初めてのリバーサル -- My first Kodachrome -- 

これが実家から出てきたコダクロームです。箱は紙製で、ホルダーも紙というチープなものです。 当時は現像に出すと東京の東洋現像所(現IMAGICA)に送ってたようで、「FEL」の箱書きがあります。 (そのせいか日数もかかってたし、なんと言っても現像代が高かったなぁ..)
生意気にも箱にタイトルが書いてあり、「晩夏」とついてます。 でも晩夏どころか、ただの夏休み明けの学校や家の庭が写ってるだけです(笑)。 まあ、高一で初めてリバーサル使ったにしてはちゃんと写ってますが、夜景に失敗したりブレたりで低感度に四苦八苦してたようです。


[作品1] 
こんなに思いっきり夏空撮っててどこが「晩夏」なんでしょうねぇ。一見するとちゃんと撮ってますが、 似た写真が「Nikon」のカタログにあったのを見て撮ったふしがあります。まあ、自分のアイデアで撮ったとしても、 あんまり面白い写真じゃないですね。空を入れてリバーサルの色を活かしたいのか、 季節感を出したいのか全く判らないですね。雲の入れ方も見せ方も下手です。 空にムラがあるのは偏光フィルターの使い方が悪いせいだと思います。
[作品2]
ズームに接写レンズ付けて撮ったようです。ピントあわせに精一杯だったようで、周りが全く見えていません(笑)。 縦位置にしてるものの、ど真ん中に主役を持ってきたすごい構図です。かといって、大胆さも感じられず何とも情けない写真ですね。 当時のズーム(シグマだったかな?)の性能が悪く、背景のボケが汚く流れてるのに当時は全く気にしてなかったんでしょうね。 しかし、上にある中途半端な花だけでも何とかならなかったんでしょうかね。はっきり言ってコダクロームがもったいないです。


  うーん、長い影で夏の日暮れにしたかったんでしょうか?。本人は情緒たっぷりに表現したつもりなんでしょうが、 見るほうには遊んでるようにしか思いませんね。

左の写真なんか、構図になんの工夫もないですね。 ただ、1つだけ言えるのはこれがおやじの通学路で、その意味では懐かしかったことです。 今見ると建物だらけでこんな場所ではありません。


36枚の中でもっとも驚いた1枚です。これは「晩夏」になっていますね。写真もいいです。

なんでこんな写真が撮れたのかわかりませんが、多分偶然でしょう。しかし「たまたま」にしろ、 この1枚があったことで「ほっ」としました。このリバーサルをチェックするうちにあまりの下手さに悲しくなっていましたから(^_^;)。 でもしっかりカビも生えてるし、フィルムの扱いからするとこれを「いい写真」とは思ってなかったようですね。 (感動するほどの写真じゃないですが..)

このリバーサルが出てきたことで、15歳の「自分」が写真を客観的に見れず、レンズやカメラに振り回されている様子がよくわかりました。


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