鬼畜の宴
洋輔の別荘は東伊豆の海を見渡せる高台に有った。手入れの良く行き届いた二百坪の敷地の中にはプールも有り、瀟洒な二階建ての建物の他にも離れがあった。バブル期の末期に売り出された物件を洋輔の父親が二年前に手に入れたのだった。
「うぁー、凄いね」
初めてそこを訪れた裕司はその建物の重厚さに舌を巻いている。
「女たちを運ぶんだ」
一哉に肩を叩かれて裕司は我に返った。
玄関を抜けると大きめなリビングと食堂がある。
洋輔と繋がれたままの和美は歩きにくそうにしながらリビングに入ってきた。
「先生。ブラウスを脱いだらおとなしく両手を後ろに廻すのよ」
和美から帽子とサングラスを取り去り、ガムテープを剥がしたミチルはテキパキと指示を与える。
「先生もこんなにだらだら流すなんて結構、この紐が気に入ったんじゃないか」
衣服を剥がされている和美の太股に愛液が粘りついてるの目にして一哉がからかうと和美は悲しそうに目を伏せる。それを目にした一哉は腰をかがめるとショートジーンズを引き下ろし和美の足から抜き去ると革紐を食い込んだままの股間に目を凝らす。
「毎日、取り付けて散歩させてやろうか?先生も楽しいだろう」
一哉は和美を言葉で弄びながら革紐を取り去り、ピンポン玉を抜いてやる。ようやっと意地悪い刺激から解放された和美はほっと息を付いておとなしく後手に縛り上げられた。
「一哉。裕司と一緒にあの子を連れてきなよ」
ミチルに言われた一哉は苦笑いを浮かべて立ち上がった。
「いけねえ。すっかり忘れてたぜ。先生に一本、ご馳走しようと思ってた」
一哉が立ち去るとミチルは由香里にジーンズを脱ぐように命じた。
「お願い。トイレに行かせて下さい」
移動中、トイレに行くことを許されなかった由香里は尿意を訴えた。それは和美も同じらしく時折、膝頭を震わせては切迫した尿意を堪えていた。
「もう、すこし我慢してね。皆の前でしてもらうから」
ミチルは何か魂胆があるらしく、洋輔にそれ用の容器を探すように頼むのだった。
洋輔がビニールシートとバケツを手にして戻ってみると足をばたつかせる裕美が一哉によってリビングに連れ込まれたところだった。
「言いつけを守って、洩らしちゃいないようだぜ」
一哉に股間を無造作に掴まれた裕美は一層、身悶えを激しくした。一哉はそんな裕美をソファの上に放り出すと口を覆っていたガムテープを剥がしてやる。
「お願い。言う事を聞くから、帰して」
裕美は泣き濡れた瞳を開いて、哀願した。見知らぬ場所に連れ込まれた少女はある程度の覚悟を決めたようだ。
「そうか、言う事を聞くのか?でも、簡単に帰す訳には行かないぜ」
一哉が震える子羊を見下ろしてほくそ笑むとミチルが口を出した。
「あんたは奴隷になるんだよ。ここにいる二人みたいにね」
ミチルは項垂れている和美と由香里を顎で示した。
「奴隷がどんな目に遭ってるか判らないだろうから教えて上げるわ。由香里、そこでおしっこをしなさい」
ミチルに命じられた由香里はビニールシートの上に置かれたバケツの上に跨った。
「えへへ、よく見てるんだぜ」
一哉は裕美の小さな身体を抱え込むと恐怖に引きつった顔を由香里の方に向けさせた。
由香里の股間から水しぶきが迸り、バケツの底を叩き始めると裕美は激しく身体をくねらせた。
「嫌、嫌」
まだ、十五歳になったばかりの裕美には耐えられない光景だった。身を捩って視線を逸らした裕美の顎を掴んだ一哉は残忍な笑みを浮かべてその顔を睨み付けた。
「嫌だったら、殺してやるぜ。こうやってな」
首を絞められた裕美は壊れた人形のように暴れてその手を逃れると激しく咳き込んだ。
「おい、見るんだ」
号泣していた裕美を抱き起こした一哉はバケツに跨った和美を指し示した。
「こいつは俺たちの先生なんだ。可哀想によ。お前を助けたばかりに奴隷にされているんだぜ」
裕美ははっとした顔つきになって、目の前の成熟した裸体を緊縛されている女性の顔を見つめた。あの夜、暴漢たちの魔の手から救ってくれた女性がそこにいたのだ。
和美は上目遣いに裕美を見ると悲しそうに目を伏せた。今の自分ではあなたを救う事が出来ないと訴えているように裕美には思えた。
和美は頬を強張らせたまま、緊張を解き放った。彼らの目の前で何度も強要された放尿図、和美は羞恥心を覚えるより、欲求を解決する方が先決だった。
「どうだ。俺たちの言う事を良く利くぜ。先生が終ったらお前の番だ」
一哉は黙々と放尿を続ける和美の姿を恐怖と驚愕が入り混じった表情で見つめる裕美の横顔を覗き込んで楽しそうに笑う。
水音が止まるとミチルが近寄って和美の股間をティッシュで拭ぐう。和美は目を閉じたまま、ミチルの念入りな後始末に身を任せている。
「お礼ぐらいいいなよ」
ミチルに乳房を突付かれた和美がありがとうと言って立ち上がると一哉が声を掛けた。
「先生。朝から何も食って無かったよな。飲ませてやるぜ」
和美が悲しげな色を浮かべて跪くと一哉は裕美を突き飛ばし、下半身を露出した。吸い寄せられるようにそれに口を寄せた和美の舌の感触を楽しみながら一哉はその光景を見つめる裕美に口を開いた。
「そこで小便をするんだ。いいな」
「さあ、脱ぐのよ」
裕美を立ち上がらせたミチルがいきなりスカートのホックを外したので裕美は慌てだした。
「な、何をするの」
スカートの落下と合わせるように腰を落とした裕美の頬をミチルは叩く。
「脱がなきゃおしっこが出来ないだろう?」
裕司と洋輔も手伝って再び裕美を立ち上がらせたミチルは小さなパンティに手を掛けた。
「可愛いのを穿いてるね。中身も可愛いでしょうね」
「や、止めて」
頬をブルブル震わせて訴える裕美を無視してミチルは一気にそれを引き落とした。
ミチルは顔を真っ赤にさせて、火が押し付けられたような哀泣の声を洩らす。
「まあ、可愛い。まだ、生え揃ってないよ」
ミチルが申し訳程度に生えている陰毛を指差して笑い声を上げると少年たちもそれを覗き込んで嘲笑する。裕美は身の置き所の無いほどの羞恥と恐怖に窒息しそうなほど呼吸を乱していた。
「さあ、おしっこをしなさい。洩れそうなんでしょう」
裕司が中身を捨ててバケツを再び元通り配置するとミチルが震える裕美の背を押した。
しかし、裕美はその前に膝を折ると啜り泣きの声を洩らすのだった。
「やらねえなら構わねえから、首を絞めちまえよ」
中々、排尿する気配を見せない裕美に業を煮やした一哉が声を掛けるとミチルが先程まで和美の股間を締め上げていた革紐を裕美の首に巻き付け始めた。
「するの?しないいの?しないなら天国へ行かせて上げるわ」
ミチルが紐を持った手に力を入れ始めても裕美は動かなかった。
横目でそれを見ていた和美は一哉のものを口から離すと必死な眼差しを向けた。
「いけない。人を殺すなんて駄目よ」
小悪魔たちが殺人まで犯しかねない雰囲気に和美は慌てたのだ。
「よう、先生」
一哉は和美の肩を叩いて自分の方を向かせた。
「先生の口から説得しろよ。元はと言えばあんたがおせっかいなことをするから裕美があんな目に遭うだからな」
「判ったわ」
和美は決意を固めたような燃える目をするとバケツの前で小さくなっている裕美の傍らに寄った。
「裕美さん。この人たちは容赦しないわ。辛いかもしれないけど勇気を出して」
裕美は和美の顔をまじまじと見た。和美が屈辱の日々を送ってきたことは裕美にとっても容易に想像出来た。涙を浮かべて説得する和美に裕美は幾分、楽になった気分になった。
「先生は私を助けたためにこんな目に遭ってるのね?」
裕美の問い掛けに和美は悲しげに頷いた。
「ええ、そうよ。でも、後悔はしてないから。気にしないでね」
和美の優しい言葉に胸が詰まった裕美はよろよろと身体を起こすとバケツの上に跨った。
突然、激しい嗚咽の声を洩らすと裕美は放尿を開始した。和美は震える背中を見ながら自分の無力さを痛感し、深い溜息を洩らすのだった。
少女無残
それからどのくらい時間が経過しただろうか縛られた和美の目前で裕美は少年たちの餌食にされていた。
既に衣服を剥がれ素っ裸にされた裕美の背後に廻った一哉が小ぶりの乳房を揉みしだいている。裕司がかぼそい太股を抱えて盛んに腰を動かしている。相次ぐ暴虐に裕美は既に抵抗する意思を無くしてしまったのように虚脱した表情を浮かべ彼らのなすがままにされていた。
「おい、感じるのか?」
一哉が無残にも乳房を思い切り掴み上げて裕美に尋ねても裕美は力無く首を振るだけだった。
「それは無理よ。女は一度や二度では快感なんか感じないわよ」
ミチルがおかしそうにその光景を見て笑っていた。
荒い息を吐いて裕司はフィニッシュすると裕美の腹の上に欲望を吐き出した。それでも裕美は流れ落ちる白濁を目にして涙を流していた。
「さあ、俺の番だな」
洋輔が下半身を露出して膝を落そうとするとミチルがそれを制止した。
「洋輔は入れては駄目。口にしなさいよ」
「え、何故だよ。由香里だって先生だって許してくれただろう?」
洋輔は不満げに口を尖らせてミチルを見た。
「洋輔は優しいからこの子に情が写っては困るわ」
ミチルは裕美の顔立ちが洋輔好みなのを知っていた。洋輔が裕美に特別な感情を抱くことは防ぎたいのがミチルの本音だった。
「しょうがねえな」
ミチルの言葉を不承不承承諾した洋輔はいきり立った一物を裕美の鼻先に突き付けた。
「さあ、しゃぶりな」
裕美はさすがにそれから目を逸らした。
「やらねえと殺しちゃうぞ」
一哉が言葉で脅して強引にそれに顔を向けさせると裕美は啜り上げながらそれに口を寄せた。口に含むと吐き気が込み上がってきた。しかし、裕美はそれを堪えながら遠慮がちに舌を動かし始めた。
「もっと、しっかりしゃぶらねえといつまでたっても終らねえぞ」
一哉に頭を小突かれた裕美はやけになったようにそれを奥深く咥え込むと遮二無二舌を動かし始めた。
「本格的にやる気を出したようね。こっちもご褒美を上げるわ」
だらしなく開かれたまま裕美の両足の間に腰を落としたミチルは巧妙な指裁きで裕美を優しく愛撫し始めた。
苦しげに眉を寄せた裕美の全身がビクンビクンと二、三度跳ねた。ミチルの愛撫に反応を見せたのだ。
「じゃあ、俺も手伝ってやるぜ」
一哉が背後から乳房を鷲掴みにしたまま乳首を指に挟んでしごくように刺激を与えると裕美は洋輔の物から口を離し大きく全身を仰け反らした。
「この子、とても敏感だよ。面白いよ」
ミチルは押し開いた女門に顔を覗かせるクリトリスを抓み上げて揺さぶり、裕美の反応振りをおかしそうに笑うのであった。裕美は悔し涙を流しながら初めて味合う快感に身を震わせている。
「おいおい、俺のも忘れちゃ困るぜ」
洋輔が髪の毛を掴んで引き戻すと裕美は大きく口を開いて再びそれに舌を絡みつかせた。
「じゃあ、こっちも仕上げに掛かるよ」
ミチルは隠し持っていたバイブレーターを取り出すとスイッチを入れ、裕美の魅惑の花園にそれを押し入れた。瞬間、膝を閉ざそうと侵入を拒否する姿勢を見せた裕美ではあったが強引に押し進められては避けるすべくも無くミチルの手にする武器に官能の芯を掻き乱されてゆく。
ミチルは裕美が自分の手管によって快感を感じ、夥しい反応を見せることに有頂天になっていた。和美に拒否された事のある自分の愛撫に処女を失ったばかりの少女が女の喜びに震えている。いつか和美も自分の手管で往生させてやる。そう考えたミチルは激しく武器を使い、裕美を頂点に追い詰めてゆくのだった。
「あぐー」
塞がれた口の中で悲しい悲鳴を放った裕美は涙を流しながら頂点を極めてしまった。そして、何がなんだか判らずに洋輔を食い締めてしまう。
「おっ」
痛さに驚いた洋輔は身を引くと同時に射精してしまった。
「あ、こら」
精子が自分の顔に掛かった一哉は慌てて裕美の頭を押してそれを再び口に含ませる。
「しっかり飲み込むんだよ。吐き出したら承知しないからね」
快感の余韻の中にいる裕美にそう言い含めたミチルは満足げな笑みを洩らしながらバイブレーターを引き抜いた。
やがて洋輔の欲望を処理した裕美は一哉が立ち上がるとだらしなく四肢を広げたまま床に寝そべった。もう、起きる気力もないくらいに打ちのめされた裕美は虚脱したような表情を浮かべている。
「よし、これで味見は終ったぜ。裕司とミチルは食料を買い込んできてくれ」
「あんたたちは?」
「プールでひと泳ぎするよ」
「あら、ずるい」
洋輔に言われたミチルはわざと膨れっ面をしてみせた。それでもミチルは裕司と一緒に部屋を出て行った。
プールにて
午後の日差しが降り注ぐ中、洋輔と一哉は裕美を縛り上げてリビングに残すと和美と由香里を伴ってプールに繰り出した。別荘の裏手に位置するプールは二十メートル四方の大きなものだった。丘の上のその場所はどこからも覗かれる心配は無い。一哉も洋輔も全裸になった。
「お前にものんびりとした気分を味合わせてやるぜ。泳ごうぜ」
洋輔家に誘われた由香里はTシャツを脱ぎ捨てるとプールに飛び込んだ。洋輔と二人、全裸で戯れる姿はまるで恋人のように和美に映っていた。
「先生は残念だけど縄付きのまま入ってもらうぜ」
肩を叩かれた和美はよろよろとプールに向かう。由香里が今まで見せた事の無い華やいだ表情を見せてはしゃいでいるのが和美の心を暗くしていた。
「そこで漂っているんだぜ」
和美の背を押してプールの最深部に導いた一哉はじゃれあっている洋輔と由香里目掛けて泳ぎ始めた。
燦燦と照りつける夏の日差しを浴びながらも肩までプールに浸かっている和美の身体は冷えてくる。身体が動かせないために和美は急速に体温を奪われてゆくのだ。
三人は暫く遊んだ後、プールから上がってデッキチェアに腰を下ろして寛いでいる。しかし、和美は放って置かれた。身体の芯まで冷え切った和美は溜まらず声を上げた。
「もう、上がっていいでしょう。寒くて溜まらないの」
「もう少し、我慢して下さい。冷えた女と一辺してみたかったんだ」
洋輔は事も無げに言って物置からビニールマットを取り出してエアーを入れ始めた。和美はまたしても小悪魔たちの残忍な所業に歯噛みする事になった。
和美の唇は紫色に変色し、寒気のためにカチカチと歯を噛み鳴らすようになって洋輔はようやっとプールから上がることを許可した。
寒さのために勃起した乳首を抓んで洋輔はニヤリと笑った。
「先生。誰かに抱かれたいほど冷え切ったでしょう。久し振りに僕が相手しますよ」
洋輔は全身に鳥肌を立てている和美をマットの上に寝かせるとその上に覆いかぶさり性急な愛撫を開始した。和美はそれを待ち受けていたように大きく身体を開き、洋輔の愛撫に任せていた。
「あ、ああ」
洋輔に尖った乳首を強く吸われた和美は思わず甘い溜息を吐いた。心も凍るほどの寒さに凍えていた身体に加えられる熱い刺激に和美の女が反応したのだ。
洋輔は和美の両腿を抱えるとその部分を合致させ激しく突き動かした。和美は荒々しい息遣いと啜り泣きを織り交ぜ、それに応えていた。洋輔の考えた作戦は図に当たった感が合った。和美は自分でも信じられぬほどに官能の炎を燃やしているのだ。
「よし、俺も手伝ってやるぜ」
和美と洋輔が騎上位の体位を取ると背後から一哉が縄に締め上げられた乳房を掴みながら和美が腰を上下に揺するのを手助けした。
激しく突き上げられ、また自分でも動いている内に和美は官能の芯を突き破られた。和美の大胆な反応振りに煽られるように洋輔も欲望を放出してしまう。二人は折り重なるように身体を合わせると熱い頬と頬を寄せ合った。
「完全に往ったんだね」
洋輔に耳元で囁かれた和美は恥ずかしそうに頷くと舌を絡ませてきた。そんな和美の仕草に愛おしささえ感じていた洋輔はあることに気が付いて和美を跳ね除けた。
「いけねえ。中に出しちまった」
「あっ、そうだ。プールに入れて掻き出せよ」
一哉は和美を立ち上がらせると容赦なくその裸体をプールに突き落とす。快感の余韻に浸る間もなく和美は冷たい水の中に叩き込まれ、甘い陶酔は一辺に醒めた気分になった。