現業公務員給与の対民間比較

2007/07/07 15:56


 7月3日付各紙で、都道府県と政令指定都市における現業公務員年収の高さを民間と比較した資料が掲載されていました。驚くべき数字をわかりやすくまとめた資料だったのですが、意外と話題になっていませんね。年金問題に如実に表れている政治・行政のメルトダウンを前に、政治・行政に対する国民の関心というか期待感もまさに融け始めているのでしょうか?。国家によっては「暴動」が起こってもおかしくない状況だと思いますが・・(笑)。

<<現業公務員給与の民間との比較(年収ベース)(7月3日付「産経新聞」より)

  清掃職員(公)        平均年齢43.8歳 年収730.8万円
  廃棄物処理従業員(民)    平均年齢43.3歳 年収419.6万円

  学校給食員(公)       平均年齢46.0歳 年収589.2万円
  調理師(民)         平均年齢41.5歳 年収351.3万円

  用務員(公)         平均年齢47.7歳 年収635.7万円 
  用務員(民)         平均年齢53.7歳 年収331.5万円

  自動車運転手(公)      平均年齢48.1歳 年収670.4万円
  自家用乗用自動車運転手(民) 平均年齢52.5歳 年収387.8万円

  守衛(公)          平均年齢46.2歳 年収693.7万円
  守衛(民)          平均年齢58.2歳 年収363.1万円

  電話交換手(公)       平均年齢47.9歳 年収652.3万円
  内線電話交換手(民)     平均年齢41.4歳 年収305.0万円

  バス運転手(公)       平均年齢45.1歳 年収733.2万円
  バス運転手(民)       平均年齢45.3歳 年収449.7万円>>

 総務省が行ったこの調査では示されていないようですが、平均年齢だけでなく、勤務年数を加味したデータを示すとさらに興味深い数字になるはずです。
 菅義偉総務大臣は「各自治体へ情報開示と給与見直しの徹底を求める」としていますが、いくら「公務員の年収が高い!」といったって、「明日から給料カットする!」なんてことはできないし公務員のみなさんにも生活設計がある。
 いわゆる保守、革新を問わず、本来なら大多数を占める選挙へ行かない民間人の実態をそっちのけ、公務員票目当てに行ってきた政治・行政のツケを返すのは容易なことでありません。
前へ 次へ