君が荒々しい喘ぎを見せ始めると秀正は身体を離し、淀君をうつ伏せにするとその尻を抱え上げた。
巨根に背後から刺し貫かれ淀君は荒い息を吐いて官能に支配された全身を朱に染めていた。
「おやおや、朝からやっているのかい。さすがに淫乱な女だね」
桔梗が突然、寝所に入ってきて二人が繋がっているのを目撃し呆れた声を出した。
桔梗に怒鳴られた秀正はばつの悪そうな顔をすると激しく腰を使ってあっという間に欲望を満たし身支度を整えた。桔梗はぐったりしている淀君の髪を掴み上げた。
「さあ、起き上がって牢舎に行くんだよ。家康様がお待ちだよ」
朝の酒
元通り縛り上げられた全裸の淀君が牢舎に戻ると家康が火鉢の前に座って酒を飲んでいた。
「おう、淀殿。今日は秀正の精を吸い上げてまた一段と色っぽくなったではないか」
家康が笑って悩ましい双臀を撫ぜ上げると淀君は仇っぽい視線を家康に向けた。
「家康様。豊臣家はこの淀のように惨めな目には遭わせないで下さいまし」
深々と頭を下げた淀君は桔梗に背を押され土間に敷かれた布団の上に追い立てられる。
「さあ、足を開いて仰向けに寝るんだよ」
桔梗に邪険に肩を押された淀君は素直に両足を開いて寝そべった。
秀正が昨日と同じように淀君の足首を三尺の棒の両端に括りつけ、続いて上から垂れている縄をその棒の中心に結びつけた。
「あの縄が上に引かれたらどういう事になるか良く考えてごらん」
楽しそうに笑う桔梗に言われた淀君はあっと小さく声を上げ、身を捻らせる。
秀正が縄を引き始め、自分の両足が布団の上から浮き上がり始めると淀君はうろたえて引きつった悲鳴を上げた。
「ふふふ、今更、慌てたって手遅れだよ」
桔梗が縄に締め上げられた乳房を揺すっておかしそうに笑っても淀君の狼狽は止まらない。真っ赤になった顔を右に左に揺らして熱い溜息を吐き続ける。
秀正は淀君の両足がほぼ垂直に吊り上がるとそこで縄止めをした。
「ああ、ご容赦を」
言語に絶する姿勢を取らされた淀君は吊り上げられた太腿をなよなよと揺すって虚しい足掻きを繰り返す。真っ赤になった頬はその屈辱に小さく震えている。
「ふふふ。豊臣家の家臣連中が見たらなんていうかね」
浮き上がった双臀の下に枕を差し込んだ桔梗は淀君のその部分に目を向け、ぷっと吹き出して笑い声を上げた。
「遂に尻の穴まで曝け出して男を迷わすのかこの女狐め」
家康までその姿を見て笑い、楽しそうに淀君の双臀を叩いて悦に入っている。
淀君は唇を固く噛み締め、気の遠くなるような憤辱と必死に戦っている。へたに狼狽する姿を見せれば桔梗は家康を喜ばす事になると思っていたのだ。だから秀正が傍らに座り、乳房を愛撫すると却って救われた気分になり、唇を与えると舌を差し入れ、感情を昂ぶらせてこの羞恥地獄を忘れ去ろうとしていた。
桔梗は吊り上げられた太腿を淫靡に愛撫していたが淀君の花園が潤み始めたのを目にすると悪戯っぽい目をしてそこに白い指を絡ませてゆく。
淀君には桔梗にその部分を嬲られている嫌悪感などはなかった。秀正に抱き締められながらこのまま燃焼してしまうことのみを考えていた淀君であった。
「ふふふ、いよいよ気分が乗ってきたようだね」
桔梗は細目の張り形を取り出すとそれをまず淀君の媚肉に含ませた。二、三度それで弧を描くようにこねくり回すとそれ引き抜く。愛液がたっぷりとそれに付着しているのを確認すると桔梗はそれを淀君のひっそりと息づいている菊座に含ませようとする。
「あ、ああ」
淀君はその部分を嬲られる嫌悪感と痛さに思わず悲鳴を放った。枕に載せ上げられている双臀を激しく揺さぶって矛先を躱そうとする淀君を桔梗は許さない。
「そんなに嫌がるなんておかしいじゃないか?覚悟をおしよ」
桔梗は淀君の太腿を押さえつけて矛先を何が何でも含ませようと躍起になる。
「嫌、嫌にございます」
必死の哀訴も復讐の権化と化した桔梗には通じない。遂に深々とそれを突き立てられた淀君は涙に潤んだ目を見開いて秀正の顔を仰ぎ見た。
頬に乱れ髪を貼り付かせ、今にも泣き出しそうに歪む淀君の顔にいとおしさに似たものを感じた秀正は吸い寄せられるように唇を合わした。
激しく舌を吸いあう二人を見て桔梗は淀君の決壊の兆しを見せ始めた媚肉に太めの張り形を沈ませる。
「よし、こっちは儂がやろう」
家康がそれを激しく使い始めると淀君はそれを待ち兼ねたように腰を跳ね上げさせ、官能の渦に自らを埋没させるような振る舞いを見せ始める。
秀正に乳房を弄られ、唇を塞がれ、家康の手による責め具に狂乱の振動を伝えながら淀君は頂点へ一気に駆け上ろうとしていた。
淀君がそれまで激しく動かしていた腰の動きを止めて絶頂の瞬間を身構えようとすると桔梗は家康の手を止めさせた。
責めの矛先を止められた淀君は咥えたままの張り形をブルブル震わせて悔しさを伝えているかのように桔梗には映じ、笑い転げる。
桔梗は菊座に含ませたままの張り形を手に取るとその粘膜を刺激し始める。
淀君の炎が沈静する方に向かい始めると桔梗は上方の張り形を揺らし始める。
何度も同じような目に遭わされ狂乱の極致を徘徊させられた淀君は思わず秀正の舌を噛んでしまう。
「ああ、申し訳ありませぬ」
痛みに身を引いた秀正に淀君は汗に塗れた顔を見せて詫びるのであった。
「や、止めないで」
またもや、胎内の張り形が蠕動を始めたのを知覚した淀君は思わず口走る。
しかし、頂点を迎えようと身構えたとたんにその責めが中断されると淀君は悔し泣きの声を洩らし始めた。
家康は思うがままに淀君を操る桔梗の手管に感心してその悔しさに悶える白い生物に目を凝らしている。
「だいぶ楽しんだみたいだね。少し熱を冷ましてやるよ」
二つの責め具を抜き取った桔梗は家康の傍らにある銚子を取り上げるとこともあろうに濡れそぼった淀君の媚肉にその酒を少しづつ流し込むのであった。
「あっ、あっあああ」
その言いようの無い感触に淀君の吊り上げられた二肢は削いだように緊張し、足の指先までもが震えている。
崩壊寸前までに追い詰められた肉体に注ぎ込まれるぬるい酒の感触に淀君は首を打ち振り、涙を止め処なく流している。溢れ出た酒は更に下方に流れ、苛なまれ抜かれていた菊座に痛烈な刺激を与え、淀君は瘧に掛かったように優美な全身を震わすのであった。
ほぼ一本の酒を流し込んだ桔梗は汚辱に泣き濡れている淀君の傍らに気持ちを高揚させて膝を折った。
「どうだい。凄かっただろう。まだまだ、楽しませてやるよ」
「あー、お願いでございます。も、もう勘弁して下さいまし」
必死に訴える淀君の上半身は冬だというのに水を被ったように汗で光っている。桔梗は淀君を懊悩させている事に悦に入って不敵な笑みを浮かべると立ち上がった。
再び、責め具を操作され、官能の芯を刺激される淀君は悔しそうに唇を噛む、しかし、身体は悲しくも反応を見せ始め、桔梗の仕掛けた罠にすっぽりと嵌ってしまう。
またもや、酒を含まされた淀君は狂ったように頭を打ち振り叫び声を上げた。
「あー、殺してくださいまし」
悔しそうに双臀を震わせ、白旗を掲げた淀君に家康も桔梗も笑い転げた。
「それでは悩みを解いてやろうではないか」
満面の笑みを浮かべた家康は張り形を握り締め、淀君に迫った。
「ああ、嬉しゅうございます」
淀君の心からの叫びを聞いた家康は張り形を激しく操作し始めた。
秀正に乳首を吸い上げられ、桔梗にまで陰核を愛撫される淀君は待ちに待ちかねた頂点を極めた。
呻き声を上げ自分の体が地中の中に吸い込まれる錯覚に見舞われた淀君は見えも体裁も無く双臀を打ち振って快感を食い締める。
張り詰めていた緊張の糸が切れるように硬直した二肢がだらりと垂れ下がると淀君は意識を失っていた。
家康は淀君の濡れた身体を肴に味わった朝の酒に満足した笑みを浮かべると立ち上がった。
悲しい説得
淀君は肌寒さを覚えて我に返った。汗が渇いて肌寒さが身に沁みたのだ。淀君は自分の中心に張り形が埋め込まれたままなのに気が付いて眉をしかめる。しかし、辺りには誰も居なかった。
相変わらず全裸のまま後ろ手に縛り上げられ足を吊られたままの淀君は乱れに乱れた先程の狂乱を思い出して頬を赤らめた。
桔梗に落下無残に責め苛まれている我が身の惨めさに涙を流した淀君は大きく溜息を付いた。あの時、桔梗の首を跳ねていたらこんな目には遭わなかった筈。淀君の脳裏に後悔の念が沸き起こっていた。
しかし、不思議と桔梗を責め続けたことに対しては何の悔いも持たなかった。それは自分の権威が起こした罪であって淀君自身には責任が無いと思っていたのだ。
豊臣家、秀頼を守るために淀君は自分を叱咤してこの羞恥地獄を耐えようと今一度決意した。
賑やかなしゃべり声が響いて牢舎に何人かが入り込んできた。
「あら、気が付いたのかい。こいつは良かったね」
桔梗が晴れ晴れとした顔をして近づいてきた。
「さあ、よく見てご覧。お前さんの知っている人がお出でだよ」
桔梗に顔を向けさせられその者の顔を見させられた淀君は心臓が止まるほどの驚きに見舞われ大きく目を見開くといきなり顔を背けた。
「お、お方様」
そこにいたのは加倉元直と草間勘平の二人だったからだ。二人は家康にもてなしを受けるためこの屋敷に招かれ、先程まで飲食をしていたのだ。面白いものを見せてやると家康に連れられ淀君の無残な姿を目撃させられたのである。
「さあ、こっちへいらっしゃい」
呆然とする二人を桔梗は淀君のあからさまに晒されている下半身の方へ案内する。
淀君は二人の家臣が動き始めると狼狽を示した。
「あ、見てはならぬ」
「何を言ってるんだい。徳川様のご厚情に縋らなければ生き延びられぬ豊臣家の実態を家臣の方々に知ってもらうんだよ」
桔梗が縄に縛り上げられた乳房をゆさゆさ揺すって笑い声を上げる。
二人の家臣たちは屈辱に身を震わせながら羞恥に全身を火照らせ始めた淀君の双臀の前に家康によって導かれ腰を下ろした。
淀君の媚肉に無情にも張り形が埋め込まれたままなの目にして二人は目を瞠る。
「家康様。お方様に対するこのような所業、許されるものではありませぬ」
堪りかねて勘平が家康に懇願すると家康は高笑いの声を上げた。
「儂は関ケ原の戦の元凶を作った女狐に天罰を与えているのよ」
「し、しかし、女にとってこのような姿を人前に晒すことは死にも勝る罰にございます」
「お前たち、この女狐が桔梗をこのような目に遭わしていた事を知っておろう。その時、お前たちは何をした?」
家康に桔梗の事を引き出されると勘平は黙り込むしかなかった。
淀君は大きく息を吸い込み、努めて冷静になろうとしていた。しかし、家臣の眼前に無残な姿を晒している現実に身体の震えは止まらなかった。
「私なんか、大勢の女中たちの前にこんな姿を晒した事もあったんだ。家臣二人に見られる位でなんでそんなに慌ててるんだ」
桔梗は辛そうに顔を歪めている淀君の頬を打つと髪の毛を掴んでゴシゴシと揺さぶると狂気じみた笑い声を上げる。
桔梗にいたぶられる淀君の哀れな姿を目撃した元直は完全に逆転した二人の立場に時の流れを感じ啜り泣きの声を洩らすのであった。
「お、お方様」
堪えきれず元直は屈辱に耐えている淀君に声を放った。
「このような辱しめに遭うお方様を見るに偲びませぬ。どうか舌を噛み切りご自害なさいませ」
淀君は涙に濡れた瞳を見開いて吊り上げられた二肢越しに元直を見た。
「死ねぬ。死ねぬのじゃ。死ねば家康様に豊臣家が取り潰される」
「取り潰されても我らが必ずや秀頼様を担いて再興致します。どうか、どうか」
元直は最後まで言葉が続かず号泣の声を上げ始める。
淀君も泣き声を上げ、牢舎は豊臣家の末路を呪う愁嘆場と化した。
淀君の興奮が収まると桔梗は悪戯っぽい笑みを浮かべて淀君の頭を膝の上に載せ上げその赤く火照らせている耳に口を寄せた。
とたんに淀君の顔が左右に激しく揺れた。
「そ、それは出来ませぬ」
「出来ないのならいつまでもこのままに晒してやる。大坂城の女中をここに呼んでやっても良いんだよ」
頬を突付かれ脅された淀君は悲しい溜息を付くと大きく息を吸い込んだ。
「元直、勘平。私のような思慮の無い恥さらしの女に今日まで仕えて貰ってすまなかった。私の本当の姿をお目に掛ける。しっかり見ていておくれ」
涙に咽びながら二人に目を向けてここまで言った淀君は堪えきれずに桔梗の膝の上に涙を流した。
「桔梗」
遂に勘平は立ち上がって激しい声を放った。
「お前がお方様を恨む気持ちは良く判る。儂が腹を召すからお方様を許してやってくれまいか?」
「ふざけるんじゃないよ」
桔梗は淀君の頭を下ろすと立ち上がって鋭い声を返した。
「お前さんが死にたいなら勝手に死ねばいい。お前たちは私が死ぬより辛い辱しめに遭ってもこの女狐の言いなりになって面白がってただけじゃないか」
ピシャリと桔梗は勘平の強張らせた頬を叩いた。
「このあま」
怒りに顔を赤くさせた勘平が桔梗に掴みかかろうとするのを元直が必死に止めた。
「草間。耐えるのです。私は豊臣家のためにどんな辱しめにも耐えて来たのです」
振り絞るように言い切った淀君の言葉に勘平は怒りを収めて再び腰を下ろした。
「さあ、秀正。淀様の気分が乗るように優しくしておあげ」
秀正が淀君に添い寝をしてその身体を弄り始めると桔梗は吊り上げられた太腿に頬を押し付け逞しく盛り上がった臀部を愛撫し始めた。
秀正に口を吸われた淀君はうっとりとしたような表情になり、最早、息づき始めた官能の炎を止めようとはしなかった。二人の家臣に見られようがそんな事は気にしなかった。悦楽の渦の中に埋没してこの悲惨な状況を忘れさせるのがただ一つの方法だと思い、一心に快楽を貪ろうとしていた。
「ふふふ、今度もたっぶりと楽しませてやるよ」
桔梗は突きたてられたままの張り形に手を添えると緩やかに動かし始める。
淀君もそれの動きに合わせるように枕に載せ上げられている双臀を震わせている。
秀直も勘平も悲しい身悶えを始めた淀君の姿を正視できずに悔しそうに下を向いていた。
「ああっ」
淀君が甘い悌泣を洩らし始めると桔梗はより激しく張り形を突き動かし、そのほんのり色づき始めた白い生物を極致に追い詰めようとしていた。
秀正に口を吸われ、陰核を撫で上げられると淀君は一心に快楽を極めようと奥歯を噛み締めた。しかし、桔梗が責め具から手を離すと淀君は悔しそうに浮き上がっている双臀を打ち振った。
「そんなに悔しがるもんじゃないよ。家臣たちが驚いてるじゃないか」
桔梗が双臀を叩いて揶揄しも淀君の震えは止まらなかった。先程の酒流しの恐怖が蘇っているのだ。
再び、桔梗の操作する張り形に煽られるように官能の炎が勢いづき始めると淀君は腰をうねらせ貪欲に快楽を貪り、そのまま頂点を目指そうとする。
桔梗は菊座にも張り形を含ませ、両刀を使って一気に淀君を追い落とそうと責めに調子を付け始めた。
「むっ」
遂に快楽源を突き破られた淀君は奥歯を噛み締め、眉を寄せた。
「ふふふ、落城じゃ、淀様が落城したよ」
桔梗は仇を取ったように大声で喚き、悦に入ったようにその凄まじい身悶えを凝視する。淀君は吊り上げられている二肢を震わせ、下腹を波打たせ、桔梗の手にした責め具にまで律動を伝えている。
悦楽の波に思う存分翻弄された淀君はがっくりと顔を横に伏せた。家臣たちの目に惨めな姿を晒した悔しい思いは既に無く感動の味を深く噛み締めている淀君であった。
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