今城塚が泣いている(2)

2006/12/15 20:33


 吉田康人を今日ご案内下さったのは「高校生新聞」( http://www.koukousei-sinbun.co.jp/ )大阪府記者(もちろん、高校生)とそのご友人。高校生「なのに」と言ったらご無礼かもしれませんが、実に、問題意識が明確で人との接しかたも「まとも」です。ウチの長男が高校生なので如実に感じるのですが(^_^;)、今日のお二人のような高校生にはなかなか出会えるものではないと思います。今回のログのタイトルを「『今城塚が泣いている』にしようか?」と吉田康人が言うと「『今城塚が泣いている。住民は怒っている』ですね」と。負けそー(笑)。
 高槻市役所が今年10月から(住民側からすると)「突然」始めた史跡今城塚古墳整備工事(第3次。この整備工事の概要については高槻市役所のホームページででもご確認下さい(笑))が、周辺住民のみなさんから強い反発を受け、今日から事実上ストップしました。直接的な理由は、自治会の一部役員を除いては周辺住民へ説明を全くしないまま工事を強行したこと、そして、高槻市立郡家小学校側(写真)にあった樹齢70年の桜の木15本を市長と高槻市役所が住民の意に反してバッサリ切ってしまったことです。
 しかし、この高校生達は「桜の伐採だけでなく、子供達の遊び場であり住民の憩いの場であった池などの自然資源を全て潰し、希少生物を含む生態系を破壊し、さらに、莫大な予算を投じてまでやる意義のある工事なのか?。そのまま残すという選択肢もあるのではないか?」と本質的な問題提起をしています。今城塚古墳は確かに貴重ですが、彼らのこうした問い掛けはもっと貴重であることを私達大人は肝に銘じておかねばなりません。
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