盲目の手管師

淀君が出てゆくと入れ替わりに、元直、秀正、勘平が入ってきて桔梗を取り囲んだ。
「儂が大坂守護代を預かる草間勘平だ。こっちが豊臣家の剣術指南役の加倉元直だ。その隣が屋形船の中でお前と渡り合った加倉秀正だ。秀正はお前の世話をする」
桔梗は秀正の顔を悔しそうに見つめた。この色の黒い男のために寸でのところで淀君を取り逃がし、捕らわれの身になってしまったのだ。
「そろそろ、淀様がお仕置きにいらっしゃる。褌を取ってあの台に載ってもらう」
秀正が褌を外しに掛かっても桔梗はじっと耐えていた。もし、この場から逃げおうせても桔梗には行くべき場所が無いのだ。

褌を剥がされた楓は官能味を漂わせた太腿をぴったりと閉じ合わせて、俯いていたがその羞恥に膝頭はガクガクと震えている。
そんな哀れっぽい姿に男達は獣欲に濁った目を向けているのであった。
「猿轡を噛ませてもらう」
秀正が手拭いを差し出すとそれまで素直だった桔梗が急に身悶え始めた。
「い、嫌にございます」
目の前の台に載せ上げられ羞恥に悶える自分を想像した桔梗は耐えられなくなったのだ。しかし、男達はそれを却って面白がり寄ってたかって身体を押さえつけると台の上に載せ上げ、猿轡も固く噛ますのだった。

「さあ、足を開くんだ」
勘平の手がそのしなやかな足首に掛かると、再び、暴れ始めた桔梗ではあったが男達の力に叶うはずも無く、二肢を大きく割り広げられ固定されてしまう。
人の字型に固定された裸身をくねらせ、羞恥に身悶える桔梗を男達は薄笑いを浮かべて眺めている。
若い秀正がつられたようにその悩ましく揺れ動く繊毛の辺りに手を触れさせると猿轡の中で叫び声を上げた桔梗は眉を吊り上げて秀正を睨みつけた。

「ほほ、いい格好にさせてもらったね」
淀君が剃髪した盲目の男を連れて現れると男達はさっと左右に散って、二人を迎え入れた。
「新座、今日はお前に女責めの妙味を見せて貰おうと思って。ここに来て貰ったのさ」
「ありゃ、これは結構でございますね。久方ぶりなんで胸が高鳴りますよ。ここでございますね」
新座と呼ばれた男は妙に饒舌にしゃへり、台の上に載って来た。その顔を見て桔梗は声にならない叫びを上げた。紛れも無く兄、新乃助の面影があったからだ。

「ここにいらっしゃるんですね。固くなっちゃ駄目ですよ。楽にして下さいね」
新乃助は桔梗の震える太腿を優しく撫で始めた。桔梗は兄に弄ばれる事に恐れを抱いていた。しかし、身体は容赦なく反応を見せ始める。
「固くならないで下さいよ。どなたかこの女の乳を揉んでやって下さいね」
秀正が縄に締め上げられた乳房に手を掛けると桔梗は悔しそうに目を閉じた。あまりに悲しい定めだった。母も姉も同じ苦しみを味わっている。今また、自分がその定めを背負うのだ。

新乃助の手管はいよいよ熱を帯び始めた。太腿を強く弱く刺激し、膝を使って何気なく羞恥の中央を押している。その語り口にもいよいよ拍車が掛かってくる。
「触り心地の良い肌ですね。まるで突き立ての餅みたいじゃありませんか、食べたらうまいだろうね」
新乃助が桔梗の臍の辺りに軽く舌を這わせるとビクンと桔梗の下腹が痙攣した。
「おや、懐かしい匂いがするね。こんなとこに蜜壺があるよ」
いきなり、新乃助は桔梗の羞恥の源泉に手を触れさせてきたのだ。
兄の指をそこに感じた桔梗は腰を跳ね上げ、それを逃れようとする。しかし、縄で固定されている身ではそれは虚しい足掻きに過ぎず、遂に舌まで使い始めた新乃助は桔梗を追い詰め始めた。

顔を真っ赤にさせ、頭を打ち振って情感の高まりを抑えようと必死に身を揺らす桔梗の耳元に淀君は口を寄せた。
「そんなに暴れては兄者がやりにくそうだよ。もっとおとなしくおし」
口調は厳しかったが淀君は笑いを浮かべている。そして、涙を流しながらこの仕打ちに耐えている桔梗の表情を面白そうに覗き込むのであった。
「なんと柔らかい乳ではないか」
淀君に左の乳房を、秀正に右の乳房を嬲られながら、新乃助の攻撃を受け続けている桔梗は花園から蜜を溢れさせ、甘い陶酔に支配され始めている。

桔梗の身悶えが抵抗から官能に姿を変えると新乃助は懐から短い小ぶりの擂り粉木のようなものを取り出した。
「私の手管を感じてくださいましたね。ではこれで留めをさしてあげますよ。この小さなこぶが楽しませてくれますよ」
新乃助はその妖しげな棒で桔梗の震える下腹を軽くこするとこれみよがしに見せ付け、大きく開かせた桔梗のその部分に押し込み始めた。

それが含まされると桔梗は目を見開き、新乃助に押さえ込まれている双臀を震わせたが諦めたように睫毛を伏せるのだった。
「そうそう。おとなしくしなくちゃね。楽しまなくちゃ損ですよ」
新乃助は深々とその棒を突き立てると優しく激しく前後に動かし始める。擂り粉木状の突起が襞に絡み合い、桔梗はのぴきならない状態に追い詰められて行く。

塞がれた口の中で熱い息を吐きながら、桔梗は情念の炎に煽られて苦悶していた。
「そろそろ、行かせてさしあげましょうか、それとも、もっと楽しみますかね」
新乃助は桔梗の方に見えない目を向けて笑い掛けるとゆっくりと責め棒を操作した。
責め棒の緩慢さに桔梗が腰の動きが合わないのを感じた新乃助はそれが収まるまで待った。桔梗の腰が静止するのを待ちかねた新乃助は再びそれを激しく動かし始める。

桔梗は蜘蛛の糸に絡まった蝶のように優雅で激しい身悶えを見せながら頂点への階段を登り始めている。もう、兄の手により恥を掻かされているという辛さも、憎い淀に目撃されているという悔しさも無かった。
新乃助の繰り出す攻撃を身に受ける桔梗は食い締めた猿轡の中で絶叫して頂点に辿り付いてしまった。
「どうだ、まだか」
額に汗して桔梗を責め続けていた新乃助は極端に開かれている桔梗の太腿が硬直したのを感じて責め手を止めた。

「落城じゃ、敵は落城したぞ」
淀君が子供のように桔梗の情念に破れた姿を揶揄しても、生まれて始めて味合う狂喜めいた快感に揺さぶられている桔梗の耳には届かなかった。縄で締め上げられた上半身を弓なりに反らし、責め具を含まされたままの下半身を瘧に掛かったように震えさせている桔梗であった。
「新座、そちの手管、誠に見事であった。今宵は急に呼び出して済まなかった。明日は朝より出向いて、この女をぐうの音も出ぬほど責め上げてほしい」
「まだ、宜しいでございます。私の肉棒で相手をしてやります」
新乃助は微妙な律動を伝える責め具を手にして未練がましく言ったが淀君は笑って取り合わなかった。

「それは明日、見せてもらう。秀正、新座を館まで連れて行っておやり」
「し、しばしご容赦を」
慌て気味に答えた秀正を見て淀君は吹きだした。袴に覆われた秀正の下半身が異様に膨らみ前屈みになって赤い顔をして困り果てていたからだ。
「秀正は何か困り果ててるようだ、勘平そちに頼もう」
新座が勘平に連れられて牢舎を後にすると淀君は桔梗の唾液で湿っている猿轡を取り外した。

「全てを見せて貰った。女盛りだから仕方ないが随分と派手な喜びようであったな」
薄く目を閉じ合わせていた桔梗は淀君の一言が肺腑を抉ったらしく、苦しそうに眉を寄せて涙を堪え始めた。
そんな桔梗の風情に内心の喜びを感じた淀君はその大きく開かれ、落城した姿を無残に晒す桔梗の下半身の方に身を寄せた。
「まあ、凄いじゃないか。新座の手管がうまいんだね。私が掃除して上げよう」
懐から薄紙を取り出した淀君がその部分に触れてくると桔梗は辛そうに眉を寄せる。

「可愛いね。こんなに固く尖らせてさ」
淀君に陰核を抓まれて揶揄されると桔梗は慟哭しそうになる自分を必死に堪えている。子供を人質に取られ、泣く泣く承諾した仇討ちに失敗した我が身に加えられる淫虐な仕打ち、例えようの無い悔しさに桔梗は唇を噛み締めていた。
「ふふふ、貞淑そうな顔して、ここを開いて悶えまくるなんて、笑止千万。私の命を付け狙った事、後悔させてやる」
淀君が桔梗の割り開いた襞の中に指を差し入れて動かし始めといういたぶりを加え始めると、情欲の残り火が掻き立てられるような思いを感じた桔梗は慌てて目を開いた。

「お、お止めくださいまし、桔梗が惨めすぎまする。何卒、ご容赦を」
「わらわの命を付け狙った罰よ。今度はお前たちの手管を見せてやっておくれ」
厳しい目付きで桔梗を睨みつけた淀君は元直に指示するのであった。

巨根秀正

それから一時に亘って、桔梗を元直と勘平に嬲らせた淀君は桔梗を牢の中に運ぶように命令した。
麻縄に縛り上げられた素っ裸の身体を前屈みにして牢に歩まされてゆく桔梗の唇は真一文字に結ばれ悔しさを滲ませている。
「それ入れ」
縄に縛られて牢に入れられた桔梗はそこに褌一枚の秀正が待ち構えていた事に愕然として振り返る。
「何を驚いておる。秀正はお前の身悶える姿を見て自失してしまい、褌を汚してしまったのだ。それにわらわを救い、お前を捕らえるために一番の働きをなした秀正への恩賞はお前の身体を与えるのが一番じゃ、今宵は身を任すが良い」
淀君に言われた桔梗は一歩、前に出ると縛られた身体を跪かせ必死の哀願の眼差しを向ける。

「私の身体をこのような者に嬲り抜かせるとはあまりにも惨めでございます。どうかご容赦を」
哀れっぽい桔梗の姿は却って淀君の暗い喜びを加速させる。含み笑いを浮かべた淀君は口を開いた。
「秀正はこれから豊臣家を担う逸材よ。我侭を言うとは許しませぬ」
「どうかお手討ちになさって下さいまし。これ以上、惨めになりたくありませぬ」
桔梗は涙を溢れさせながら決意の胸のうちを述べる。しかし、桔梗を虐げる事に喜びを感じている淀君はそんな事を許すはずも無かった。
「苦しくなったら兄の事を考えるが良い。見ろ、秀正が待ちきれぬようじゃぞ」
褌を解き始めた秀正を見て淀君は顔を綻ばせた。

「まあ、秀正。なんと」
元直の持つ松明に照らし出された秀正の黒光りする怒張した一物は淀君も驚くほどの巨根であった。それを揺らしながら歩く姿はまるで短い剣を構え、擦り寄る姿にさえ思えてくる。男二人は自分のものと比してそのあまりの巨大さに声も無くなってしまう。
「まるで蛇のようじゃ」
淀君に言われた秀正は気を良くして欄間の間からそれを突き出して笑いふざける。
「私の相手をする女この大きさに恐れをなして逃げ出してしまいます。それで滅多な事では女壺に入れることさえ叶いませんでした」

これまで廓に上がってもあてがきや口嘗めでお茶を濁されていた秀正は女体を貫ける事に喜びを感じている。桔梗はその巨大さを横目に見て思わず息を呑み、ぴったりと閉じ合わせた膝頭がブルブル震えだす。
「おお、怒っておる。桔梗に含ませて怒りを静めるが良いぞ」
淀君はその頭を優しく撫ぜつけ、雁首を握ってその太さを実感すると溜息を付いた。秀吉の矮小なものを相手にさせられていた淀君はその巨大な物を相手にできる桔梗に嫉妬さえ感じているのだ。

桔梗の隣にピッタリと身体を寄せて腰を下ろした秀正を見て元直は声を掛けた。
「秀正、そちの一物を手でぴったりと抑えて腹に押し付けて見よ」
秀正が天を付く巨根を掌で押さえつけると小柄な桔梗の乳房の下辺りまでその先端は達していた。
「あははは、これは愉快じゃ。桔梗、こんな大きな物を味わえるお前は幸せ者だ」
元直も勘平も声を上げて笑っている。桔梗は辛さや恥ずかしさより恐怖のほうが先走り、肩に手を掛けた秀正を振り払い立ち上がると狭い牢舎の中を壁伝いに逃げ始めた。

縄掛けされた女など取るに足りないと嘗め切った秀正は余裕を持って桔梗に迫った。
「ち、近寄らないで」
恐怖に駆られた桔梗が口にしても秀正はお構いなしに両手をひろげてにやけた笑みを浮かべてゆっくりと桔梗に迫った。
「まるで秀正には三本の手があるように見える」
淀君は桔梗に迫る秀正の姿を見ておかしそうに笑うと図に乗った秀正は硬直した雁首を震わせて見せる。

遂に追い詰められた桔梗の優美な肩に秀正のごつい手が掛かると桔梗は前後の見境なしに膝を突き上げて垂れ袋を急襲しようとする。しかし、それは肉棒の根元に当たっただけで秀正になんの痛みも与えなかった。窮した桔梗は身を沈ませると秀正の股間を潜って逃れようとする。
「あっ、やめよ」
しかし、桔梗の足首を捉えた秀正は腰をかがめるとがっしりとその優美な裸身を遂にその腕に抱きこんだ。

桔梗の仰臥させた腰辺りに尻を落とした秀正はこうなればこっちのものだと桔梗の縄に締め上げられた乳房を掴むと荒々しい愛撫を開始した。
「む、離せ。無礼者」
散々焦らされた事に秀正も少し怒っている。荒々しい愛撫は長く続き、桔梗から抵抗する力を奪ってゆく。
桔梗の抵抗が弱まり、毒づく言葉が弱弱しい哀訴に変貌すると秀正は腰をすべり落とし、桔梗の二肢を無理やり割るとその間に尻を落とした。

「ひいー」
指先での愛撫をその部分に受けて、桔梗は悲しい叫びを上げた。野獣のような男に蹂躙される悲しさを桔梗は訴えている。それを感じた淀君は思わず声を上げた。
「さあ、貫いてしまえ。敵は城門を開け放ったぞ」
秀正は片手で桔梗の太腿を抱え上げると黒い凶器の先端を開かれた桔梗の女芯に挿入し始めた。

「ぎゃー」
つんざくような悲鳴を上げた桔梗は短く呻きながらそれでも腰を使ってこの息苦しさからなんとか逃れようとする。しかし、さらに太腿を高く抱え上げられた桔梗に逃れられる道理は無かった。
「うっ」
さらに秀正の凶器を深く埋め込まれた桔梗は狂ったように頭を打ち振った。

抵抗を諦めた桔梗が啜り泣きの声を洩らし始めると秀正はがっしりと掴まえた裸身を離さず、ゆっくりとした動きで腰を突き上げ始める。突き上げられる度に桔梗は苦しげな息を吐き、意識も一瞬、遠のくほどの圧迫感に見舞われる。
声も上げられぬほど切迫した状態で桔梗はいつしか絶頂感を迎えていた。しかし、動きを止めぬ秀正に煽られ、またもやその圧迫感の中で情欲に支配され始めた桔梗はこのまま息が止まるまでこの行為は繰り返されるのではないかとぼんやりとした意識の中で錯覚するのであった。

朝の痛ぶり

「おい、起きな」
肩を叩かれ目覚めた桔梗は目前に秀正の顔があったので思わずたじろいだ。しかし、着物を身に着けている秀正と明かり取りの窓から朝日が差し込んでいることで自分は暴虐の嵐の中で失神し、朝を迎えた事を実感した。
「夕べは楽しかったかい?」
強張った頬を秀正に突付かれても黙ったまま裸の胸を両手で覆った桔梗は昨夜の事を思い出していた。そして、牢舎の中を見回して何か身に着ける物を捜す桔梗は朝食の膳を運び入れた秀正に声を掛けた。

「何か身に纏うものはないのでしょうか?」
「さあ、淀様には言われてねえよ。さあ、食いな」
邪険に言い放った秀正は扉を閉め、寝転ぶと、おずおず箸を遣い始めた桔梗の全裸像を眺めながら昨夜の情事を思い出すのだった。
そのあまりの巨根ゆえ、ちゃんと間具合った経験が無かった秀正は自分の一物に絡みついた桔梗の甘い収縮を思い出してニヤつくのであった。しかし、その凶器がまたぞろ頭をもたげてきた感触に慌てて立ち上がると桔梗の前から姿を消した。

食事を終えた桔梗は痛烈な尿意を覚えて腰を揺さぶった、ここに連れ込まれてから間髪を入れずに責め尽くされ、厠に行く暇さえ与えられなかったからだ。
桔梗が尿意を堪えていると賑やかな笑い声とともに淀君が元直、秀正を伴って現れた。
「ご機嫌はいかがな?桔梗。今日もそちを痛ぶり尽くせると思うと胸が高まるぞ」
「さあ、出でこい」
麻縄を手にした元直に言われた桔梗は身を屈ませて牢の中から這い出てきた。
「両手を後ろに回せ」
「その前に厠に行かせて下さいまし」
桔梗の哀願を聞いた淀君は悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「構わん縛り上げろ」

ささやかな要求をも拒否された桔梗が両腕を背後に回すと、元直がその腕を捻じ曲げきりきりと縄を巻きつかせてゆく。豊かな胸の上下に縄を巻きつかせ縄止めを終えた元直に背中を押されると桔梗はその尿意がこみ上げている身体をよろめかすように歩き始めるのであった。
丸太に別の縄を使って拘束された桔梗の尿意はのっぴきならないものとなり、固く閉じ合わせたむっちりとする太腿を擦り合わせそれを堪えていた。
秀正が手桶を持って桔梗の足首の下に置くと淀君は勝ち誇ったように口を開いた。
「その手桶に向かって思いのたけを晴らせばよい。笑ってやるぞ」

淀君に笑われた桔梗の頬から血の気がうせた。こんな姿まで見て自分を嘲笑しようとする淀君の考えが信じられなかったのだ。
「なんだ、その顔は怒ったのか」
淀君の顔が険しく変化して行くを見て桔梗は慌てて視線を切った。しかし、込み上げてくる尿意は抑えようが無い。苦しげに目を閉ざし眉を寄せて太腿を擦り合わす桔梗を見て淀君の顔に微笑みが戻った。

「どうやら我慢できぬと見える。元直、その女の襞を寛げてやれ」
元直が苦悶する桔梗の背後に回りその部分に手を沿えて押し広げると桔梗は涙を浮かべた瞳を開いた。
「このような姿を晒す事が女にとってどれほど辛い事か淀様はお分かりですか?」
いきなり淀君は桔梗の頬を叩いた。
「お前は二の語をつかず、私の前に恥を晒し続ければ良いのだ。さあ、やるのかやらぬのか」
桔梗の乱れに乱れた髪を掴んで引き絞った淀君はその苦悶する顔を覗き込んむ。

「い、致します。離れてくださいまし」
「良いのじゃ、桔梗がどんな顔をして立ち尿をするか見物するのよ」
淀君に言われた桔梗は羞恥に火照る頬を伏せる事も許されず遂に堪えに堪えていた緊張を解いた。
「おほほほ、始めおったな」
秀正にその部分を凝視され、元直に襞を寛げられ、淀君にその表情を垣間見られ、桔梗は固く閉じ合わせた目尻から涙を流しながら放尿を続けている。
「見られるくらいでそんなに泣くことはあるまい」

淀君は縄に縛り上げられている乳房を揺さぶって揶揄しても桔梗はただ泣き続けるだけであった。
ようやっと放尿を終えた桔梗が泣くのを止めると淀君は髪の毛を離し、哀れな桔梗の姿の前に置かれている椅子に腰を下ろして男たちに後始末を受け恥ずかしそうに頬を赤らめるその姿を楽しそうに見やるのであった。まだまだ、嬲り足りぬとばかりに淀君はこれからいかに桔梗を責め苛もうか空想するのである。

「目を開け、桔梗」
淀君の呼び掛けに桔梗は涙に潤んだ空虚な瞳を開いた。
「昨晩の秀正との間具合い、楽しかったであろう。そちと秀正は今日より夫婦じゃ、明日は女中たちを集めて宴席の場を設ける、その場にてわらわを襲った事を心底詫びるのじゃ。そして、秀正との間具合いを見せるのじゃ」
淀君に宣告された桔梗の胸はまた張り裂けんばかりに痛むのであった。
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