肉合戦

時折、甘え声を洩らしながら、啜り泣きを続ける桔梗は気が遠くなるほどの疲労感と屈辱感に苛まれていた。目を開けば女中たちが哀れで淫らな自分の姿を食い入るように見つめている。桔梗は進退窮まったような気分に陥っていた。

不意に女たちがざわめいた。白い着物に般若の面を付けた秀正が現れたのだ。
秀正は桔梗の近くによると芝居じみた声を掛ける。
「女、そのような姿で何故、ここに晒されておるのだ」
勘平が桔梗の耳に口を寄せる。芝居仕立てでこれから秀正との絡みが進行していくようだ。
「はい、お方様に狼藉を働いた罰としてこのような姿で晒されております」
「うーむ。してお方様にどのような狼藉を働いたのだ」
「い、命を狙ったのでございます」
「命か、ならば儂も成敗せぬ訳にはいかぬ。お方様の仇、覚悟せよ」

秀正は着物を脱ぐとその黒く逞しい身体に女たちの間から溜息が洩れた。そして、褌を外し、飛び出してきたものを見た瞬間、女たちから悲鳴とも嬌声つかぬ声が沸きあがった。その剣のようにも思える大きさと太さのものが秀正の股間からそびえ立っていたからだ。
「どうだ女、わしの自慢の名刀だ。これで仇討ちに遭ってはみぬか」
桔梗の正面にそれを見せつけた秀正は腰を揺らし、ブルンブルンと振り回し、女たちの嬌声を買う。
桔梗も陰核を締め上げられている身体を震わせながら演技を続ける。
「勝手にするが良い、返り討ちにしてくれる」
「いい度胸だ。いざ勝負じゃ」

眉を吊り上げて答えた桔梗は吊り上げられていた縄を解かれ、布団の上に仰臥する秀正の上に腰を落とされた。
「ああ、紐を解いて下さいまし」
桔梗の哀願を笑って無視した男達は、股間に通っている紐をずらし、その巨根の上に桔梗の身体を後ろ向きに沈ませようとする。
桔梗は抵抗したり、哀願するのが億劫に思われ、自ら腰をくねらせ男達の作業に協力する。
「うっー」
秀正の巨根の七分目まで埋め込まれただけで桔梗は悲鳴を上げ、頭を大きく打ち振った。桔梗の上半身を抱きとめた秀正は昨日、新乃助に教えてもらった搦め手の体勢で桔梗を責めようとしている。しかし、陰核を締め上げている輪は桔梗の身体が伸びきったためにその刺激をより強くし、桔梗は一層、追い詰められた気分になる。

「どうじゃ、この搦め手に取られて音を上げなかった女はいないぞ」
秀正の巨根を埋め込まれ、可憐な乳首を嬲られ、抉り出された陰核を刺激される桔梗はあっという間も無く頂点へ導かれてしまった。
秀正に預けた全身を硬直させ、歯を食い縛って、その余韻に浸っていた桔梗はほっとする間もなく次なる助走が開始される。
足まで絡め取られ、大きくそれを開いて女たちの目にその姿を目撃されながら二度目の頂点を極めた桔梗は大きく呻いた。

「ああ、お許しを、お許しを」
「ならん、お方様の仇じゃ、ぐうの音も出ぬほど責め上げてやる」
秀正はまだ演技を続けている。この時の秀正は昨晩聞かされた桔梗の話を信じていなかったわけではなかったが、それよりも淀君を狙った女を懲らしめるという一念で桔梗と相対していたのだ。
再び、情感が加速し始めた桔梗を煽りに煽った秀正は桔梗が絶頂を極める瞬間に大きく腰を跳ね上げるとその反動で一気に上体を起こした。

「あ、あああ」
桔梗は絶頂の極みの中で根元まで秀正の巨根を含まされ、絶叫の声を放つ。
ガクガクと全身を震わせ、頭をがっくりと垂れさせた桔梗は一瞬、気が遠くなりかけた。
秀正が桔梗の乱れた髪の毛を引き絞り、頬に乱れ髪を縺れさせた悔しそうに歪む桔梗の顔を引き起こす。
「桔梗、討ち取ったり」
女たちから、嬌声と拍手を受けた秀正は般若の面をつけたまま大きく見栄をきった。

ようやっと、圧迫地獄から開放された桔梗は布団に顔を押し付け、肩を震わせ、号泣の声を放っていた。その媚肉から溢れ出した秀正の白濁が桔梗の太腿を伝わって布団を汚している。

「ほほほ、良くぞ仇を討った」
淀君は喜色を浮かべて秀正を呼び寄せると未だに天を突いている巨根を頼もしそうになで上げる。
そこに秀正の白濁を舞台の上に垂らしながら、まともに歩けない桔梗は勘平に引き摺られるようにして淀君の前に跪かされた。
「どうだ、桔梗。わらわを付け狙った事、後悔したか?」
「こ、後悔しております。桔梗が愚かにございました」
肩で息しながら桔梗は振り絞るように言うのだった。
「お前はわらわの奴隷じゃ。良いな」
「き、桔梗は淀様の奴隷にございます」
勝ち誇る淀君の言葉に桔梗は激しく肩で息づきながら抵抗無く口にした。

「ふふふ、よくぞ申した」
淀君は桔梗の心まで征服した喜びに震えている。
「ならば我が奴隷の桔梗、わらわの足を嘗めよ」
淀君の素足が目の前に差し出されると桔梗は躊躇無くその足の指に口をつけた。急所を締め上げられたままの全裸の身体を折り曲げて淀君に奉仕している桔梗はもう頭の中が乱れ切っていた。

「もう、良い」
淀君は足を引くと中腰になり腰を時折震わせ、がっくりと首をうな垂れている桔梗を楽しげに見ていた。
「では秀正のそれを口で追い落とせ、そちも一矢を報わねば往生できんであろう」
淀君の命令にすぐさま反応した桔梗は相変わらず天を突いたままの秀正の巨根を口に含んだ。そのあまりの大きさに桔梗は息苦しささえ感じている。その半分も桔梗の口には含まれてはいない。それでも桔梗は顔を激しく動かして秀正を追い落とそうと必死になっている。

「三成」
淀君はそんな桔梗の卑猥な肢体を見ていた石田三成に声を掛けた。
「あの二人が家康への刺客よ。どうじゃ、適任であろう」
「うむ」
三成は淀君の発想に声も出せなかった。
桔梗はそんな淀君の魂胆など知らずに一途に顔を動かして秀正を追い詰めている。

桔梗の復活

翌朝、桔梗はけだるい朝を迎えていた。宴席が終わってから秀正に背負われて牢に戻った桔梗はそのまま寝入ってしまったのだ。
目覚めても桔梗は腰が重く、起きるのも大儀でそのまま布団の中でまどろんでいると秀正が急ぎ足で現れた。

「桔梗殿、お目覚めであったか。淀様が火急の用件で参っている。そのままで良いから出て来い」
桔梗が牢から出てくると秀正は縄がけもせずにその白い背中を突いて急かせるのであった。
椅子に座っている淀君の前に桔梗は膝を折った。
「遅れまして申し訳ありません」
「ご機嫌は如何かな我が奴隷、桔梗」
「はっ、昨日のお仕置きの疲れが残っております」
「あははは、そちも結構楽しんでいるように見えたが」
平伏したまま答える桔梗を淀君は楽しそうに見ていた。このおもちゃは死ぬまで手元に置きたいと思っていた。

しかし、淀君は三成と決めた事を言い渡さなければならなかった。
「今日は桔梗に頼み事があって参ったのじゃ」
頼み事と聞いて桔梗は顔を上げた。
「桔梗よ。家康を討て」
「家康様を?」
「そうじゃ、家康じゃ。我が豊臣家をないがしろにする大老じゃ」
淀君は興奮して立ち上がると扇を振り上げた。

「そして、秀正。そちは桔梗に同道してこの暗殺の行く末を見守れ。逃げようとしたら容赦なく桔梗を斬れ」
「ははあ」
秀正も深く頭を垂れた。
「首尾よく家康を討った暁には桔梗に知行を与え女武将として取り立てる」
桔梗は数奇な運命を呪っていた。自分の意志ではなく脅迫されて淀君暗殺に駆り立てられ、失敗した挙句に落下無残な辱しめに遭い、そして、家康暗殺を強要される。今度失敗したら待っているのは安らかな死であろうか?桔梗は涙を流しながら淀君の言葉を聞いていた。

「策については三成が享受してくれる。ぬかるでないぞ」
淀君はそれだけ言うと牢舎から出て行った。
二人は三成から詳細を聞かせられた。しかし、それは大雑把なものでとても成功するとは思えぬ代物だった。まず、家康に先行してして出発し、越前、越中、加賀、越後いずれかの国で用意準備を整え、家康を暗殺するというものだった。

武器として与えられたものは仕込杖と短刀のみ。後は現地調達として路銀が与えられた。桔梗は加賀の国の金沢をまず襲撃の候補地に挙げた。一番発展している町であり、それ故多くの人や物が集まっている。家康もここには一泊では済まない筈だった。

翌日、早暁、二人は大坂城を後にした。二人は姉弟と称して、旅を始めた。桔梗は越前の寺泊近くにある余燐寺に立ち寄り、秀正の楓の子としての確認と葵の行方を知りたかった。
秀正は道中、姉弟のように振舞ってくれた。しかし、時折、身体を求め桔梗は木陰で身体を開いていた。若い秀正にとって禁欲は酷な話だった。

大坂を出て八日目、寺泊に到着したが家康来訪の噂さえなかった。
桔梗と秀正はすぐさま余燐寺へ赴いた。
桔梗にとって、19年振りに目にする寺は昔と変わらず、蝉の声が辺りを聾するほど鳴り響いていた。
「おお、ここだ。拙者が育った寺はここじゃ」
懐かしさを感じた秀正は足早に境内に入って行った。

住職を探し当てた桔梗はさっそく二人の事を尋ねた。寺には親なし子を引き取って里親に出す制度を未だに続けている。
「おお、仁助は大坂の絹問屋に貰われているな」
過去帖の記載通は珍呑丸を打ち消して仁助と書かれている。続いて桔梗は葵の記述を探した。
葵の記載はあった。しかし、その後の記載は無かった。
住職ははたと膝を打った。

「その娘は先代の住職が養女にした筈だ。先代が亡くなったのは四年前だから儂が来た時はまだここに住んでおった。程なくして縁ずいて嫁にいった筈だ。そうじゃ越中は糸魚川の呉服商じゃ、大黒屋とかいったの」
糸魚川と聞いて桔梗は希望が持てた、今回の道すがらである。
「秀正殿、次は糸魚川に参りましょう」

糸魚川で呉服商の大きな店で大黒屋はいとも簡単に見つかった。店に入ると中年のいかにもおかみらしい人間が店番をしている。
用件を告げるとおかみは訝しげに二人を見て奥へどなった。
「葵、お客さんだよ」
奥から絣の着物に襷がけをし、頭に手拭いを巻いた華奢な身体つきの少女が現れた。桔梗は一目見て、新乃助の面影を垣間見たような感じがした。

「葵さんでいらっしゃいますね」
「はあ」
「あなたの母上についてお話があります」
母上と聞いて、葵の表情が緊張した。意地悪そうな目つきを向けているおかみに一言、断ると店を出るように促した。

近くの河原に腰を下ろすと桔梗は口を開いた。間近で見ると葵は端正な顎は楓に似ていた。目元は母、茜にそっくりであった。
「あなたは余燐寺で育てられましたね」
「はい、私は捨て子でした。ご住職の養女となりましたが15の時に大黒屋に貰われました」
「嫁入りとお聞きしましたよ」
「それは名ばかりです。夫は私より十歳も年上で妻が私の他に三人も居ります。いわばただ働きの奉公人です」
葵の顔は悲しそうに歪んだ。この葵も女の悲哀を嘗めていると桔梗は思った。

「あなたの兄上の加倉秀正殿です」
葵は棒を呑んだように驚いた顔をして、秀正の浅黒い顔をまじまじと見つめた。
「拙者とは二歳違いの筈、一緒にあの寺で暮らしていた頃もあったと思う」
「私は母上の妹にあたります」
「して、母上はいずこに?」
涙ぐみ始めた葵は桔梗の手を取った。
「もう、亡くなられております。あなたを産んで間もなくの事です」

「そうですか」
葵は悲しそうに視線を地面に落とした。
「でも父上はご健在です」
葵は顔を上げて桔梗を見た。
「あなたの父上は私の兄、新乃助です」
桔梗の言葉に葵は混乱した。
「私は兄弟の間に出来た子供なのですか?」
桔梗は再び、悲しい歴史を話さねばならなかった。

桔梗の話は葵に衝撃を与えずにはいられなかった。兄は母と異人の間に自分は兄弟の間から生まれた呪われた子という思いもかけぬ結論だったからだ。
唇をワナワナ震わせている葵を慰めるように桔梗は肩に手を置いた。
「でも、姉は新乃助の子供を産めることをとても喜んでいました。私たちにも喜びでした。明日をも知れぬ命でしたから」
「父、新乃助はどちらにおりましょうや」
「大坂におります。按摩を生業としております」
いきなり葵はその場に平伏した。

「桔梗様、兄上様、私を父に遭わせて下さいまし、ここでの暮らしはつくづく嫌になりました」
葵は堪えていたもの吐き出した。妻とは名ばかりの奉公人で舅にいびられ、他の妻たちには疎まれ、夫には蔑ろにされている葵の心からの叫びだった。
桔梗と秀正は顔を見合わせた。二人はそんな事を約束できる立場に無い、桔梗は泣き崩れている葵の肩に手を置いた。

「私達は今、他の用事で当地を通り縋っただけでございます。機会を改めてお迎えに参ります」
「ああ」
葵はその言葉に納得できぬというように首を激しく振った。
「あの家には一日たりといたくありませぬ。早く、早く迎えに来て下さいまし」
「あい判りました。出来るだけ早くお迎えに参ります」
桔梗は約束をするにはしたが自分とて明日をも知れぬ命、秀正に託すしかないと思っていた。
「判りました。それまでお待ちしております」
葵は涙を拭って立ち上がった。

二人がいとまを告げて河原を歩き始めると前方から傘を被った六人の侍が歩いて来た。
桔梗は嫌な予感がして連中をやり過ごそうと脇に退いた。しかし、侍たちはわらわらと二人を取り囲む。
「久しぶりであった桔梗」
傘を上げて顔を見せたその侍に桔梗は見覚えがあった。浅野義忠の部下、沼田兵衛だったからだ。桔梗の顔が蒼白になる。
毛利の連中は桔梗を逐電したものと思いその行方を追っていのだ。

「浅野義忠様がご立腹だ。来て貰おうか」
桔梗の腕を取ろうとするのを秀正が制止した。
「伯母上になにをなさいます。人違いでございましょう」
「若造、邪魔立てすると斬るぞ」
侍たちは刀を抜いて二人を取り囲んだ。
「秀正様、構いませぬ。私がこの者達に捕らわれればこの場は納まります」
「この者たち何奴ですか?許せませぬ」
秀正は仕込杖を抜くと一人に討ちかかった。その剣裁きは鮮やかで侍は押し捲られる。桔梗も短刀を手にして身構えると侍たちは二人を遠巻きにして声を掛ける。

「この若造、剣の使い手だな。あの女を捕らえろ」
沼田の言葉に一番近くにいた侍が呆然と佇む葵に脱兎の如く駆け寄ろうとする。
「ま、待て」
秀正は追い縋ろうとするも別の侍が討ちかかって来たのに応戦を余儀なくされた。
「刀を捨てろ」
侍が葵の喉元に剣を突き付けて引き立ててくると二人は剣を捨てるしか無かった。
「卑怯者」
きりきりと縄掛けされる桔梗のそしりを受けても沼田は笑っていた。

「浅野様は今度こそ、お前の首を跳ねると息巻いていらっしゃる。覚悟する事だな」
桔梗の頬を突付いて嘲笑した沼田に向かって桔梗は頭を下げた。
「この者達は何の言われもありませぬ。この場にてお解き放ちねがいます」
「そうはいかぬ。こんなところをみられたのだからな。二人とも大坂に運ぶ」
沼田が勝ち誇ったように宣言すると桔梗は葵にまでとばっちりを受けさせてしまった事を後悔し、噛み鳴らすのであった。
糸魚川より船に乗せられ、今津から輿に揺られ桔梗が大坂に戻ってきたのは六日後の事だった。

拷問

大坂、毛利屋敷の道場に桔梗は素っ裸にされた身を後ろ手に縛り上げられ、跪いていた。沼田が控えているだけで秀正も葵も牢に収容されたままであった。
激しい足音が響いて浅野がやってきた。
いきなり桔梗の強張らせた頬を平手打ちにした。
「またぬかりおった上に越中あたりにいたというのはどういう訳じゃ」
桔梗の前に座り込んだ浅野は怒鳴り声を上げた。
「言わないか」

唇を噛み締めたまま桔梗が黙っていると浅野は再び桔梗の頬を叩いた。乱れた桔梗の髪が大きく揺れた。
「お手討ちになさって下さいまし。最早、命乞いは致しません」
桔梗の言葉に顔を真っ赤にさせた浅野は桔梗の髪の毛を掴み上げるとゴシゴシ揺さぶる。
「そうはいかぬ。お前は淀君に捕らわれてそれからどういう目に遭って越中には何のために行ったのか聞かぬうちは殺せぬのだ」
突き放された桔梗が床の上にうつ伏すと浅野はその官能的に盛り上がった双臀に鞭を振り下ろした。
「一緒に捕まったものは誰なのだ。素性を話せ」
桔梗が眉を寄せて痛みに耐えているとまたぞろ鞭が振り下ろされた。

足で桔梗の身体を仰向かせた浅野はその下腹部の繊毛が綺麗に剃り取られているのに気が付いて頬を緩めた。
「ここの毛を剃り取られたのか、淫ら責めにあって何もかも白状して豊臣家の犬に成り下がったのか。この売女め」
その部分に鞭が振り下ろされると桔梗は身体を二つ折りにして呻き声を上げた。
「は、白状しておりません。全て私怨で貫き通しました」
「では何故、越中におる事を白状せぬ、同行者の身分を明かさぬ」
さらに二度、赤く腫れて来た桔梗の双臀を打ち据えた浅野は汗に塗れて苦悶するその裸体にのしかかった。
「うぐっ」
乳房を思い切り掴まれた桔梗は歯を食い縛って耐えていた。

「構わん。同行者を連れて来い。直接、聞いてやる」
桔梗を戒めながら浅野は叫んだ。
秀正と葵が道場に引き立てられた時、桔梗は鞭の柄を媚肉の含まされ、浅野に下腹部を踏み付けられるという暴虐を受けていたところだった。
「やめよ」
縛り上げられた身でありながら苦痛に悶える桔梗の姿を見かねた秀正は浅野に体当たりをした。
「若造」
浅野は怒って秀正の頬を殴りつけると沼田に二人を丸太に縛るように命じた。

桔梗の乳首を足の指に挟んで抉った上、乳房を踏みにじった浅野は足をそのままに秀正の方を向いた。
「この女は毛利家の金を持ち逃げした男の女房だ。金を返済すると約束しながら逐電を図ったかどにより死罪が決まっている大罪人だ。若造にとやかく言われる筋合いはねぇ」
浅野は桔梗の頬に足を乗せて口を封じると口を開いた。
「お前たちの身分と名前を教えてもらおう」
「豊臣家家臣、加倉秀正だ」
秀正は桔梗を救えぬ悔しさを滲ませて答えた。
「糸魚川の材木商、大黒屋の女房、葵にございます」
「女、年は幾つだ」
「17にございます」
葵は浅野の目が自分の身体を上から下に嘗め回すように見たのを感じ、身体の芯が冷えるのを感じた。

「さて、加倉秀正。桔梗は淀君、暗殺に失敗した後、打ち首にもならず何故、越中にあったのか教えてもらおうか」
桔梗は激しく身悶え、浅野の足を逃れようとしたが更に強く踏み付けられる。
「それは...豊臣家の秘匿と致すところ」
「吐かないつもりか、最初にこの女を責め殺して、次にそっちの女を責め殺す。それでも良いのか」
浅野は嗜虐の喜びに震えながら秀正に言うと着物を脱いだ。

素っ裸になった浅野は桔梗の媚肉に突き刺さったままの鞭を引き抜き沼田に渡した。
「おとなしくしていろよ」
暴虐を受けつづけていた桔梗は浅野に抱かれると知って、僅かな抵抗をしたが浅野の膝の上に抱き取られ刺し貫かれてしまう。
桔梗の双臀を抱え上げ、小刻みに動かし、無残な喜びに浸り始めた浅野は沼田に桔梗を打ち据えるように命じるのだった。
桔梗が鞭を受けて、悲鳴を上げると、浅野は喜色の笑みを浮かべた。
「もっと打て、強く打て、あそこ締まりが良くなる」
さらに二度、三度と鞭を打たせ情念を吐き出した浅野は桔梗を打ち捨てて立ち上がった。

桔梗は目を閉じ悔しそうに眉を寄せ、歯を噛み鳴らし全身を痙攣させている。浅野が足の親指を媚肉に含まされても桔梗は何の反応も示さなかった。
「どうだ秀正。まだ、吐かないか」
秀正は歯軋りをしながら浅野を睨みつけていた。
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