楓、捕わる

後ろにねじ曲げられている両腕に鈍い痛みを感じて楓は意識が覚醒した。暗闇の中で楓は自分が全裸に剥かれ後ろ手に厳しく縛り上げられているのに気付き愕然とするのだった。小平太に言葉巧みに誘い出されてこの小屋に来たのを思い出した楓は騙されたことに歯を噛み鳴らし、何とか縄目が解けぬものかと激しく身悶えた楓はその時、両足も大きく開かされ棒に固定されているのに初めて気が付いた。
(何ということか小平太如き男に)
身動きを諦めた楓の頬を一筋涙が伝わった。

しばらくして心の動揺が落ち着いた楓はすでに辺りが闇に包まれ虫の声が聞こえてくるのに気付き、それに混じって草を踏む足音と人の話し声が聞こえてきた。
「それで楓の身体はいかがでしたか」
「そちに悪いと思ってまだ味見はしてないなのだ。素っ裸に剥きあげて固く縄掛けを咬ましておいた。とても子供がいるようには見えぬ。因果を含ませて儂らの女にすればよい」
一人は小平太に違いない。そして、もう一人と自分を辱める相談をしている。楓は一層激しく身悶えたが固く肌に絡み付いている縄目は解けるはずもなかった。
戸が開かれ、松明を手にした男たちが中に入ってきた。

「楓、気が付いたようだな。儂を覚えておるか」
しわがれた声で言葉を浴びせられた楓はその男の顔を目にして叫びを上げずにはいられなかった。
「お、お前は乾仙次」
赤ら顔で髭を生やしてはいるが精悍な侍大将時代の面影は残っていた。
「そうだ。兵頭砦を陥落させた張本人とそしりを受けている乾仙次だ」
乾仙次は兵頭の右腕として活躍した侍大将であったが信長が砦を狙い始めたのを知るといちはやく信長に寝返り裏切り者と名指しされていると新之助から聞かされていた楓にとっては親の仇とも思える人物であった。
「乾。私はお前を許しません」
「あはは。何もかも丸出しでずいぶん威勢が良いことだな」
仙次に笑われ自分の恥ずかしい姿を思い出した楓は頬を赤らめると悔しそうに顔を背ける。

「儂はあのあと秀吉様に従って毛利攻めに出陣していたゆえ、知らぬがお前は言葉では言い表わせぬほどの辱めを受けたそうだな」
仙次が楓のかたわらに腰を降ろして語り掛けるとあの頃の惨めさを思い出した楓の肩先が震え始める。
「秀吉様はお前たちの行方を必死で捜しておられる。儂は偶然越後で小平太と知りあいお前たちのことを耳にしてまずは首実検に赴いたのだ」
「裏切り者」
越後の動静を探りに行った小平太が依りによってこんな男と知りあうとは楓の胸に熱いものが込み上げ思わず小平太を罵った。

「小平太を恨みに思う気持ちはよく分かる。じゃがのう今更、上杉を頼ったとしてもどうすることもできまい。それに天下は秀吉様のものじゃ、小平太の考えは正しかったぞ」
「な、なりませぬ。市姫様直々のご遺言により秀吉に姫を預けることはできませぬ」
恥ずかしさも忘れた楓が涙に潤んだ瞳を見開いて訴える姿に情欲の感覚を刺激された仙次は縄にえぐられた形の良い乳房に手を延ばした。
慌て君に身体をよじらせた楓は精一杯の強がりを言うのだった。
「お前のような男に嬲られるのなら舌を噛みまする」
涙に潤んだ楓の瞳を勝ち誇ったように見下ろした仙次は余裕をもっていた。

「儂の話を最後まで聞くのだ。もし、お前が儂らの言うことを聞いて身体を任せれば茶々姫たちの事、目をつむってやろう」
その言葉に縋るような視線向けた楓に我が意を得たりとばかり仙次は含みのある笑いを浮かべたのであった。
「お前の身体を自由に出来れぱ儂は姫たちのことを誰にも言わずに心に仕舞っておくお前には菊乃という女が賞金まで掛けて捜しておるが、それも黙っておく。どうじゃ、儂らの言うことを聞かぬか」
親の仇とも思える人物と肌を合わせねばならぬ屈辱に楓は一瞬、言葉が詰まった。しかし、それを見透かしたように仙次は口を開いた。
「秀吉様は茶々姫に事のほか御執心だ。おそらくあの身体を思いのままにすることを考えていらっしゃるに違いない」
姫を自分と同じ屈辱にあわせてはならぬ。楓の心のなかに姫を守るためならと言い聞かせると思い切って口を開いた、

「楓を好きなようになさって下さいまし。そ、その代わり約束だけは守ってくださいまし」
「儂とて武士の端くれ、約束は守る」
この時、仙次が狡猾な笑みを浮かべたのを楓は気が付かなかった。
「小平太、楓が承知したぞ。まずはお前の一物をしゃぶり抜かせ固めの盃代りとしようぞ」
仙次に声を掛けられた小平太はいそいそと着物を脱ぎ全裸となると楓の頭のそばに膝を折った。
「楓様。儂は一目見たときから好きになった。儂の思いを受け止めておくれ」
破廉恥にも屹立したそれ押し付けてくる小平太を避けるように顔を背けた楓を仙次は許さない。
「今まではお前の手下のような男であったろうが今日からは亭主と思って尽くさなけれぱならない。やれぬなら儂との約束は反古になるぞ」
仙次に顎を掴まれて言い含められた楓は悲しげにうなずいて高鳴る鼓動を抑えながら小平太の熱くたぎる物に遠慮がちに唇を触れさせてゆくのだった。

「どうだ。小平太、恋い焦がれた女にそんなことをされる気持ちは」
「は、はい。天にも登る気持ちでございます」
興奮で声をうわずらせている小平太に苦笑した仙次は楓の横に添い寝をすると縄に締め上げられた形の良い乳房に手を掛け、舌先でその乳首を転がし始めた。
「小平太を慰めている楓に儂も四国責めで応えてやろう」
頬を膨らませ根元まで含まされている楓が小平太をくなくな喜ばせているのを小気味良さそうに目にした仙次は右手を這わせるようにして楓の下半身を窺い始めた。
仙次の手管に煽られるように楓の口吻は熱を帯びるように激しさを見せ始める。
鼻を鳴らし、舌を遮二無二使い始めた楓に小平太が敗れたのは間もなくだった。
「よくやった。一滴残さず飲み干すのだ」

頬を震わせ必死で吐き気を堪えている楓をに目にした仙次は楓の肛門にまで指を這わせさらに刺激を与えようとしている。
「う、嫌にございます」
仙次の指先が秘められた菊座を間探り始めたのに気付いた楓はかすれた声を出した。
「儂の四国責めに遭って音を上げなかった女はいない。一度気を行かせてみろ」
仙次の左手は手慣れた職人のように楓の柔肌を這いずり回る。親指と人差し指が楓の陰核を挟みつけ、中指が膣の内部に侵入し、小指がちねちねと肛門を刺激している。
背中の下を通した右手で荒々しく乳房を揉み上げられる楓に最早、なすすべはない。屈辱に血管が浮き出た白い太腿をブルブル震わせる楓は熱い息を吐きながらかぼそい啜り泣きの声を上げ始めた、
「親の仇の手管を感じ始めたようだな。どれ口を吸ってやろう」
嫌らしく口を近付けてくる仙次を避けようとした楓ではあったが無駄なあがきに過ぎず、遂に口を合わされ舌を滑り込まされてくると楓は自棄になったように激しくそれを吸い上げる。

「小平太、楓の足を自由にしてやれ」
十分に楓の身体がほぐれたと感じた仙次は自らも着物を脱ぎ捨て全裸になりそのいきり立っている一もつを楓の眼前にこれみよがしに突き付けた。
「儂の自慢のものじゃ。しっかりと相手せいよ」
両足の自由を得ても閉じあわす気力も奪い取られている楓は仙次のそれを目にしても狼狽する素振りも見せなかった。それでも興奮した仙次が太腿を抱え上げ、深々とそれを胎内に沈め始めると苦しそうに眉を寄せた楓の目尻から新たな涙が一筋尾を引いた。

捨て身の逃走

雨が降っていた。小屋の節目から光が洩れているので目覚めたばかりの楓にも夜が明けているのが分かった。昨夜は仙次と小平太に凌辱の限りを尽くされた楓は身体の節々が痛んでいる。
楓はいつ意識を失ったか定かな記憶はなかった。犯されているうちに楓は意識が混濁し、気が付くと又、肉芯に凶器を埋め込まれ絶頂を究めるという繰り返しであった。
最後には自分の相手が仙次なのか小平太なのか判別が付かぬほど疲れきった楓はふたりの男を十分に堪能させ休むことを許されたのであった。
目覚めたばかりの楓は声も上げずに泣いていた。信長に捕らえられ凄じいばかりの肉欲の窮みを味合わされた日々が再び始まるかと思うと楓は心が痛んだ。さらに自分が幽閉されれば珍呑丸や桔梗、茶々を始めとする三人の姫を守ることもできなくなる。
楓の無念さは正に胸が詰まる思いだった。

ひとしきり涙を流すと楓は腕の痛さがこたえてきた。昨夜から一度も解かれることなく後ろ手に締め上げられている両腕は既に感覚が失われていた。
耳を澄ますと雨音に混じって一人の鼾声が聞こえる。どうやら小平太のようだ。楓は上体を起こすと我慢できずに声を上げた。
「ああ、小平太様。お願いがございます」
ふいに軒が止み、小平太がのそりと上体を起こし寝呆けた声を出した。
「どうした。小便でもしたいか」
「縄を解いてくださいまし。腕が抜けてしまいそうにございます」
「何、縄を解けだと」
小平太は楓に近付くと戸を薄目に開けて小屋の中を明るくし、楓のかたわらに坐り込んだ。
「縄を解くの良いが逃げようなんて事は思ってないだろうな」

嫌らしい顔をして乳首を嬲る小平太に楓は肌に粟粒が生じるほど嫌悪の念が湧上っていたがそんな素振りは見せなかった。
「とんでもありませぬ。情けを分けあった仲、小平太様には抗がらいませぬ」
「ならば縄を解いたあとに儂を楽しませてくれるな」
目覚めたばかりの身体を痛ぶろうとする小平太の考えは疲れ切った楓を泣きたい思いにさせた。しかし、楓には従うしかなかった、拒否したとしても小平太が楓の縄も解かずに辱めることは明らかであったからだ。
ほぼ丸一日ぶりに縄を解かれた楓は感覚が全く失われている両腕を抱き締めてほっと息を付いていたが、楓のしどけない姿に興奮している小平太は早くも裸になっていた。
「さあ、相手をしてもらうぞ」
「腕が痺れております。今しばらく……」

楓がいとまを乞うても小平太は強引に楓を荒莚の上に押し倒すと手早く腰を入れてきた。「おまちください、ああ」
何の前戯もなく挿入された楓は痛みに引きつった悲鳴を上げた。しかし、激しく腰を突き上げる小平太の動きに煽られるように楓は熱い息を吐き始める、
しかし、若さに任せた行為は小平太の自失であっさりと幕を閉じてしまった。

しばらく荒い息を吐き続けていた小平太は楓を立ち上がらせ、口吻を交わすと楓の右手を掴んで自らの萎縮した物に触れさせた。
「しっかり握って元気を取り戻させてくれ」
「て、手が言うことを聞きませぬ」
楓がいまだに取れぬ手の痺れを訴えると小平太はその上気した頬に平手打ちを浴びせ語気を荒げた。
「儂の言うことを聞けぬのか、しっかりやれ」
唇を噛み締めた楓は感覚のない右手で小平太の一もつを握りしめると必死に揺り動かし始める。
「そうだ。その調子だ」
小平太のそれが力を椴らせ始めると楓の心のなかに怒りが湧上っていた。
(ああ。こんな男に)

自分が握りしめるそれが再び自分の身体を痛めつけるのだと思うと楓は途方もなく小平太を憎み始めていた。
「どれ今一度楽しませてやろう」
小平太が楓の身体を抱き締めようとしたとき、楓の膝が疾風のように伸び上がり小平太のたれ袋を強打した。
「うぐ」
不意を付かれた小平太は崩れるように倒れると脂汗を流しながら身体を海老のように曲げ、呻き声を上げ始めた。
楓は息を弾ませ、そんな小平太を憎しみを込めた視線で見詰めていたが、又と無い逃げる機会だということに気が付いた。
着るものを手早く捜したが仙次がどこかに隠したのか見当たらず、楓は小平太の痛みが納まるのを恐れて全裸のまま戸外に飛び出した。

激しい雨も厭わず全裸の身体を躍らせた楓は茶々姫らの待つ余燐寺を目指して走り始めた。しかし、早く走ろうと思っても長時間にわたって両手を拘束されていた楓は思うように走れない。ぬかるみに足を取られてバランスを崩した楓は泥田のようにぬかるんでいる道に転倒し、右足をひねり足首を捻挫してしまった。
「ああ、なんということ」
無念の思いに涙しながら全身泥人形のようになった楓はそれでも余燐寺を目指して這うように進み始めた。

不意に豪雨の帳の中から蓑を着込んだ農民らしい姿が楓の視線に飛び込んできた。
「お助け下さいまし。悪人に捕まっておりました」
声を限りに叫んだ楓は駆け寄ってきた男の顔を見て次の言葉を飲み込んでしまった。
あの憎い仙次の顔がそこにあったからだ。
「儂から逃げられるとでも思っておるのか」
力を落してしゃがみ込んだ楓の震える腰辺りから湯気が湧上った。張り詰めた糸が切れた楓が失禁したのだった、
「小便まで漏らしゃがっていい気なもんだ」
仙次に笑われても全ての望みの糸を断ち切られた楓は拳を握りしめ急速に襲ってきた寒気に身体を小刻みに震わせるだけであった。

屈辱の決意

楓が仙次に担がれるように小屋に戻ったとき、小平太はようやく痛みが納まり立ち上ったところだった。
「小平太。女一人見張れぬようなら乾組に入れることはできないぞ」
仙次に激しく叱責された小平太はその怒りを死んだようにぐったりとしている楓にぶつける。
「この女、殊勝なこと言いやがって」
平手で頬を張られた楓は土間に崩れるように倒れてしまう。さらに打ち掛かろうとする小平太を仙次が押し止めた。
「小平太。女を力でねじ伏せようとしてはならん。楓も罰が当たったのだろう、足を捻って歩けぬようだ。当然、楓も覚悟の事と思う。まずは楓の身体を拭いて、そこの柱に縛りつけろ仕置きはそれからだ」
小平太が罵りながら楓の身体を拭い始めると仙次は火を起し、蓑を脱ぎ捨て自らも身体を乾かし始める。

一息付いていた仙次は楓が柱に優美な裸身を逃げも隠れもできず後ろ手に縛りつけられたのを確認するとやおら立ち上がった。
「楓、なぜ逃げた」
がっくりと首を垂れている楓の顎を掴み顔を上げさせた仙次はさらに続けた。
「答えろ。楓」
「あ、あまりにつらいので」
かすれたような声を出した楓は唇も青ざめるほど寒さに震えている、しかし、仙次はそんなことにはおかまいなしに楓を威圧する。
「わしらと夫婦になると誓っておきながらつらいとは何ごとだ。こうなった以上姫君達を秀吉様に献上し、お前を菊乃に売るがそれでも良いか」

仙次の言葉を聞いて打ちひしがれていた楓ははっと顔を上げ、悲痛な声を洩らした。
「何卒、そればかりは御容赦を。私はどうなっても構いませぬ。しかし、姫たちを秀吉の手に渡すのだけは」
菊乃の手で痛ぶられる。楓にとっては魂も凍るほどの恐怖であった。しかし、姫を救うことができるのならと楓は悲壮な覚悟を決めた、
「よし、ならばこれからお前の身体に少しばかり悪戯をするが音を上げるでないぞ、心底小平太に詫びて可愛い女になることを誓うのだ。良いな」
泥に汚れた黒髪をしごかれ仙次に言い含められた楓は涙をにじませながらうなずくのであった。
「存分に御仕置きなさってくださいまし」
「小平太。楓は右足が痛いだろうから足を開かせ棒をかませろ」

いまだに怒りの納まらない小平太が棒をもって近付くと楓は素直に足を開き詫びの言葉を掛ける。
「小平太様。先程の御無礼お許しくださいませ。楓の身体を存分に弄んでくださいまし」
小平太が楓をがっちりと丸太に縛りつけると仙次は荒縄を手にして腰を屈めた。
「寒いだろうから楓を暖めてやる。しかし、喜びすぎて暴れられては困るからちょいと細工させてもらうぞ」.
楓の足の付け根から通した縄を丸太に絡ませながら脛の辺りまでぐるぐる巻きにし、楓の下半身が身動き取れないように仕上げると仙次は立ち上がり楓の黒髪を掴んだ。
「女の仕置きを始めるには下の毛を詰めるのが習わしだ。小平太に先程の非礼を詫びて毛を剃ってもらえ」
仙次の言葉にうなづいた楓ではあったが舌なめずりした小平太が小刀をもって近付いてくると楓は言葉に詰まってしまう。

「どうした楓、そんな事が言えぬようなら茶々姫を秀吉様に献上するぞ」
「仙次兄い。そんな面度くさいことをせんでも儂に心行くまで楓を殴らせてから肉棒の相手をさせてくれ」
「あっはは」
ふくれ面の小平太の不満を笑った仙次は楓の肩に手置いて諭すように語り掛けた。
「小平太。女を殴って言うことを聞かすなぞ男のやることではないぞ。儂に任せておけ、お前が泣いて喜ぶ楓の姿を見せてやる、さあ、始めろ」
仙次に肩を揺さぶられた楓ば恐怖に慄きながら濡れた髪の毛が貼り付いた頬を震わせて小さく口を開き始めた。
「小平太様。先程の非礼心からお詫び申し上げます。楓の恥ずかしい…」

さすがに最後は口篭ってしまう。しかし、小平太は楓を徹底的に痛ぶろうと些細なことも許しはしなかった。
「はっきり口にしろ。どこの毛を剃って欲しいんだ」
小平太の小刀でふくらはぎを突かれた楓は泣き出しそうになる自分を堪えながら再び口を開いた。
「楓の恥ずかしい毛を剃りあげてくださいまし」
遂に堪え切れず楓が悔し泣きを始めると小平太は隠微な笑いを浮かべながらふっくらと盛り上がる楓の繊毛を撫でさすった。
「なんとも柔らかい手触りだ。剃りがいがありそうだぜ」
小平太が小刀を使い出すと楓はその不気味な感触に腰の辺りを揺さぶったががっちりと下半身を固定している荒縄によって楓の身動きは封じられている。

目を閉じて仕置きを受けている楓の耳に小平太が剃り落とす繊毛の音が聞こえる。今まで何度も味わってきた剃毛の仕置、その度ごとに女としての誇りを全て剥ぎ取られてしまうような感覚に楓は見舞われていた。
「あ、お止め下さい」
突然背後に廻った仙次が楓の胸の双丘に手を延ばしてきたのだ。
しかし、仙次は傘に掛かったように楓の乳房を激しく揉みあげる。
「遠慮するでない、いい思いに浸らせてやる」
繊毛を剃り落とす微妙な刺激と相まって楓は身体の奥底から湧上ってくる官能の疼きを覚えていた。
「さあ、綺麗に出来上がったぞ。随分と若返ったぜ」
ニヤついた表情で青々とした剃り後に縦の亀裂をくっきり浮き立たせた楓のその部分を撫で廻した小平太は満足げに立ち上がった。

「ほう、さすがに兵頭一の美女と噂されただけのことはある。邪魔な毛なぞ剃ってしまったほうが美しいぞ」
前に廻り覗き込む仙次にからかわれた楓は顔を横に捩って涙を堪えている。
二人の淫鬼たちのやり取りも耳に入らぬほど楓は打ちひしがれていた。
不意に自分の乳房が再び揉みしだかれる感触に楓ははっとして顔を正面に戻した。
いつの間にか背後に廻った小平太が楓の双の乳房に手を伸ばしている。
「お止め下さい。もう十分でございましょう」
「寒そうだから楓を少し暖めてやるのよ。泣くことはあるまい」
楓の哀訴を一蹴した仙次はすでに逃げも隠れもならずに晒している楓の羞恥の前に腰を降ろし、桃の縦割れに今にも手を伸ぱし掛けていた。

小平太の手管に楓がうなじを大きく見せると仙次は頃はよしとばかり楓の陰核を探り当て武骨な指先でそれを孤み上げた。
「つ、つつ」
急所を掴まれたように呻く楓をお構い無しに仙次はそれをしごきあげるように表皮を剥き上げその先端を口に含み刺激し始めた。
縄止めされている太腿を震わせ髪を振り乱すようにして仙次の攻撃を受けていた楓が荒い息を付くと仙次はようやっと口を離した。
「楓、儂に掴まれているものは何というのじゃ。名前を教えろ」

苦痛とも快楽ともつかぬ狭間に揺さぶられ顔をしかめていた楓が涙に潤んだ瞳を開くと、仙次が楓の無残にも抉り出された陰核を孤み上げて勝ち誇ったような顔をして笑っていた。
「そ、それは女として口にできぬほどの恥ずかしさにございます」
消え入るような声音で答えた楓の全身からは何とも言えぬ色気が泌みでて獣欲の虜と化した男たちを刺激してゆく。
「口にできぬといっても楓は堂々と儂らに見せつけているのだぞ。ほれ、こんなにとんがらかせて、少々痛ぶらなければ成るまい。小平太、この女の生意気なものを抓んでやれ、儂が細工してやる」

楓に遠い昔の悪夢が甦った。逃走を計った楓は織田信雄の激怒を買いその部分に灸を据えられるという言語を絶する辱めを受けたことがあった。この男たちは自分のその部分をあの時のように痛ぶるのだ、楓の心を恐怖が支配し始めた。

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