ある疑念
その日、新座の指導で秀正との間具合の訓練をさせられた桔梗が牢舎に戻されたのは夕刻だった。秀正に風呂場でも悪戯された桔梗は出された食事に手を付けぬほど疲れきっていた。
「起きよ。桔梗」
桔梗が目を開くと蝋燭のゆらめく炎の中に秀正が立っていた。
「もう、朝なのですか?」
「いや、今晩から拙者もここに眠る事にした。桔梗殿は拙者の妻だからな」
含み笑いをして桔梗の肩を抱いてしゃがみこんだ秀正の亭主面を桔梗は恐れをなした瞳で見ていた。
「鍵を持っていたら私が逃げてしまいますよ」
桔梗が冷ややかに言うと秀正は天井近くを指差した。
「あそこの壁に突き出た釘に鍵は置いてある。桔梗殿では飛び上がっても無理であろう」
それを目にした桔梗は悲しい溜息をついた。
「今宵は疲れております。何卒、ご容赦を」
秀正が優美な乳首を弄り始めると桔梗は精一杯の哀願の声を洩らした。
「触れてみよ。拙者の男はもうこんなに怒っているぞ。夫の悩みを解くのが妻の務めであろうに」
無理やり触れさせられたそれは隆々とそびえ立ち、桔梗を愕然とさせる。秀正は今日一日で四度は男の精を吐き出している。桔梗は秀正のあまりに強い精力に泣きたい気持ちになった。こうなったら何が何でも吐き出させてやると桔梗は糞度胸を固めるとそのぶ厚い胸に顔を埋めた。
「ねえ、嬉しい。桔梗を喜ばして下さいましね」
乳首を嘗められぞくぞくした気分を感じた秀正は桔梗を正面に抱きとめ、ぴったりと口を合わせた。差し入れてきた秀正の舌を思い切って吸い上げた桔梗は片手で秀正の凶器をきつく掴むと激しく揺り動かす。
秀正は若いだけあって持久力はさほど強くない。並外れた精力と巨大さで自分を圧倒していると桔梗は思っていた。ならばと桔梗は手が自由な今こそ、身体に挿入される前に追い落としてやろうと心に決めたのだ。
息付く暇も無いほど舌を強く吸い上げられた秀正は身動きが取れぬ間に桔梗のあて掻きに敗れてしまった。
しかし、精を吐き出してもその固さも形もまったく変化しない。桔梗は改めて秀正の恐怖を味合わされてしまうのである。
「今度はそういう訳にはいかんぞ」
うろたえる桔梗を仰臥させた秀正は否応なしに刺し貫いた。
二度目の放出を終えた秀正はさすがに疲れたらしく、荒い息を吐く桔梗の隣に寝転んだ。
ふとその横顔を見た桔梗はある疑念が湧きあがった。若い頃の新乃助とその横顔はどことなく似ているのだ。
「秀正殿は幾つにおなりですか?」
「二十歳くらいだと思う。桔梗は」
「秀正殿より一回りも上にございます」
「へー、そんな年には見えない。若くて美しい」
秀正は吸い寄せられるように桔梗の頬に顔を擦り合わせた。
「母上はご健在ですか?」
「俺は捨て子だった。母も父も知らない」
桔梗はその言葉を聞いて妙な胸騒ぎを覚える。
「俺は寺で五歳くらいまで育てられた。それから大坂の絹問屋に貰われた。そんな事どうでもいいだろう」
桔梗は乳首を吸おうとしている秀正を制した。
「ちょっと大事なこと故。もう少し聞かせて欲しいのです。その寺の名前は?」
「覚えていないんだ」
「秀正様は寺に居た頃はなんと呼ばれていたのでしょう?」
「仁助だよ」
「じゃあ、寺には秀正様より小さい女の子はいらっしゃらなかったのですか」
「いたよ。他にも何人か親のいない子がいた」
「その娘の名前は?」
「葵って言ったと思う」
桔梗の中に衝撃が走った。この男は珍呑丸の可能性が極めて高いのである。
桔梗が何か考え込むように黙り込んだので秀正はその豊かな胸に顔を埋めた。
「秀正様の母上を私は存じております」
「な、何、誠の事か」
秀正は愛撫をやめると桔梗の顔を覗き込んだ。
「私の姉、楓という者があなたの母上です」
桔梗は秀正の顔を見ないで答えた。
「して、母上はいずこに」
「もう、この世にはいらっしゃいません。本能寺の変の翌年に亡くなられております」
「父上はご存知か?」
桔梗は首を振った。
「ボブという名の異人なのは存じております。それ以上は存じませぬ」
「何ゆえ、母上は異人と契って私を産んだのだ」
その言葉を聞いて桔梗は秀正に顔を向けた。
「聞きたいですか?」
「ああ、聞きたい。是非とも聞きたい」
「私の母、茜の話から始めます。良く聞いて下さいまし」
桔梗は母からそして姉から聞いた話を語り始めた。茜のそして桔梗の悲しい話を全て語り終えると秀正は泣き声を上げていた。しかし、桔梗の話は一部を隠していた。茶々姫が楓を嬲り抜きそれが因で自害したという件は省いていた。それは豊臣家で厚遇されている若者に淀君を仇と思わせてはこの若者の将来に影響を及ぼしてはならないという配慮からだった。
「では私は伯母上の契ったのか?」
「そうにございます。しかし、お気遣いは無用に願います。淀様に疑念をもたれてはなりませぬ。楓の息子だということは内密にして下さい。新座は私の兄です」
「何、兄者にまで嬲られているのか、伯母上が不憫じゃ」
やっと肉親に巡り合えた秀正は桔梗を助ける手立てを考えている。
「構いませぬ。私は助けられても戻る場所がありませぬ。我が子を人質に取られております。淀様の暗殺を失敗した私がそこに戻っても死罪に処せられるのみです」
「な、なんと無残な」
秀正は言葉を失った。
「秀正様は私の事など気にせずに豊臣家で名を成して下さいませ」
「伯母上」
秀正は桔梗の胸に顔を埋めて泣きじゃくるのであった。
徳川家康
その日、大坂城の一角で石田三成が淀君に呼ばれて平伏していた。
「家康殿はここにいたって独断で大名に知行を与えるなど豊臣家をないがしろにする行動が目立っております。時、ここに至っては家康殿の権力は豊臣家の後ろ盾が無用の程、拡大しております」
「暗殺の手立てはないのか?」
淀君は家康の事を聞くと急に機嫌が悪くなった。
「それにございますが、家康殿は近いうちに越前の前田。越後の上杉を訪ねる由にございます」
「何、前田まで懐柔するつもりなのか?」
「表向きはいずれも法要にございますが真理はおそらく」
「うーむ、我慢ならん」
「道中には暗殺の機会があるやも知れませぬ。しかし、捕らえられた時の事を考えれば滅多な人物を刺客に差し向けるにはまいりません」
家康は五大老として豊臣家の事を深く知っている。腕のある人物を全て家康は全て知り抜いていた。
淀君ははたと手を打った。
「おったぞ。家康が顔も素性も知らず。腕の立つ人物が」
「誰でございますか?」
「そちも知らぬ人物よ。今日、昼より宴席がある。三成も同席してはくれぬか」
「ははぁ」
桔梗の宴席
大坂城の下屋敷のひとつは朝から賑わっていた。その屋敷の庭にある能舞台が桔梗を辱しめる宴席として準備されていた。
大坂城に詰める女中の内、50人ほどがそこに集まり、宴席の始まるのを待ちかねている。皆は一様に淀君暗殺に失敗した女間者の処刑が見られるものと思っていた。
淀君が三成と共に舞台に登場するとそれまでざわめいていた宴席は水を打ったように静かになった。
「皆のものよく集まってくれた。今日はわらわを狙った女間者をこの場にて天罰を下す。豊臣家に盾突くものがどのような目に遭うのかよく見ておくがよい」
淀君が良く通る声で挨拶を終え、元直と勘平が後ろ手に縛り上げられた全裸の桔梗を引き立ててくると女たちの間からどよめきがおこった。
桔梗は多くの好奇な目が自分の姿を見ているのを感じ、顔も上げられない。膝が震えてまともに歩けない桔梗の尻を叩いて元直は桔梗を舞台の最先端に引き立てると梁から伸びている縄に桔梗を繋いだ。
逃げも隠れもならず羞恥に身悶える全裸の姿をそこにすくっと立たした桔梗の官能的な肉体を目にした女たちは息を飲んだ。
乳房のまろみや形、腰の張り具合、ぴったりと閉じ合わせた太腿とその付け根に生息する悩ましい繊毛、女から見ても嫉妬を覚えるほどの完璧な身体つきだった。
しゃがみこんだ勘平が桔梗の太腿を抓って挨拶を強要した。桔梗は屈辱の口上を何度も練習させられていたのだ。
意を決したように桔梗はうな垂れていた顔を真っ直ぐ前に向けると目を閉じ合わせたまま口を開いた。
「豊臣家の皆々様、私は女間者の桔梗と申します。お方様の命を付け狙いましたが失敗し、今では囚われの身にございます。本日は私の恥ずかしい姿をご覧戴き、お腹立ちを紛らせていただきたいと思います」
口上を言い終えた桔梗は屈辱感が胸に溢れ、涙を流し始める。しかし、勘平に尻を叩かれと心を落ち着かすように唾を飲み込み再び口を開いた。
「わ、私の恥ずかしい毛を剃り上げ、女の割れ口をご披露いたします」
それを聞くと女たちはどっと哄笑した。桔梗は堪らなくなったように顔を背け声を潜めて泣き始める。
淀君と並んで舞台後方に腰を下ろした三成は美貌の女間者が羞恥に悶える姿をあっけにとられて見つめている。
「驚いたのか、三成」
「あの者がお方様の命を付け狙ったのにございますか」
「そうよ。憎いおなごよ。して、わらわのおもちゃに成り果てている」
淀君が含み笑いをして三成の顔を見た。
舞台では下半身の翳りをさっぱりと剥ぎ取られた桔梗が布団の上にその身体を横たえられている所だった。
元直に手を引かれた新乃助が現れると淀君は立ち上がり新乃助に耳を寄せた。
「今日は女中たちを集めての宴席の場、好きなようにあの女を嬲りぬいて良い。これを使っても良いぞ」
淀君が新乃助の股間を叩いて笑うと新乃助は顔を大きく崩して微笑んだ。
「これは有難うございます。腕によりを掛けまする」
新乃助は元直に導かれ桔梗の寝転んだ腰の辺りに膝を付くと道具箱を開け、妖しげな練り薬を取り出した。
「乳を揉んで下さいまし」
いつものように勘平と元直の無骨な手が乳房に掛かると桔梗は悲しげに目を閉ざした。新乃助は桔梗の閉じあわされたままの太腿を優しく撫でまわしながら饒舌に語り出す。
「今日も楽しい思いにさせてあげますよ。おとなしくしていて下さいね」
掌が剃り上げたばかりの桔梗の下半身に触れると新乃助はすっとんきょうな声を上げた。「ありゃ、毛がありません。剃り上げられたのでございますか」
皆を笑わせながらもその触覚のように動き回る指先は確実に桔梗を追い詰めてゆく。ぴったりと閉じ合わせていた官能味豊かな桔梗の太腿が僅かに開き、食い縛った歯の隙間から熱い吐息が洩れ始めたのを知った新乃助は桔梗の足を押し開きその間に身を乗り入れた。
「ああ」
慌てて足を取り戻そうとするがもう既に遅く、桔梗は羞恥に火照った顔を揺らすだけであった。
「慌てちゃいけませんよ。楽にして下さいね」
桔梗をいなした新乃助は桔梗の割目を押し開き媚肉を明らかにする。
「おお、この匂い溜まりませぬな」
新乃助の舌の愛撫をその部分に受けた桔梗は熱い溜息を洩らし、シクシク啜り上げた。今日は猿轡を噛まされていないので兄に呼び掛ける事も出来た。しかし、皆の前で兄妹の名乗りをあげる勇気は今の桔梗には無かった。
「今日は少し変わった方法で楽しませてあげますよ」
舌責めを中断した新乃助は練り薬を指に掬い取ると桔梗の媚肉の中に丹念に塗りこみ始める。自分の胎内の中を這いずり回る新乃助の指の感触を桔梗は唇を噛み締めて必死に耐えている。桔梗はこの暴虐の時間が一刻も早く過ぎ去る事を願っていた。
たっぷりと練り薬を塗りこんだ新乃助は手拭いを使って指を拭うと再び桔梗の優美な太腿に手を絡みつかせた。
「今の薬は塗りつけるとその場所は痒くなるんですよ。それをこの責め棒で掻いて上げますからね」
新乃助は擂り粉木状の責具をかざして桔梗に笑いかけた。
新乃助の懊悩
桔梗が痒みに耐えかねてやるせない溜息をつくとこの卑猥な見世物の虜になり始めた女たちは立ち上り、舞台の先端に殺到し、少しでも近くで桔梗の身悶えを見ようとする。
「か、痒い。痒い」
桔梗が痒みを訴え始めると新乃助は責め棒にも練り薬を絡ませてそれを媚肉に推し進める。花が開いてそれを呑み込むと桔梗は待ち兼ねたように腰を揺すってその痒みをなんとか和らげようと必死に身悶える。
「慌てちゃいけませんよ」
新乃助が責め具から手を離すと桔梗は悔しそうに横を向いてシクシク啜り上げた。呑み込まされたままの責め棒はまるでそこから生えた角のように小さな痙攣を見せている。
新乃助は再び太腿に手を這わせ、桔梗に耐えられぬじれったさを体感させようとしている。術中に嵌った桔梗は責め具を呑み込まされている為、腰をうねらせる虚しい足掻きを繰り返している。
「あっ、早く、早く」
切れ切れの声で哀願する桔梗の姿は色に狂った女が貪欲に欲望を貪ろうとするはしたない姿に見える。
「ふふふ、欲しいですかこれが」
新乃助が折った膝の上に桔梗の汗で湿り始めた双臀を載せ上げ、それを深く突きこむと桔梗は待ち兼ねたように腰をぶるっと震わせ、なんとか痒みから逃れようとした。
新乃助は屹立を見せている桔梗の陰核に刺激を与え、また、少し責め具を押し込む。
知らず知らずのうちに桔梗はそのおぞましい凶器を身体の奥底まで届かせてしまったのだ。
「ああ、じれったい、ひ、一思いに」
眉を寄せて、髪を振り乱し、懊悩する桔梗の姿を女たちに充分に見せつけたと感じた新乃助は責め具をしっかり掴んだ。
「では極楽浄土に導いて差し上げます」
激しく操作され始めたそれに煽られ桔梗は狂態を見せ始める。自ら足を大きく開き。自由な片足は双臀の動きにつられて大きく宙を舞った。
つんざくような絶叫の声を放って頂点を極めた桔梗は目をしっかり閉じ合わせ、歯をカチカチと噛み鳴らし、興奮の納まらない双臀を震わせてその凄まじい快楽の余韻をあからさまに好奇な目に晒していた。
女たちは声も出ないほどの興奮に見舞われ、甘い身悶えを見せる白い生物に食い入るような視線を送っていた。
頃はよしと見た新乃助は手早く着物を脱ぎ捨て全裸になると桔梗の膝を抱え上げた。
「では生身でお相手します」
新乃助に深く貫かれた桔梗に兄に汚されているという思いは無かった。しかし、腰を揺らし始めた新乃助が熱く火照った顔を寄せてくるとその耳元に囁いた。
「兄上、桔梗にございます」
「む」
新乃助は桔梗と聞いて動きを止めた。
「我が妹の桔梗なのか」
新乃助も耳に口を付けてきた。
「はい、お久しゅうございます」
「これはいかん」
新乃助が身を引こうとするのを桔梗は太腿を絡ませて許さなかった。
「厭いませぬ。続けてくださいまし。ここで淀様の怒りを買う事はなりませぬ」
桔梗に諭され、新乃助は動きを再開した。しかし、心の中で姉と契り、地獄に落ちたと思っていた自分が妹にまで責め苦を与えている事を知り、自らの運命を罵りながらもその恨みを桔梗の身体に晴らすかのような激しい扱いを続けた。
やがて、桔梗の身悶えに煽られるように自失してしまった新乃助は再び桔梗の耳に口を近付けた。
「わしは呪われた男よ。姉を悲惨な目にあわし、妹にまでこんな目に追い込むとは」
「いいえ、われらが北庄に逃れるとき兄者は進んで人身御供に立ち、女たちを逃がして下さいました。あの姿は一生の宝でございます」
桔梗に囁かれた新乃助は疲れ切った体を起こし、よろよろしながらその場を離れた。
うっとりと目を閉ざしていた桔梗は勘平の手によって再び上より垂れ下がる縄にその身を支えられて晒された。
「どうじゃ、桔梗。兄に刺し貫かれた気持ちは?」
淀君が含み笑いをしながら桔梗の汗ばんだ肩に手を触れた。
「なんとも思いませぬ。すでに桔梗は死んだも同然にございます」
桔梗が目を閉ざしたまま答えると桔梗の太腿に新乃助の残滓が流れ出ているのを見つけて淀君は身を沈めた。
「わらわが綺麗にしてやろう」
薄紙を取り出した淀君が悪戯半分にそんな行為を始めても桔梗は狼狽を示さなかった。陰核を握り締めてしごき始めるというおぞましい仕打を淀君が始めても桔梗は僅かに眉を寄せてその責め苦に耐えていた。
「桔梗、わらわにこんなことをされて悔しいか?」
「く、悔しゅうございます。女である身が悲しゅうございます」
桔梗が悔しさを頬に滲ませ振り払うように言うと淀君はその顔を楽しそうに見上げて口を開いた。
「わらわに詫びを入れよ。命を付け狙った事を詫びよ」
淀君に媚肉を弄られ、陰核を弾かれながら桔梗は口を開かねばならなかった。
「お、女である身にありながら、お方様に狼藉を働き、命を付け狙いましたる事、桔梗、心よりお詫び申し上げます。囚われの身となったからにはこの身をいかようにされようとお恨み致しません。ご存分にお仕置きなさってくださいまし」
「その言葉、忘れるでないぞ」
淀君は妖しい笑みを浮かべると袂の中を探り始めた。そして、銀で出来た小さな輪を取り出して桔梗の曇らせているその鼻先に近付けた。
「この輪は秀吉公がオランダ人の男から貰ったものだ。秀吉公にわらわはそれを使われて大変苦しい思いをした。なんでも女の身体を色っぽく磨き上げる輪だそうだ。おとなしくしておれ」
勘平、元直も桔梗を取り囲み準備を始めている。元直が自分の腰に細い紐を結び付け臍の辺りから垂らした紐にその輪を繋ぎ始めても桔梗はその意味が理解できなかった。
しかし、淀君が桔梗の花層を割り開き、その先端にある陰核を弄びながらそれに輪を嵌め込むと桔梗は大きく腰を揺さぶった。
「い、嫌。嫌にございます」
「暴れてはだめだ」
元直が引こうとする桔梗の双臀をピシャリと叩き、押さえ込むと淀君はしっかりと陰核にそれを嵌め込んだ。そして、既に輪に取り付けてあった紐を桔梗の股間に通すと後ろで待ち受けていた元直がそれを引き絞り、腰に巻きつかせている紐にその先端を結んだ。
「うっ」
桔梗は吊られている身体を前屈みにしてなんとか輪を外そうと苦悶するがかっちり嵌め込まれた輪は外れない。
汗ばんだ肩を震わせてシクシク啜り泣く桔梗はその部分から生じてくる甘い痺れに時折、官能味豊かな双臀震わせている。その姿は男たちから見れば匂うような色気が発散されているように思える哀れっぽい姿だった。
「どうじゃ、良い気持ちだろう」
剃り跡も生々しい亀裂を抉る一本の糸、それに締め付けられるじれったさ、甘い痺れに身を震わす桔梗、その姿を目にした淀君は会心の笑みを浮かべて自分の席に戻った。
次頁へ