桔梗の仕返し

「どうじゃ、胸のつかえが下りたか?」
家康に酌をしながら口元を綻ばす桔梗にこれも笑顔の家康が尋ねた。
「私は江戸に住んでからこんな日が来る事を夢に見ていたんです。それが叶うんですよ。今日ほど嬉しい日はありません。でも、ちよっとやそっとじゃ納得しませんよ」
嬉し涙さえ浮かべている桔梗を見て家康は満足そうに盃を口に運んだ。

秀正は無表情のまま刷毛を使って淀君の恥毛に水を塗り付けている。淀君は情けを通じた秀正が近くにいるのでなんとか助けを求めようとしていた。
「あ、会いたかった。秀正」
淀君は桔梗たちに聞こえぬように独り言のように呟いた。しかし、秀正は淀君の顔を見ようともしないで刷毛を動かしている。

「さあ、これで剃っておあげ」
いつの間にか近寄って来た桔梗が懐刀を差し出した。
「これは家康様の懐刀なんだよ。そんなものでそこの毛を剃られれば豊臣家が徳川に傅いたみたいで面白いじゃないか」
桔梗が頬を蒼ざめさせている淀君の白い肩に手を置いて笑い声を上げた。

「では剃り上げさせて戴きます」
秀正が懐刀の鞘を抜いて見上げると辛そうに眉を寄せた淀君は覚悟を決めて頷いた。
はらりと漆黒の叢が太腿を伝って落下したのを感じた淀君は顔を震わせ涙を啜り上げる。
「そんな悔しそうな顔をしちゃ駄目じゃないか。うんと若返らせて貰えるんだよ」
桔梗はその不快な感触に火照り始めた淀君の頬を突付いて嘲笑を浴びせ掛ける。
淀君は胸の中で長年背負ってきた豊臣家の誇りが一気に崩壊するような錯覚に陥っていた。

「でも随分、生意気に黒々と生やしていたものだね。ほら咥えてごらんよ」
土間に落下した繊毛を拾い上げた桔梗がそれを口に押し付けてきても淀君はなす術なく唇にそれを挟んで桔梗の失笑を買うのであった。
「ほら出来上がり。可愛くなったよ」
桔梗に肩を揺すられて目を開いた淀君は太腿をぴっちりと閉ざして顔を伏せた。

「見てご覧よ。可愛いもんじゃないか」
桔梗に耳を引っ張られ、秀正が宛がった手鏡に空虚な視線を向けた淀君はその屈辱的な姿に涙をハラハラ流すのであった。
「ふん、涙なんか流すのはまだ早いよ」
桔梗に端正な鼻筋を弾かれた淀君は悔しそうに口を結ぶと再び目を閉ざすのであった。

淀君の口に貼り付いていた繊毛がふわふわと落下し、そのぴったりと閉ざした足先に落ち着いた。それは興隆を誇った豊臣家が没落していく様を表しているように家康の目には生じるのであった
桔梗によって丸太から解き放たれた淀君は冷たい土間の上に敷かれた布団の上に追い立てられた。秀正が既に三尺程度の棒と縄を持ってそこに待ち構えている。

淀君は開股縛りにされ、辱しめに遭う事を覚悟した。哀願すれば家康が千姫、輿入れの件を持ち出すだけなのはあきらかだと自分に言い聞かせた淀君は仰臥すると自ら足を開いて秀正のするがままに任せていた。
大きく開いた淀君のむっちりとした太腿に顎を乗せると桔梗は剃毛されて露わにされた女の亀裂に目を注ぎ独り言のように呟いた。
「私をこんな姿にして随分と好きなように弄んでくれたじゃないか。たっぷりとお返しさせてもらうよ」

桔梗に毒づかれても淀君は目を閉ざし、その辱しめを受け流している。淀君の脳裏にはこの屈辱の時間が一刻も早く過ぎ去ってしまう事を祈るのみであった。その淀君の顔が苦悩に歪んだ。指を伸ばしてきた桔梗がその裂け目を割り始めたのだ。
「ここが太閤様を狂わしたご自慢のものだね。可愛らしいもんじゃないか」
いきなり媚肉に指を含まされた淀君は悲鳴を放つとプルッと腰を痙攣させた。

「ゆ、許しませぬ。そなたのような下賎なものがそのような真似をする事は許しませぬ」桔梗の手によって汚される、淀君はその屈辱感に怯え、思わず口走ってしまったのだ。
しかし、それは桔梗の燃え盛っている闘志に却って油を注ぐ結果となってしまったのである。
「ふん、偉そうに言うね。こってり気をやらしてから詫びを入れさせてやるよ。そあ、秀正この女に恥を掻かせてやりな」
桔梗が目配せすると褌一つになっている秀正は淀君に添い寝をしてその縄に締め上げられた乳房に手を掛けた。

「ああ」
淀君は上半身を捩ると秀正の逞しい胸板に顔を埋めた。情けを通じた秀正に甘える事でこの恥辱の時間を一時的にも忘れる事が出来るのではないかと淀君は思っていた。
秀正に口を吸われ、その両手で乳房と股間を愛撫されるうちに淀君は官能の炎を燃やし始める。
その反応の一部始終を桔梗の眼前に曝け出す屈辱など淀君の脳裏を僅かにかすめるだけであった。

桔梗は夥しい反応を見せる淀君に腹立たしくなり、秀正の手を払いのけると用意してあった責め具を開花した媚肉に沈ませ、ここぞとばかり激しく揺り動かす。
淀君は桔梗の手によって肉を溶かされている汚辱感は既に無く、秀正にその裸身を抱き締められ口を吸いあい、頂点への階段を一気に駈け上り始める。
「うむっ」
秀正の抱擁を振り解いた淀君は低くうめくと全身を硬直させ、甘い頂点を迎えた。

ガクガクと下半身を震わせると淀君は再び、秀正の口を求め、その官能を噛み締めるように差し入れられた舌を強く吸い上げるのであった。
涙を雫を目尻から流し、全身を痙攣させ続けるという凄まじい狂態を見せ付けた淀君を呆れたように眺めていた桔梗は負けてはならないと責め具を抜き去り、意地悪そうな笑みを浮かべた。

「随分、喜んだみたいだね。こんなにしちゃってさ、綺麗にしてやるよ」
桔梗が開かれたままの股の間に腰を押し付け、薄紙を使って情欲の証を拭い始めるとそれまで陶酔の余韻に浸っていた淀君の顔が辛そうに歪みはじめる。
「気持ちに良さそうにこんなに膨らんで生意気だね」
桔梗が微妙な屹立を見せている陰核を弾いて毒づくと淀君は乱れた髪を揺さぶってその痛さと気が遠くなるほどの屈辱感に身を震わせる。

「さあ、秀正。この女を抉り出してやる。手伝っておくれ」
淀君の添い寝していた秀正は立ち上がると梁に取り付けられている滑車にその長身を生かし縄を通し、淀君の腰辺りに膝を折った。

陰核責め

「さあ、覚悟するが良いよ。姉上をこんな風に弄んだのだろう」
桔梗が表皮を剥き上げた陰核をむんずと掴むと淀君は激しく身を捩じらせその指を跳ね除けようとする。しかし、秀正の巨体がその上に覆い被さるとその抵抗は虚しいものになってしまう。
「さあ、根元をこれで縛っておくれ」
桔梗に手渡された細紐を手にした秀正が自分の陰核にそれを巻き付け始めると淀君は引きつった悲鳴を上げて大きく身悶える。

「ふふふ、後はいい声で泣いて貰うだけだよ」
細紐を三重に廻して締め上げたそれをきっちり止めると反対側の先端を垂れ下がる縄に結びつけた。
秀正がどいたので淀君は大きく身を揺すってそれを外そうと躍起になるが桔梗の失笑を買うだけだった。そして、秀正が縄を引き出すと淀君は大きな悲鳴を上げる事になった。

「ふふふ、なんて淫らな姿だろうね。見ている方が恥ずかしくなっちまうよ」
淀君が腰を浮かせてまでその伸び上がりを防いでも秀正がさらに縄を引き上げればそれは無駄な努力に過ぎなくなる。
浮かした腰の間に桔梗が枕を差し入れると秀正は更に縄を引き絞り、それを柱に固定した。

淀君は鎌で抉られるような痛みと甘酸っぱい感覚が同時に湧き上がり、首を左右に打ち振ってこの辱しめに耐えていた。
「家康様。見てやって下さいまし。女狐がとうとう尻尾を出しましたよ」
桔梗に誘われ、家康も近くに腰を下ろし、その無残にも抉り出されたそれに好奇な目を向ける。
「どれ、こうしてやろう」
家康がピーンと緊張している紐を揺さぶると淀君の口から壊れた笛のような悲鳴が迸った。

「あああ、お許しくださいませ」
わなわな震わせた淀君の口から哀願の声が洩れると桔梗は硬直させている肉感的な太腿を引っ叩いた。
「まだまだ、甘いよ。こんな姿にした姉上をどの位、責め続けたんだい?」
「き、菊乃がした事、わらわは二、三度、筆で擦り上げたのみ」
淀君は菊乃が落下無残に楓を責め苛んでいた事を庭先から一部始終盗み見して知っていたがとてもそんな事を口に出せる状況ではなかった。

「では家康様。この筆で擦ってやりましょう」
桔梗は陰核が吊り上げられているために縦長に開いている淀君の媚肉の中に筆の穂先を沈めて二、三度こねくり回す。
淀君は身体をビクと震わせ脂汗を滲ませた額を寄せて苦悩した。大袈裟に身悶えればさらに陰核が抉り出されることを知っている淀君は自分で身悶えを封じなければならなかった。

「ふふふ、また、滲んでいるよ。淫らな女だよ」
桔梗は穂先が湿っている事を確認するとそれを赤く充血している抉り出されたそれの先端に触れさせた。
「うぎゃー」
淀君は怪鳥のような叫びを上げ、大きく身体を身悶えさせたがそれによってより強くその部分が引っ張られる事に涙を流さなければならなかった。

「ふふふ、面白そうじゃ」
家康も筆を取ると桔梗の例にならって淀君の媚肉に穂先を埋め込んだ。
進退窮まった淀君はシクシク啜り上げることしかできなかった。
桔梗は家康が筆を取ると穂先を再び埋め込むと秀正を呼び寄せ、自分は立ち上がると苦悩する淀君の頭のそばに膝を折った。

「お前もこんな事を姉上にしていたんだよ。思い知ったか」
毒づいた桔梗はほくほくした気分でその頭を自分の膝の上に載せ上げた。
淀君が大きく目を見開き、熱い息を何度も吐き、桔梗の膝の上で大きく揺れた。秀正が筆を使い始めたのだ。
「ああ、お許し下さいませ。桔梗様」
「そんなに辛いのかい?」

桔梗は楽しそうに火照った頬を突付いて笑い声を上げた。
「じゃあ、私の奴隷になることを誓うんだよ」
「ち、誓いまする」
淀君はこの苦しみから逃れるのなら何をも承諾するしかなかった。
「私はお前に足を嘗めさせられたんだ。覚えているね」

淀君は頷くしかなかった。その時、家康がここぞとばかりに筆を使い出したので淀君は大きく喘いで桔梗の膝から滑り落ちてしまう。
「足の裏を嘗めてご覧」
桔梗は立ち上がると淀君の顔の前に汚れた足の裏を突き出した。

苦しみから逃れるにはこの屈辱しかないと悲壮な覚悟を決めた淀君は舌を突き出して足の裏を嘗め始める。
「ふふふ、豊臣家のお方様が下賎な女の足の裏を嘗めるなんて時代は代わったもんだよ」桔梗は頭のてっぺんから突き抜けるほどの笑い声を響かせて悦に入っている。
淀君は途方も無い屈辱感に涙を流しながらその奉仕を続けるのであった。

淀君の反撃

奴隷になる事を誓って、陰核責めの恐怖からようやっと逃れる事の出来た淀君は急所にたるんだ紐を締め付けたまま仰向いて涙に咽んでいた。
桔梗が背後から手を掛けて上体を起こさせると淀君は涙に汚れた顔を向けた。
「早く、紐を外して下さいまし」
「秀正に頼みな。今夜は夜通し可愛がって貰えるよ。嬉しいだろう」
桔梗に頬を突付かれた淀君は悲しげに睫毛を閉ざした。

「じゃあ、風呂に入ってから床入りをしな」
桔梗に縄尻を掴まれ、立ち上がった淀君はよろよろと歩いて秀正に肩を掴まれた。
股間に縄を垂らしながら秀正に背を押され風呂場に向かった淀君を見送った桔梗は家康の顔を見て笑うのであった。

「あー、胸のつかえが一気に下りました。有難うございました」
丁寧に頭を下げた桔梗に家康も肉の疼きを覚えたように立ち上がった。
「儂等も床入りをしょうではないか」
桔梗の肩を抱いた家康が微笑むと桔梗は恥ずかしそうに首を竦めた。
「あい、判りました」

風呂場では淀君が試練の場に立たされていた。
風呂場の床に正座させられた淀君は股間から襲う痺れに時折、腰をもじつかせている。全裸になった秀正が股間の一物を誇示しながら風呂桶から湯を汲んでは髪を上に巻き上げた淀君の肩に何度も浴びせていた。
糠袋を手に縛り上げられた裸身を擦り始めた秀正の耳に淀君は囁いた。

「ああ、早くこの紐を外しておくれ」
「今しばらく、そのままにしおれ、綺麗にしてやるから」
一旦、淀君を立ち上がらせた秀正は下半身に糠袋を宛がって擦り出す。
再び、淀君を座らせて湯を打ち掛けた秀正は風呂桶の淵に腰を下ろした。

「口でこれを吸い上げたら紐を外してやるよ」
にやりと笑った秀正は股間に屹立する巨大な物を指さす。
「ああ、そんな事はあとでいくらでもして上げるから。紐を解いておくれよ」
「駄目だな。俺はお方様に飼われているわけじゃないんだ。今は母上の仇だからな」

母の仇と聞いて淀君は愕然とした。桔梗が全ての件を話したのだ。
「桔梗が話したんだね」
「ああそうさ。お方様ならやりかねない。俺は信じる事にしたよ」
悔しそうに俯いた淀君はそれでも一縷の希望を信じるかのように秀正を見つめた。

「でも、秀正を取り立てて、身が立つようにしたのは私だ。その恩を忘れてしまったのかい?」
「それは感謝してるよ。でも、そのきっかけが伯母上の仇討ちを邪魔立てすることだからな。それで伯母上にはこの上ない苦しみを与えてしまったんだ。だからその件は考えない事にしたのさ」
秀正のもの言いに淀君は悔しそうに唇を噛んだ。あの情けを通じ合った秀正ではない。

「さあ、しゃぶらないならこのまま寝所に連れていく」
脅された淀君は膝立ちになって秀正に躄寄る。
「そういえば新座はどこへ行ったのだ?あの屋敷には他の者が住んでいたが」
殺してしまった新座の事を聞いて淀君は慌てた、本当の事を告げたら秀正に何をされるか判らないからだ。
「ああ、新座は秀正たちが江戸に行って程なく、他国に行くと大坂を出て行ったよ。北の方を目指すとか行っていた」

「ふーむ」
秀正が考え込むと淀君は怒りを漲らせているそれに舌を這わせた。
一物の下側に舌を滑らせて一気に垂れ袋まで嘗め上げる技巧に秀正はすぐさま自失してしまった。
飽くことのない秀正の精力を事前に暴発させて少しでも身体への負担を軽くしようとする淀君の悲しい知恵だった。

「あら、もう。ちゃんと口に出さなきゃだめだよ」
白濁を噴出しているそれを見て素っ頓狂な声を上げた淀君はその先端を舌でねっとりと拭い取ると今度はがっぷりと口に含んだ。
舌で遮二無二愛撫をし、口を離せばその端正な鼻先で撫でまわす。年増女の技巧を発揮して淀君は秀正を篭絡しようとしている。
いじらしい淀君の姿に秀正もついつい心を許してしまい、口を合わせて激しく舌を吸い上げてしまう。

しかし、淀君はむずかるように身を悶えさせてそれを避けると仇っぽい目付きになって秀正を見つめるのであった。
「ここでは嫌。それより、この紐を解いておくれ」
色気を漂わせる淀君の風情に秀正は身を沈めると淀君の陰核を締め上げている紐を解き始める。
ようやっと紐が解かれると淀君は大きく息を付いた。疲れ果てているこの身を横たえたい衝動に駆られる自分に鞭打って淀君は秀正の股間に顔を寄せて行く。

「中途半端ではならぬ。この場ですっきりしてからこの淀を喜ばしておくれ」
匂うような色気を発散させて自分に挑む淀君の姿に秀正は屈服寸前であった。母の仇だという事も忘れてその快感を噛み締めようと唇を結んだ。
狡猾な淀君はこの時、尿を排泄しながら秀正を追い詰めていた。先日のように排尿を見世物にしては堪らないとばかりに先手を打ったのだ。
落下無残な辱しめに遭い、羞恥にのたうった淀君はずる賢い手管を発揮してこの羞恥地獄を乗り切ろうとしていたのだ。

「むっ」
秀正が淀君の一心さに再び敗れたのは間もなくであった。
どくどくと脈打つそれを目を閉じて咥え込んだ淀君は次々と送られてくるそれを喉を鳴らして飲み込んだ。
やがて口を離した淀君は淫婦のような表情になって秀正を見つめる。
「さあ、今度は寝所に行って私を楽しませておくれ」

ぞくぞくした気持ちになった秀正が縄尻を取って立ち上がらせようとすると淀君は嫌々と首を振った。
「縄を解いておくれ。このままじゃ秀正を抱き締められぬ」
拗ねるような甘えるような淀君の仕草に秀正は心をときめかせいいなりに後ろ手に縛った縄を解いてしまう。
縄を解かれた淀君は秀正の首に両手を廻してその熱い胸板に顔を埋めた。

「あー。懐かしい。私は秀正の物、好きなようにしておくれ」
囁くように言われた秀正は淀君の腰と肩に手を添えると軽々と横抱きに持ち上げ、風呂場から出た。
全裸の淀君を横抱きにしたこれも全裸の秀正が庭を歩いて母屋に向かっている。

うっとりと目を閉ざしていた淀君が力を漲らせ始めた一物が腰の辺りに触れているのに気が付き、笑みを浮かべて秀正に囁いた。
「こうしていると三本の手に支えられているように思える」
妖艶な笑みを浮かべた淀君に接吻された秀正は完全に虜にされていた。
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