おやじのモノクロ(1) -- My monochrome part1 -- 


[ in the Autumn of Wind ]

 19歳(一浪してました..)で東京に出たおやじは、大学でオリジナルプリントを見る内に自分の思いこんでた「モノクロ」がまだまだなのを悟りました。 そのせいか、35mmでもいいプリントを創ろうとしてたようで、この頃が1番モノクロに熱心でした。 卒制はカラープリントになったので、この作品は大学3年の頃(21歳)だと思います。

 これは特別いい作品じゃないけど、おやじのモノクロトーンがわかりやすいので選びました。 残念ながらデジタル画像では256階調になるので、本物のプリントには全く及びません。 本当は主役の葉っぱの「葉脈」が綺麗なトーンを出して、シャープさを浮き出させるはずなんです..(^_^;)。 まあ、フェンスの立体感と質感はそれなりに出てますので、雰囲気だけでも伝わればOKでしょう。

 ところで、これを撮ったのはトキナーのズームレンズです。当時としてはシャープだし、ボケも綺麗なので自分では満足してました。 でも、今見るとひどい「歪曲収差」がありますね。フェンスのフレームに見事な「糸巻き収差」が出ています。 当時の先生は目をつぶってくれたんでしょうね。おやじは金が無い年頃でしたから..。(T_T)



[花火1] 

 ミノルタのSRに28mm付けて撮ったものです。福岡在住の人は知ってると思いますが、大濠公園花火大会です。 真夏で凄く暑いのに、人混みで良く撮ってますね。当時はおやじもタフだったんでしょう(^_^;)。
 意外だったのはフィルムで、いつものトライだと思ったら実は長巻きのSSだったことです。 当時は使ってなかったので、撮影前に高校の写真部に寄って買ったか、友人から手に入れたのかもしれません。
[花火2] 

 この写真だけは高校時代のものです。ネガナンバーからすると、たぶん16歳くらいだと思います。 他のコマを見ても、花火写すのに精一杯ですね。そのくせ「テクニック」だけは試したのか、いろんなことを試しながら花火を撮ってました。 これはピントを最短にしてバルブで開け、花火が開くのに合わせてピントを無限遠にずらした写真です。 本人は自己満足してたんですが、周りの評判は「うに」とか「リボゾームみたい」なんて散々でした..。(-_-;)


‘ あの頃の夏休み ’

  
 おやじの通った小学校と周囲の風景です。これを撮った時は「夏休み」で帰省してたんですが、 大学生だったせいか懐かしさは感じてなかったようです。この3枚は1本のネガに写ってましたが、 今思うと無意識のうちに小学生時代の夏休みを探してたのかもしれません。

 ローカルな話ですが、校庭のど真ん中に大木があり、ひっきりなしに飛行機が離着陸する小学校は懐かしいですね。 そばの川でやった釣りや暑かった頃の記憶がよみがえりました。現像は希釈を使ったようですが、 なかなかうまい具合に夏のトーンを出しています。おやじはモノクロで難しいのは「季節感」の再現と思っています。 そういう意味ではまあまあ「夏」の雰囲気です。


‘ 今夜見る夢 ’

 
 冬の夜中に散歩をしていると、暖かそうな光に目が行きます。クリスマスも近いのに何をやってるかわからないような散歩。 実は単に冬休み前の課題をやってるだけなんですけどね(^_^;)。寒い街をカメラ持ってうろつくのは辛かった..。

 寒々しい工事現場の仮囲いに反射するフェンスの影を見てると、温かみの無いものさえ幻想的に見えてきます (いや、見ようとしてたに違いない)。部屋に帰っても暖房が無くて寒いので、民家の窓さえマッチ売りの少女のように羨望の光景に映ります。 ふと気がつけば、暖かそうな部屋の窓からさも当然のような目で街を眺めてる温かそうな服を来た「猫」にさえ「嫉妬」してる自分がいました..。


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